2019.11.14

【リフォーム】ベランダから雨漏り!?発生原因の探し方

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
雨漏りと聞くと屋根からの水漏れを想像する方が多いと思いますが、
 
最近増えているのがベランダからの雨漏りです。
 
そしてその多くがメンテナンスをきちんとしていれば防ぐことができるのです。
 
今回はベランダの雨漏りの原因や修理に必要な費用ついてまとめました。
 

ベランダの雨漏りの原因は!?

雨漏り
 
ベランダが雨漏りしてしまう原因は次のようなことが考えられます。
 

ベランダの床面の劣化

 
ベランダは雨、風、紫外線に晒されたり、人が歩いたり物をおいたりすることによって
 
少しずつ表面の防水機能が劣化していきます。
 
表面の塗装が劣化し、ひび割れや剥がれたところから雨水が侵入して雨漏りを引き起こすのです。
 
環境にもよりますが、防水加工の寿命は約10年と言われているので
 
その周期で再度塗装をしてしっかりとメンテナンスをしておくことが大事です。
 
10年というとまだ見た目は綺麗な状態でキープされていることもあるので
 
まだ必要ないと感じる方もいるかもしれませんが、
 
素人目にはわからない劣化が進んでいるケースもあります。
 
きちんと点検・メンテナンスをしておくことで、
 
結果的に雨漏りを防ぐだけでなく、大掛かりなメンテナンスが必要になるケースを
 
事前に予防できるのでトータルの修繕費が安く抑えらることになります。
 

排水溝のつまり

 
ベランダの排水溝はきちんと掃除をしていますか?
 
排水溝にゴミが詰まっていて、雨が降った後はベランダに水たまりができている・・・
 
という方は早めにゴミを取り除くようにしましょう。
 
水が溜まり、濡れた状態が長いとその部分は傷みやすく劣化も早まってしまいます。
 
また、ベランダに色々と物を置いているとゴミが詰まっていることにも気づきづらいので
 
こまめに確認するようにしてください。
 

ベランダの勾配に異常がある

 
ベランダの床は雨水がスムーズに排水溝へ流れるように
 
少し勾配がつけられています。
 
この傾斜が適切でないとベランダに水たまりができ、
 
防水加工の劣化を早めたり雨漏りの原因になってしまいます。
 
勾配異常は設計上のミスや、建築時のミスであることが多く、
 
自分では直せないので業者に依頼するしかありません。
 

笠木(かさぎ)の劣化や破損

 
笠木とは、堀・手すり・腰壁などの頂部に被せる仕上げ材のことです。
 
住宅ではベランダの手すり部分、堀、階段や吹抜けにある手すり壁の頂部などで
 
よく見かけます。
 
素材も金属、石製、木製、セメントなど様々で、主に
 
壁や建物の内部を雨水や紫外線から守っています。
 
笠木が破損すると隙間から雨水が侵入して腐食や雨漏りの原因になります。
 
普段あまり意識されない部分ですが、笠木が守っている内部は
 
木材で出来ていることが多いので、破損するとあっという間に雨漏りが発生したり
 
腐食が進んでしまうので早めに修理するようにしましょう。
 
少々の雨漏りの段階であればコーキング剤などで修繕できることもありますが
 
下の階まで染みるような大きな雨漏りになっている場合は
 
腐食した部分を取り替え、外壁の防水加工をする、といった
 
大掛かりな工事が必要になります。
 

シーリングの破損

 
ベランダのサッシや外壁には「シーリング」というゴム状の素材が埋め込まれ、
 
室内に水が入らないようにガードしてくれています。
 
しかし、シーリングが劣化して亀裂が入ったり破れたりすると
 
そこから雨水が入って雨漏りを起こしてしまいます。
 

雨漏りの原因を特定する調査

雨漏り
 
雨漏りの修理費用は場所や範囲、劣化具合によって変化しますが、
 
まずは原因を特定しなければいけません。
 
雨漏りの調査は大きく分けて4種類あります。
 

目視による調査

 
目視は文字の通り、人の目で雨漏りの原因を特定する方法です。
 
外壁のひび割れや排水溝の異常など、目で見て原因が特定できる場合は
 
調査費用はかからないことが多いです。
 
【費用の目安】
 
0〜3万円程度
 

散水検査

 
散水検査とは、雨漏りが一時的に収まっていたり、
 
調査に来た日が快晴で雨漏りの場所が特定できない場合に
 
雨漏りが発生している可能性のある部分にホースで水を流して
 
箇所を特定する方法です。
 
雨漏りの場所によっては足場を設置しなくてはいけないので費用が高額になるケースもあります。
 
また、自宅の水道を使うので別途水道代もかかります。
 
【費用の目安】
 
5〜20万円
 

発光調査

 
紫外線をあてると発光する専用の発光塗料液を撒いて
 
雨漏りが発生している範囲に紫外線を当てて箇所を特定します。
 
複数箇所から雨漏りしている可能性がある時に便利な調査方法です。
 
【費用の目安】
 
10〜25万円
 

赤外線サーモグラフィー調査

 
この調査では家の外から赤外線サーモグラフィーをあて、
 
建物内の温度差を見て雨漏り箇所を特定します。
 
水や塗料を使わないので建物に負担なく調査できるのですが
 
その分費用も高額になります。
 
値段が高い調査=良い
 
とは限らないので、調査費用と修理費用が予算内で収まるように
 
業者に相談した上で行いましょう。
 
【費用の目安】
 
20〜35万円
 

雨漏りは二次被害にも注意

 
雨漏りは発見したら早く修理を行いましょう。
 
というのも、雨漏りした箇所から
 
カビが発生したり、シロアリや害虫が侵入したりといった二次被害が
 
起こりかねないからです。
 
シロアリやカビは一度発生すると退治するのが大変。
 
雨漏りは建物の劣化を早めるだけでなく、こういった二次被害が起こってしまう
 
可能性があるので出来るだけ早く対応してくださいね



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