2020.01.07

【リフォーム】家の断熱性を高める効果と必要性!遮熱との違いは何?

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

家の断熱性は、暑い夏、寒い冬でも室内の温度を保ち、
 

1年を通して快適に過ごせるようにするために非常に重要です。
 

今回は断熱リフォームの効果や施工の種類、間違えられやすい断熱と遮熱の違いなどをまとめました。
 

断熱リフォームをする効果

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断熱リフォームを行ったときの効果をご紹介します。
 

エアコン代の節約

 

外壁に断熱材を入れると、外気温の影響を受けにくくなるので
 

1年を通して室温が快適に保たれやすくなります。
 

ですので夏場は涼しく、冬場は暖かく感じるようになり、
 

エアコンをつける時間が減り電気代を安くすることができますし、
 

断熱材を入れているとエアコンの効きも良くなります。
 

1年を通して寒暖対策ができる

 

冬場は特に、外気温と室温の差が激しくなり、窓の周りに結露が発生しやすくなり、
 

その分カビも発生しやすくなってしまいます。
 

室内のカビは健康に害になってしまうことがわかっているので
 

結露やカビ対策のために断熱リフォームを行う方も増えています。
 

結露やカビは外壁の断熱リフォームだけでなく
 

サッシや窓枠も金属から樹脂製に変えたり、二重サッシに変えるとより効果的です。
 

断熱リフォームの必要性や遮熱との違い

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断熱リフォームが必要な理由と、
 

よく間違えられる「遮熱」と「断熱」の違いをご説明します。
 

断熱リフォームは何故必要なのか

 

家の断熱がされていないと、室温は外気温の影響を受けて変動してしまいます。
 

ですので夏は暑く、冬は寒くなる上、暖房も効きづらくなります。
 

また、冬場は暖かい部屋と寒い部屋の気温差が大きくなるので、
 

ヒートショックも起こしやすくなります。
 

(暖かい部屋→寒い部屋→お風呂、など気温差が大きくなると心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞などの症状が出ること)
 

外壁を断熱していると室温はある程度一定になるので
 

エアコンの電気代を安く抑え、さらにヒートショックのリスクも軽減できます。
 

断熱と遮熱の違い

 

「断熱」と「遮熱」はよく間違えられるのですが、全く違う意味を持っています。
 

まず断熱は、家の中の空気と外の空気が行き来しないようにすることです。
 

ですので、夏の暑い空気や冬の冷たい空気が室内に入らないようにし、
 

家の中の冷えた空気や暖めた空気が外に逃さないようにする効果があります。
 

次に遮熱ですが、遮熱は室内に入ってくる熱を反射する機能のことです。
 

ですので室内の空気を留めておく機能はありません。
 

また、熱を遮断するので夏は涼しく感じるかもしれませんが、
 

冬場は熱が入ってこなくなるので非常に寒くなります。
 

断熱リフォームの種類

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断熱リフォームにはいくつか種類があるので、それぞれご説明します。
 

外張り断熱

 

外張り断熱は主に木造住宅に施工します。
 

外壁の外側にパネル上の断熱材を設置して外気温を遮断します。
 

外張り断熱はプラスチック製の断熱ボード以外にも、外壁の素材に合わせた断熱材もあります。
 

外張り断熱には、
 

・壁内に空洞ができるので電気配線の工事が簡単
 

・断熱性と気密性に優れる
 

・外壁の内側に結露が溜まりにくい
 

などの特徴があります。
 

ただ、建物全体を断熱材で密閉すると、湿気の逃げ場も無くなってしまい
 

そこから結露が発生してしまうので、
 

外張り断熱を行う住宅は「通気工法」で施行されていなければいけません。
 

通気工法とは外壁の内側に通気層を作っておき、
 

結露が発生しても屋外に排出するようにしておく施工のことです。
 

最近の住宅では一般的な施工方法なので問題ありませんが、
 

ひと昔前の住宅では取り入れられていないこともあるので
 

一度通気層の有無を確認してもらいましょう。
 

内断熱工法

 

内断熱工法は、正式には充填断熱工法といい、家の内側から断熱材を埋め込む施工です。
 

断熱材にはガラス素材のガラスウールや鉱物素材のロックウールを使います。
 

家の内部に埋め込むので、屋根、天井、壁、床など
 

断熱材を埋め込む部分を剥がして施工するので、工事費用を抑えるには
 

クロスやフローリングを張り替えるタイミングで同時に行うのが望ましいでしょう。
 

内断熱工法は工事する箇所の家具を違う部屋に移さなければいけません。
 

外断熱工法

 

外断熱工法は主にコンクリート構造の家に施工する方法です。
 

家の外側に断熱材を設置するので、構造は外張り断熱と同じになります。
 

外熱工法は2つの方法があります。
 

1つは温式工法と言って、コンクリートに軽量の断熱材を直接貼り付ける方法です。
 

コンクリートの建物は木造住宅のような通気層がないので
 

断熱材は透湿性のあるものでなければいけません。
 

もう1つは、乾式工法と言って、コンクリートの躯体から支柱を出して
 

外壁と断熱材を支える方法です。
 

この場合、重たい素材でも使用できるようになりますが、
 

外壁と断熱材の両方が必要になるので施工費用が高額になります。
 

断熱塗料を塗装する

 

住宅は外壁塗装をして外壁材を保護しますが、
 

最近は断熱効果のある塗料も販売されています。
 

元々はNASAのロケットの塗料として開発されたものなので、熱や紫外線に強いのが特徴です。
 

塗装前と後でエアコンとつけた時の体感温度は、約3℃変化すると言われています。
 

また、相乗効果としてマイナスイオンを発生させたり、消臭効果があります。
 

多くの外壁塗装は約10年周期で塗り替えが必要になりますが
 

断熱塗料は耐久性も高く15年前後、効果が持続します。
 

しかし、工事費用も通常の塗装より高く2倍〜2,5倍ほど費用がかかります。
 

断熱リフォームはDIYできるのか?

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リフォーム会社に依頼せず断熱工事をする方法はありますが、
 

外壁の断熱工事は難しいのであまりお勧めできません。
 

何故なら、施工がきちんとできないと結露が発生してカビが生えたり建材が腐食して
 

家全体の耐久性が落ちる可能性があるからです。
 

また、断熱リフォームを行う時は、同時にシロアリ対策も必要になります。
 

シロアリは湿度や温度の変化が少ない環境を好むので
 

断熱材によって気温変化の少なくなった家はシロアリにとっても住みやすい環境になってしまうのです。
 

断熱リフォームに失敗してから業者に修繕依頼をすると、
 

最初から業者に依頼したケースより費用が高くなるケースが多いので、
 

断熱リフォームは業者に依頼するのが賢明だと言えます。
 

まとめ

 

断熱リフォームは外壁工事の中でも難易度の高い施工になります。
 

ですので業者を選ぶ時は外壁施工に特化していたり、
 

断熱リフォームの実績があり経験豊富は業者を探すようにしましょう。
 



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