2020.03.18

【リフォーム】介護リフォームとバリアフリー。理想の間取りと気をつけるポイント

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

高齢者や車椅子の生活になると、一般的な間取りやこれまで問題なかった家のつくりでも
 

生活に不便さを感じたり、支障が出ることがあります。
 

そういうときに介護リフォームをして、家をバリアフリーにすると
 

快適に過ごせるようになります。
 

今回は理想の介護リフォームの間取りやポイントをまとめました。
 

介護リフォーム理想の間取り

介護リフォーム
 

介護リフォームの目的は
 

高齢者や車椅子で生活する人が安全で快適に過ごせるようにすることです。
 

そのため、手すりを設置したり、バリアフリーにすることはもちろんですが、
 

その人のライフスタイルに合わせた間取りにすることが大切です。
 

介護リフォームの理想は、すべての生活がワンフロアでできる間取りにすることです。
 

例えば、戸建ての場合、リビングや水まわりが1階で
 

寝室が2階にあると、毎日階段を昇り降りしなければいけません。
 

その分転倒の可能性もあがってしまうので、1階で寝れるような間取りに変更した方が
 

生活しやすくなるでしょう。
 

行動範囲を狭くすることで、逆に自分1人で移動できる範囲が広がるので
 

生活の中で適度に身体を動かすことができるのです。
 

理想の間取りは「リビング中心」

 

介護リフォームで理想の間取りはリビングを中心にした間取りです。
 

リビングを中心に配置し、その周辺にお風呂やトイレなどの水回りを配置すると
 

移動距離が小さく、家事もしやすい動線になります。
 

また、リビングは家族団欒の場なので、家族全員が快適に過ごせるようにするのが理想的。
 

光がたくさん入ってくるように大きな窓を設置したり、風通しを良くして
 

空気が循環するようにすると快適にすごせるようになります。
 

動線の確保は大事

 

介護リフォームでは、生活しやすい間取りにするのと合わせて、
 

家事をしやすい動線を確保することが大事。
 

高齢者や車椅子の人にとっては、ちょっとした段差が障害になったり、
 

負担になることがあります。
 

ドアは引き戸、トイレや玄関に手すりを設置するなど生活しやすいように整えるのと同時に、
 

一緒に生活する人が家事や介助しやすいように整えていきましょう。
 

トイレと寝室は隣同士に

 

寝室とトイレの距離が遠いと、暗い中歩いて行かなければいけませんし、
 

トイレが間に合わないこともあるかもしれません。
 

トイレが寝室の隣にあると、転倒の危険を防ぎ、
 

トイレを介助する人の負担も軽くなります。
 

温度管理しやすい間取りに

 

部屋同士の温度差が激しいと、冬になると暖かい部屋から冷えた部屋に移動したときに
 

急激な血圧・血流の変化がおこり、失神、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすことがあります。
 

ヒートショックは、リビングと廊下、リビングと洗面所など室内でも発生します。
 

ですので、高齢者の方と一緒に住む場合は断熱リフォームをするか、
 

家全体の温度管理をしやすいよう、暖房機器を設置するようにしましょう。
 

介護する人、される人両方が快適に過ごせるようにする

 

介護リフォームやバリアフリーリフォームは、介護される人が介護されやすい間取りや
 

リフォーム内容を考えがちですが、介護する人が快適に過ごせなければ、
 

リフォーム後の生活はうまくいきません。
 

高齢者や車椅子の人が出入りしやすいトイレやお風呂、ドアにすると同時に
 

掃除をしやすい間取りや配置にすることも配慮しましょう。
 

介護リフォームのポイント

介護リフォーム
 

介護リフォームの内容は手すりを設置したり、床をバリアフリーにすることです。
 

そこで、介護リフォームの基本の内容をまとめました。
 

手すりを設置する

 

階段や廊下を歩くときに壁を支えにしているなら、手すりの設置をしましょう。
 

壁を伝って歩くのは身体を支えるには安全性が不十分です。
 

特に階段や段差など、バランスを崩しやすい場所には優先して設置しておくと安心です。
 

手すりを設置する時は、体重がかかっても耐えられるように壁の下地工事をしっかりとし、
 

使いやすい高さになるよう調整してもらいましょう。
 

段差をバリアフリーにする

 

足腰が弱ってくると少しの段差でもつまずく可能性があり、とても危険です。
 

また、車椅子だとわずかな段差でも1人で超えるには大きな力が必要になります。
 

段差を解消するには、スロープを設置する、低い方の床をかさ上げする、などの方法があります。
 

床材を滑りにくい素材に変更

 

室内の床材が滑りやすい素材であれば、変更すると転倒を防ぐ効果があります。
 

高齢者にむいている素材は、フローリングやコイル、クッションフロアなどのビニル床です。
 

玄関や浴室は濡れても滑りにくいノンプリップ加工されたものを選びましょう。
 

トイレはこぼしてしまっても掃除がしやすいよう、フローリングなどシミになりやすい素材は避けて
 

クッションフロアなどの掃除がしやすい床材がおすすめです。
 

ドアのリフォーム

 

ドアの種類は、引き戸、開き戸、中折れ戸の3種類ありますが、介護リフォームでは引き戸がおすすめです。
 

【引き戸の特徴】
 

小さな力で開閉できるので車椅子や高齢者の方でも扱いやすい。
 

開けたときの引き込むスペースが必要ですが、間口を広く作りやすいので車椅子にも対応しやすいことが特徴。
 

【開き戸の特徴】
 

洋室で最も使用されているドアのタイプで、小さな力でも開閉できる。
 

ドアが押し戸か引き戸よっては車椅子に乗りながら開閉するのが難しい。
 

【中折れ戸】
 

主に浴室で使われているドアで、開閉には力が必要。
 

開き戸よりも狭いスペースで開閉できるが、車椅子や高齢者にはあまり向いていない。
 

照明のリフォーム

 

視覚が低下してくると、小さな文字や段差が見にくくなったり、
 

急に明るい場所→暗い場所、暗い場所→明るい場所に移動したときに、視力が回復するのに時間がかかるようになります。
 

また、明るい場所でも暗く感じたり、青や緑が認識しにくくなります。
 

ですので、照明を交換することも介護リフォームでは効果的です。
 

できれば部屋同士の明るさを一定にし、急に明るい場所から暗い場所へ移動して視力が奪われてしまう機会を減らしましょう。
 

人感センサー付きの照明はとてもおすすめで、電球はオレンジ系が眩しく感じにくいので良いでしょう。
 

まとめ

 

介護リフォームは、介護される人を中心に考えることが大切ですが、
 

実際に日々掃除をしたり、整えるのは介護をする人です。
 

ですので、両方が気持ちよく快適に過ごせる間取りになるよう工夫しましょう。



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