2019.12.24

【リフォーム】安くて軽い!加工もしやすいトタン板の基礎知識

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
トタン板はかつて住宅や倉庫、ガレージなどの外壁や屋根に用いられていた建材です。
 
軽量で加工しやすいので多くの建物に使用されていましたが
 
最近ではガルバリウム鋼板やステンレスなどが主流になり、使用されることは減ってきています。
 
ですが、現在もトタン板を使用した建物は多く、リフォームやメンテナンスを考えている人もいるでしょう。
 
そこで今回はトタン板の特徴や種類についてご紹介します。
 

トタンの特徴

リフォーム
 
トタンと聞くと古い家をイメージする方が多いと思いますが、
 
それもそうで、トタンを使った家は明治39年から建設されています。
 
当時は工場や住宅、車のガレージなどの屋根、外壁などにたくさん使われていましたが
 
現在は新築でトタンを外壁に使うことはほとんどなくなっています。
 
ですので既存のトタン外壁の建物は築30年以上経っているものばかりです。
 
トタンは鋼板に溶融亜鉛をメッキしたもので、軽量で安価なのですが、
 
酸性雨や窒素酸化物に弱く錆びやすいというデメリットがあります。
 
ですので定期的に塗装の塗り直しを行い、耐久年数が延びるようにしましょう。
 
錆びてしまうと見た目が悪くなるだけでなく、雨漏りを起こしてしまうこともあります。
 
トタンの塗装は、耐用年数が5年〜10年程度のウレタン塗料を使用することが一般的ですが、
 
錆びてしまった場合は塗装では補修できないことも多く、元の板ごと入れ替えが必要になります。
 
その時に最近ではガルバリウム鋼板やステンレスなどの素材に入れ替えるケースが多いので
 
トタン外壁の建物は減ってきているのです。
 

トタン外壁の種類

リフォーム
 
新築でトタンを用いた建物はあまり建設されていませんが、
 
現在でも建物自体はたくさん残っており、リフォームが必要なトタン外壁の建物は
 
数多くあります。
 
トタン板にもいくつか種類があるのでご紹介します。
 

波トタン板

 
波トタン板はトタン板を波状に加工したもので、大波タイプと小波タイプがあります。
 
大波タイプは外壁よりもガレージや倉庫の屋根に使われることが多く、
 
外壁には小波タイプを使用するのが一般的です。
 
とは言っても、外壁としてよく使われていたのは昭和の頃までで、
 
現在は大波タイプを倉庫などで使用するのみになってきています。
 
波状に加工されているので、縦方向の強度が高くなり
 
たわみや凹みには強くなりますが、横方向への耐力は低いので
 
めくれてきたり剥がれる可能性はあります。
 
定期的に交換したり再塗装するのであれば安く施工でき、扱いやすい建材です。
 

プリント合板

 
プリント合板のトタンは、トタン板に木目調やモダン調などのプリントを施した外壁素材です。
 
トタン外壁材の中では種類が多く、デザイン性が豊富なのがポイントです。
 
数年前は金属外壁の素材で木目調の風合いを出せる素材がなかったので
 
プリント合板がよく使われていました。
 
見た目が綺麗なので、現在も外構の一部に用いられています。
 
もともと塗装が施されているので、同じトタン板の中では耐久性は高めですが、
 
定期的に表面の塗装をして模様を保たなければいけないので
 
ラーニングコストは少々高くなります。
 

角波トタン板

 
角波トタンは波トタンと同じように、トタン板を波状に加工したものですが
 
曲げ部分が角になっているので、波トタン板よりも平面部分が多いのが特徴です。
 
折り曲げて形成されているので、縦だけでなく横方向からの力に対しても耐久性があります。
 
主に、倉庫、ガレージ、店舗などで今でも使用されています。
 

スパンドレールトタン

 
スパンドレールトタン板は、トタン板を複雑に折り曲げて
 
固定しているビスや釘が見えにくくなっています。
 
表面にビスやネジが露出しないので、そこから錆や雨漏りが発生することが
 
他のトタン板よりも少ないことが特徴です。
 
ただ、形状が特殊で、成形に手間がかかるので価格が少々高めで施工にも技術が必要です。
 

リブ波トタン板

 
リブ波トタン板は、波トタンのような一定間隔の波ではなく、
 
平面の幅が広く、波の凸凹の幅は狭く加工された建材です。
 
通常トタン板は1枚の板をそのまま張り付けるのですが、
 
リブ波トタン板は約30cmほどの板を張り合わせて加工していくので
 
一部分が錆びたり破損した時に交換しやすいところが扱いやすい点です。
 
和風の建物の外壁材としては現在も使用されています。
 

まとめ

 
トタン板は軽量で加工しやすく、他の建材に比べて安価で施工ができます。
 
その分少々強度が低かったり錆びやすいというデメリットもあります。
 
ガルバリウム鋼板やステンレスは建材そのものが錆びにくい性質を持っていますが
 
トタン板はしっかりを対策をしても、完全に錆びの発生を抑えたり進行を止めることはできません。
 
こまめなメンテナンスを行うか、劣化してきたら張り替えることを前提に選択してくださいね。



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