2020.01.11

【リフォーム】外張り断熱の効果は?メリット・デメリット

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

室内の温度を一定に保つには断熱リフォームがおすすめです。
 

施工法の一つに外壁に断熱材を張り付ける「外張り断熱工法」という方法があります。
 

家全体を断熱材で覆うので気密性や断熱性に優れています。
 

今回は外張り断熱のメリットやデメリット、費用などをまとめました。
 

断熱リフォームの種類とメリット・デメリット

リフォーム
 

断熱リフォームは外張り断熱の他にも中断熱工法という施工があります。
 

まずはそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
 

外張り断熱工法

 

主に木造住宅に施工する断熱方法で、
 

外壁の外側にパネル上の断熱材を設置して外気温を遮断します。
 

特徴としては、
 

  • 壁内に空洞ができるので電気配線の工事が簡単
  • 断熱性と気密性に優れる
  • 外壁の内側に結露が溜まりにくい
  •  

    などがあります。
     

    内断熱工法よりも結露は発生しにくいとされていますが、
     

    建物全体を断熱材で密閉すると、湿気の逃げ場が無くなり
     

    そこから結露が発生してしまいます。
     

    ですので、外張り断熱を行うには「通気工法」という施行法がされていなければいけません。
     

    通気工法とは外壁の内側に通気層を作っておいて
     

    結露が発生しても屋外に排出できるようにしておく構造のことです。
     

    最近の住宅は通気工法されていますが、ひと昔前の住宅では取り入れられていないこともあります。
     

    また、家全体を断熱材で覆うことで効果が出るので部分的に施工することはできません。
     

    ですので費用が高額になりやすく一般的な木造の住宅で100万〜150万円ほどかかります。
     

    工事期間の平均は2週間〜3週間程度です。
     

    外張り断熱工法のメリット・デメリット

     

    【メリット】
     

  • 防湿性が高い
  • 気密性が高い
  • 結露が発生しにくい
  • 内断熱より性能が高い
  • 外部の湿気から住宅を守ることができる
  • 防音性が高まる
  • 家の外壁を保護できる
  • 工事期間中も日常生活への影響がない
  •  

    【デメリット】
     

  • 断熱材が高価なので工事費用が高額になる
  • 施工できる業者が内断熱より少ない
  • 建物の形状が複雑になるほど難易度が上がる
  • 不慣れな業者に依頼すると工事期間が長くなり費用も高くなる
  • 部分的な施工では効果がないので家全体の施工が必要
  •  

    内断熱工法

     

    内断熱工法は、正式には充填断熱工法といいます。
     

    家の内壁と壁の間に断熱材を埋め込み、外気温を断熱します。
     

    現在、多くの木造住宅の断熱は内断熱工法で施工されています。
     

    家の内部に埋め込むため、屋根、天井、壁、床など
     

    断熱材を埋め込む部分を剥がして施工するので
     

    施工する箇所に置いてある家具は全て他の場所に移動させなければいけません。
     

    外張り断熱工法と違って、必要な部分のみに施工しても効果があります。
     

    費用は家一軒をすると100万〜300万ほど必要になり、
     

    工事期間も平均して3週間〜1ヶ月と長めです。
     

    クロスやフローリングを張り替えるタイミングで同時に行うと
     

    工事費用を少し抑えることができます。
     

    中断熱工法のメリット・デメリット

     

    【メリット】
     

  • 多くの業者が施工できる
  • 断熱材自体のコストが外張り断熱工法より安価
  • 断熱したい部分のみに施工ができる
  •  

    【デメリット】
     

  • 気密性が低い
  • 断熱性能は外張り断熱工法より劣る
  • 結露が発生しやすい
  •  

    外張り断熱の効果

    リフォーム
     

    外張り断熱の効果は主に3つあります。
     

    効果1、省エネ

     

    家の断熱性が高まると外気温の影響を受けにくくなるので
     

    室温が一定に保たれます。
     

    夏は涼しく、冬は暖かく感じられるようになるので
     

    自然とエアコン代が節約できるようになります。
     

    効果2、防音

     

    断熱材には防音効果も備わっているので、家の防音性が高まります。
     

    家の中の音は外に漏れにくく、外の音は入ってきにくくなります。
     

    外の環境音が大きい場所に家がある方は静かに寝やすくなります。
     

    効果3、家の保護

     

    外張り断熱は外壁に断熱材を設置するので
     

    家を紫外線や雨風から守る効果があるので家の寿命を延ばしてくれます。
     

    また、外気の温度差が激しい時期でも室温は変化しにくいので
     

    結露やカビの発生を抑える効果もあります。
     

    最近では耐震性の高い断熱材も販売されています。
     

    外張り断熱の施工法と費用

    リフォーム
     

    外張り断熱の方法は大きく分けて2つあります。
     

    既存の外壁に断熱材を張利、その上に外壁材も張る

     

    既存の外壁の上から断熱材を設置し、さらにその上に外壁材を張り付けます。
     

    この方法はカバー工法とも言われ、サイディングに適した施工です。
     

    既存の外壁を解体したり取り除かなくて良いので、工事期間を短くすることができます。
     

    おおよその費用ですが、1平米あたり2万〜10万円なので
     

    約30坪の家で材料費が100万円前後、それに施工費(人件費)、足場の設置代、諸経費が
     

    プラスされた金額になります。
     

    断熱材を外壁材に張り付ける

     

    既存の外壁に空気の層を作り、その上から断熱材を外壁材に張る方法です。
     

    色々な外壁材に施工できることが特徴です。
     

    カバー工法よりも断熱性は落ちますが、外壁の厚みは抑えられるので
     

    隣家との距離が近い家でも施工することができます。
     

    この方法はまず既存の外壁を剥がすので、カバー工法よりも費用がかかります。
     

    外壁の張り替え費用は約150万〜300万ほどで
     

    それに断熱材の施工費50万〜100万円ほど必要になります。
     

    カバー工法と比べると非常に高額ですが、
     

    外壁リフォームが必要な場合は同時に行うことで費用を抑えることができます。
     

    まとめ

     

    断熱リフォームは費用は高額になりますが、より日常を快適に過ごせるようになります。
     

    依頼するのはリフォーム専門の業者や外壁のリフォーム実績が多い工務店などにしましょう。
     

    丁寧に施工してくれる業者でなければ断熱効果が得られないだけでなく、
     

    結露やカビの発生につながってしまうので3社以上見積もりと相談をして
     

    比較してくださいね。



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