2020.03.02
【耐震リフォーム】耐震・制震・免震の違い。適切ないリフォーム法で地震対策

こんにちは
町の引越屋さんです。
耐震リフォームには、耐震・制震・免震の3つの方法があります。
この3つにはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は耐震・制震・免震のそれぞれの特徴についてまとめました。
3つの耐震リフォーム
耐震リフォームをする場合は、耐震・制震・免震の3つから方法を選ぶことになります。
それぞれの意味や違いを知って、最適な方法を選びましょう。
耐震リフォーム
耐震リフォームは、家を地震の揺れに耐えられる構造にすることです。
柱、壁、基礎部分を補強して、地震で建物が揺れても崩れたり壊れないようにします。
一般的に耐震リフォームと言われているのがこの耐震補強の工事です。
内容としては
などがあります。
家が地震で揺れても破損しないようにする工事なので、
地震がきても揺れ事態を防ぐことや、揺れを小さくする効果はありません。
最も一般的なので、家の耐震リフォームをするときに最初に候補に上がる方法でしょう。
費用は工事をする範囲によって変わりますが、150万〜500万円です。
耐震リフォームのメリット
耐震リフォームは、揺れを吸収したり、受け流したりするのではなく、
揺れに耐え家が崩壊するのを防ぐ工事です。
耐震リフォームのデメリット
制震リフォーム
制震リフォームは家が地震の揺れを吸収できるようにすることです。
建物内部に制震材を設置して、2階以上の揺れを軽減し、家の損傷を防ぎます。
ビルに多く施工されている方法ですが、戸建て住宅にも適応しています。
工事の構造は、壁を一度解体して柱と柱の間に油圧タンパー(制震材)を設置します。
そのあと壁を付け直して内装工事をして完了です。
耐震リフォームとは違って、揺れそのものを軽減するので、
地震の揺れで家具が倒れるのを防ぐ効果もあります。
また、地震以外の台風や強い風による揺れも軽減することができます。
施工する目安は1坪に1個が理想的で、1坪5万円程度が目安の費用になります。
制震リフォームのメリット
制震リフォームも揺れはつたわりますが、耐震リフォームと違って
2階以上の揺れを軽減することができます。
制震リフォームのデメリット
免震リフォーム
免震リフォームは、耐震・制震リフォームとは全く異なっています。
耐震・制震は地震の揺れに耐えれるように耐えれるようにする工事ですが、
免震リフォームは、地震の揺れを受け流し、家に揺れが伝わらないようにする工事です。
家の基礎部分と建物部分の間に、免震装置をつけて力を流す空間をつくっておきます。
そうしておくと地震が発生したとき、土台が揺れてもそれに合わせて建物もバランスをとり、
家が崩壊するのを防ぐ効果があります。
ただ、全く揺れないわけではなく、特に2階部分は大きく揺れることもあるので、
家具の転倒防止の対策はしておきましょう。
免震工事は他の耐震リフォームと比べて揺れを抑えることはできますが、
建物と土台の間に免震装置をいれなければいけないので、
リフォームする場合は、建物をジャッキアップして持ち上げて行う大掛かりな工事になります。
家の状態によっては基礎部分も補強が必要になるので、費用や期間もかかる可能性があります。
工事の間は仮住まいが必要ですし、荷物も全て移動しなければいけないので
リフォームで行われることは少なく、新築住宅で施工されています。
免震リフォームのメリット
免震リフォームは地震の揺れを受け流すので、家具の転倒リスクを軽減できます。
免震リフォームのデメリット
まとめ
日本は地震大国、言われるほど地震が頻発しています。
気づかない程度の揺れや、家具転倒のない揺れでも、建物には負担になっています。
大きな地震がきたときに自分の命を守るためにも、地震対策はしっかりしておきましょう。