こんにちは
町の引越屋さんです。
 

外壁のひび割れは放っておいても大丈夫なものと、
 

早めに対応しなければ家の耐久性を落としてしまうものがあります。
 

ですので、ひび割れの原因の究明や見極めることが大事です。
 

また、素材によって補修方法や必要な費用も大きく違っています。
 

今回は素材別のひび割れの原因や補修方法についてまとめました。
 

外壁の素材別ひび割れの原因

 

サイディング外壁のひび割れ

 

サイディング外壁は、サイディングボードを張り合わせて作られています。
 

ですので、張り合わせている目地部分が最もひび割れしやすい箇所です。
 

サイディングボードのつなぎ目はシーリングという弾力のある素材でふさいで
 

雨水が侵入するのを防ぎ、同時にサイディングボードにかかる負荷も和らげています。
 

しかし、シーリングが劣化してくると弾力を失い、直接サイディングボードに負荷がかかって
 

ひび割れを起こしてしまうのです。
 

また、ごく稀ですがサイディング本体が劣化して反りや欠けてしまうこともあり、
 

そこからひび割れが発生することもあります。
 

タイル外壁のひび割れ

 

タイル外壁は紫外線や気温差によって伸縮を繰り返して劣化していきます。
 

また、タイルの下にあるモルタルやコンクリートが膨張したり腐食してしまうと
 

表面のタイルが欠けたり剥がれることがあります。
 

モルタル外壁のひび割れ

 

モルタルは施工した後でも乾燥すると収縮するのでひび割れが起こりやすい建材です。
 

また、モルタルは壁一面を一気に施工するのが一般的ですが
 

なんらかの理由で作業を一度中断してから再び塗った場合、
 

そのつなぎ目からひび割れが発生する可能性があります。
 

モルタル外壁では素材の収縮に合わせて塗料も伸び縮みする弾性塗料を塗ります。
 

コンクリート外壁のひび割れ

 

コンクリートもモルタルと同じように乾燥すると収縮してしまうので
 

ひび割れが起こりやすい建材です。
 

また、水分量の誤りや配筋誤りなどの施工不良が原因のひび割れも発生しやすくなっています。
 

ひび割れた部分から雨水が入り込むとコンクリート内部にある鉄筋が腐食してしまうので
 

さらにひび割れが悪化してしまう可能性があります。
 

外壁塗料のひび割れ

 

サイディングやモルタル外壁は表面を塗料で保護していますが、
 

この塗膜部分がひび割れたり、剥がれてしまうこともあります。
 

塗料にはそれぞれ耐用年数があり、その年数に合わせて塗り直しが必要ですが、
 

塗り替えてから3年未満でひび割れた場合は何か施工不良があった可能性があります。
 

塗装でひび割れが起こりやすくなる原因には
 

• 重ね塗りの前に乾燥させなかった（通常1日〜2日は必要）
• 外壁の汚れやサビをそのままに塗装した
• 外壁が湿っていたり濡れている状態で塗装した
• 湿度85%以上の環境で塗装した（乾かなくなる）
• 気温5度以下の環境で塗装した（乾かなくなる）

 

などが挙げられます。
 

外壁のひび割れの種類

 

外壁のひび割れ（クラック）は大きく分けると3種類あります。
 

ヘアクラック

 

ヘアクラックは主に塗膜部分に発生しやすいひび割れで、
 

髪の毛のように細く短い（0.3mm以下）ひび割れなので「ヘアクラック」と呼ばれています。
 

ヘアクラックは建物内部の建材や外壁自体が割れているわけではないので
 

早急な対応は必要ありません。
 

ただ、建物の劣化につながる「構造クラック」と見た目が似ていることもあるので
 

発見した場合は一度専門家の人に見てもらっておくと安心です。
 

構造クラック

 

構造クラックは建物の劣化や異常が原因のひび割れです。
 

構造的な欠陥で家が歪んでしまっていると
 

地震や台風などで建物が揺れた時にその力が外壁に余分に加わってしまい、
 

外壁にひびが発生してしまいます。
 

構造クラックはひび割れが深く、雨水が外壁の内部まで入り込んでしまい
 

建材を腐食してしまうので家の強度が落ちてしまいます。
 

構造クラックは早めに対処しましょう。
 

縁切れクラック

 

縁切えクラックはモルタル外壁などの塗料が完全に乾燥する前に表面を塗装したり、
 

素材の水分が乾燥して蒸発した時に収縮し、ひび割れが発生した状態です。
 

通常外壁の施工は一度に一面を一気に仕上げるのですが、
 

なんらかの理由で中断すると、そのつなぎ目からひび割れが発生しやすくなります。
 

外壁のひび割れの補修方法

 

外壁のひび割れは、ヘアクラックは早急な対応は必要ありませんが
 

ひび割れの幅が1mm以上ある構造クラックや縁切りクラックは早めに対処した方が良いでしょう。
 

サイディング外壁のひび割れ補修

 

サイディング外壁はサイディングボードを1枚ずつ貼り付けて施工しています。
 

ですのでひび割れが起こった時はその箇所のボードを張り替える対処が一般的です。
 

同時に既存の外壁材の撤去も必要になるので、
 

相場では1平方メートルあたり1000円前後で、補修に必要な範囲にもよりますが、
 

素材費、足場の設置、養生、人件費などを合わせると
 

100万〜200万前後必要になることも多く、補修のリフォームとしては高額です。
 

モルタル外壁のひび割れ補修

 

モルタル外壁はセメント・砂・水を混ぜた素材なのであまり防水性能は高くありません。
 

ですのでその上から塗料を塗って防水性を高めているのですが、
 

塗装が劣化したり、外壁が収縮するとその影響でひび割れが発生します。
 

小さなひび割れであれば、その隙間にコーキング剤を塗って塞ぐのですが
 

大きなヒビになるとモルタル自体を塗り直すので50万前後の費用が必要になります。
 

タイル外壁のひび割れ補修

 

タイル外壁はタイル自体にひび割れが起こっているときは部分的にタイルを交換します。
 

タイルの目地にひび割れが起こっている時は、その部分を樹脂で埋めてから塗料で仕上げます。
 

タイル外壁は１箇所にひび割れや不具合が見られると広範囲で発生していることも多いので
 

全体的に調べてもらうことをお勧めします。
 

費用は少々高めで100万円前後が相場だとされています。
 

ヘアクラックの補修方法

 

ヘアクラックは多くの場合、新しい塗料を塗り直すことで補修が完了します。
 

また、スプレータイプのセメント材を吹きつけたり、
 

シーリングを使って塞ぐのも効果的です。
 

ヘアクラックの補修のみを業者に補修を依頼するとそれだけのために足場を設置しなければいけないので、
 

点検・調査で問題がなければ外壁の全体的な塗り替えのタイミングまで待っても良いかもしれません。
 

まとめ

 

外壁のひび割れは、ひび割れ補修が得意な業者にお任せしましょう。
 

まずは現地調査をしてもらい、そこから適切なプランを提示してもらって見積もりをとってください。
 

その際は少なくとも3社以上の見積もりを依頼して比較するようにしましょう。
 

ひび割れ補修に慣れている業者だと、外壁の素材に合わせた対応や
 

その他の外壁リフォームの必要性なども同時に判断し、タイミングに合わせて
 

費用や期間が最低限に抑えられる提案をしてもらえます。