2020.01.18

【リフォーム】放置はダメ!床下浸水したときにやるべき3つのこと

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

最近は集中豪雨や台風などで床下浸水してしまうことが増えてきています。
 

家の基礎部分にダメージを与えるだけでなく、
 

泥や砂だけでなく細菌もたくさん含まれた水が流れ込んでくるので
 

放置していてはカビや感染症の危険があります。
 

今回は床下浸水の定義や発生した時の対処法をまとめました。
 

床下浸水とは?

リフォーム
 

消防庁が出している災害報告取扱要領では
 

床下浸水は床上浸水に至らない程度に浸水したもの、と
 

定義されていますが、どの程度の被害をさすのでしょうか?
 

まずは床下浸水の定義や原因についてご紹介します。
 

床下浸水の定義は「浸水50cm」

 

床下浸水と床上浸水の境目は、浸水の深さが50cm未満の場合は床下浸水、
 

50cm以上だと床上浸水になる、とされています。
 

これは、建築基準法で床の高さは45cm以上と定められていることが関連しています。
 

一方で、床上浸水は
 

  • 住家の床よりも上に浸水したもの
  • 全壊・半壊には該当しない
  • 土砂竹林の堆積で一時的に居住が不可能な状態
  •  

    などの定義があります。
     

    床下浸水の原因

     

    では、床下浸水はどのようなことが原因になっているのでしょうか。
     

    雨水が侵入している

     

    外壁内部に侵入した雨水が、壁の内部を伝って床下に溜まることがあります。
     

    この場合は床下浸水の問題だけでなく、外壁の腐食やカビの有無なども
     

    同時に調査し、対応する必要があります。
     

    それ以外では、設置位置の低い換気口から雨水が侵入することも
     

    床下浸水の原因になります。
     

    配管の水漏れ

     

    住宅には給水管、給湯管、排水管など、いくつかの配管が設置されています。
     

    そういった配管から水漏れすると床下浸水を起こすことがあります。
     

    家中の蛇口を閉めているのに水道メーターが動いている場合は
     

    給水管から漏水している可能性があります。
     

    結露

     

    外壁に基礎断熱をしている家で換気をきちんとしていないと
     

    床下の換気がうまく行われず結露が発生し、床下浸水を起こすことがあります。
     

    床下浸水を放置するとどうなる?

     

    床下浸水は見た目上では、水が引けば問題なく住めるように感じますが、
     

    実際はきちんと対処しなければいけません。
     

    床下浸水を放置すると次の2つの問題が起こる可能性があります。
     

    カビやシロアリの発生

     

    床下浸水を起こした家の床下には
     

    雨水、汚水、下水などの汚れた水や泥、砂、葉などを大量に含んだ水が流れ込んでいます。
     

    ですので、感染症になる細菌が含まれているので人体に悪影響が出たり
     

    カビが発生して匂いを発したり、シロアリが発生して建物を腐食させてしまう、
     

    などの二次被害が起こる可能性があります。
     

    住宅の強度が著しく低下する

     

    床下に水が溜まったまま放置すると、家の基礎部分の木材を腐敗させたり、
     

    そこに打ち込まれている釘などの金属を錆びさせてしまう可能性があります。
     

    そうすると家の強度が著しく低下してしまいます。
     

    特に床下や壁に断熱材を設置している場合は、ほんの少しの浸水でも
     

    カビが発生して断熱性能や家の基礎部分に影響が出てしまいます。
     

    床下浸水が発生したときにやるべき3つのこと

    床下浸水
     

    床下浸水が発生したら次の3つの作業が必要になります。
     

    1、排水

     

    床下は家を支える基礎部分ですが、
     

    電気配管や断熱材なども設置されているので水に浸かったままだと
     

    火災を起こす可能性もあります。
     

    また、侵入している水はとても不衛生なので放置すると、
     

    感染症の原因になったり、強烈な匂いを発するので出来るだけ早く排水しましょう。
     

    まずは床材を外して、床下の作業をしやすいようにします。
     

    この作業が難しい場合は、業者に依頼してください。
     

    水量が少ない場合はバケツで水を外に出し、
     

    水量が多い場合は排水ポンプを使って外に出しましょう。
     

    泥や水のかき出しはとても力のいる作業なので、
     

    業者、ボランティア、支援団体の方の力を借りて行うと良いでしょう。
     

    排水した後は水道水で泥が残らないように洗って
     

    スポンジ、雑巾、新聞紙などで水気を拭き取ってください。
     

    2、乾燥

     

    排水作業を丁寧に行っても、家の地盤にはまだ水が含まれています。
     

    この状態だと匂いやカビが発生したり、家の土台部分が腐敗してしまうので
     

    出来るだけ早く乾燥させましょう。
     

    ここで役に立つのが「扇風機」です。
     

    このさい、温風機やヒーターなどは火災や木材を歪ませる原因になってしまうので
     

    使用しないようにしてください。
     

    特に梅雨や夏場は湿気が多いので、
     

    自然乾燥を待っていると2週間以上かかってしまうこともあります。
     

    扇風機や送風機を活用して、出来るだけ早く乾燥させましょう。
     

    フローリングの床は素人で剥がすのは難しいので専門家に相談してください。
     

    3、消毒

     

    乾燥が完了したら最後の工程は消毒です。
     

    床下浸水の水は雑菌が大量に含まれているので
     

    しっかり乾燥させたとしても、カビ・シロアリ・感染症などの原因になるので
     

    徹底した消毒を行いましょう。
     

    床下の消毒で一般的で効果があるのは消石灰です。
     

    消石灰は白い粉末で、強アルカリ性なので殺菌作用にとても優れています。
     

    床下一面に消石灰で真っ白になるよう隙間なく撒いてください。
     

    消石灰は消毒には有効ですが、人体に入ると危険なので
     

    業者に依頼するか、粉塵マスク・ゴーグル・手袋などを着用して
     

    吸い込んでしまわないように注意してください。
     

    床下浸水と同時に点検するべきポイント

    床下浸水
     

    床下浸水の排水、乾燥、消毒の作業のときに合わせて次のポイントも
     

    点検してもらい、必要であれば対策を行いましょう。
     

    シロアリ対策

     

    シロアリは湿度の高いお風呂ばやシンク下を好んで巣を作ります。
     

    床下浸水した後は、家全体の湿度が高くなっているのでシロアリ対策を
     

    しっかりとしておきましょう。
     

    カビ対策

     

    カビはシロアリと同じく湿度の高いところに発生します。
     

    浸水してすぐにカビるのではなく、数ヶ月の時間をかけて床下全体に発生します。
     

    強烈な匂いを発し、カビの胞子を空気中にばら撒くので健康にも良くありません。
     

    床材と断熱材のリフォームの必要性

     

    床下浸水すると床材と断熱材も水に浸かってしまっていたり、
     

    湿気で歪んだり傷んだりしていることがあります。
     

    特に床材や断熱材は扇風機や排水ポンプを使っても完璧に乾燥させるのが
     

    難しいケースもあり、張り替えのリフォームをした方が良いこともあります。
     

    特に断熱材はカビが発生しやすいので要注意です。
     

    配管の点検

     

    床下には水道管や電気配管などが設置されているので
     

    床下浸水してしまった場合は1度異常がないか点検してもらいましょう。
     

    もし傷ついていたり、破損していると水漏れを起こしたり、
     

    電気ショートから火災につながることもあるので大変危険です。
     

    まとめ

     

    床下浸水が起こったときは、出来るだけ早く床をめくって
     

    排水、乾燥をおこなうようにしましょう。
     

    放っておくと今は浸水していないところにも湿気が回ってしまって
     

    作業が必要な範囲が広がってしまうこともあります。
     

    また、消毒は不要なのでは?という方もいますが、
     

    カビやシロアリだけでなく感染症の予防にもなるので必ず行うようにしてくださいね。



    シェア