2019.11.11

【リフォーム】雨漏り防止&家の保護!ベランダの防水加工の費用や種類

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
ベランダの防水加工が劣化してくると、雨漏りを起こしてしまい、
 
家の下地や内部が腐食してしまう、ということにもなりかねます。
 
きちんと適切な時期にメンテナンスをして、防水性をキープしましょう。
 
今回はベランダの防水工事をするときに知っていると役立つ情報をまとめました。
 

ベランダの防水加工をする適切な時期

リフォーム
 
ベランダの防水塗装は新築や前回のリフォームから10年が目安の時期になりますが、
 
年数と合わせて劣化状態も見て判断しましょう。
 

防水塗装の耐用年数に合わせる

 
多くの防水塗装の耐用年数は約10〜15年。
 
ですので10年ごとに塗装しておくと、下地や建物内部へのトラブルになる前に
 
メンテナンスができるでしょう。
 

劣化状況に合わせる

 
防水塗装の寿命は10年ほどと書きましたが、劣化状態はベランダの環境に左右されます。
 
劣化しにくい環境なら15年ほど持つ場合もありますし、逆に
 
劣化しやすい環境では7〜8年ほどで塗り替えが必要になることもあります。
 
ベランダの防水機能は次のような点を目安にしてみてください。
 

塗装の剥がれやひび割れ

 
ベランダの防水塗装が剥がれてきていたり、ひび割れが発生している場合は
 
塗り替えが必要です。
 
そのまま放置していると外壁素材に雨が染み込んでしまう可能性があるので
 
放置しないようにしましょう。
 

ベランダに水たまりができる

 
ベランダの床に水たまりができやすくなるのは、防水機能が低下してきた証拠。
 
本来、ベランダの床は排水溝に水が流れるように少し傾けて作られているのですが、
 
水たまりができるということは、この傾きが正常な状態ではない、ということだからです。
 

植物や藻が生えている

 
ベランダの床を割って植物が生えていたり、藻が発生している場合は要注意。
 
植物の根はとても強く頑丈なので成長過程で、ベランダの床材を破壊してしまう可能性もあります。
 
放置していると、ベランダだけでなく家全体に影響してしまうので早めにメンテナンスを行い
 
撤去してしまいましょう。
 

ベランダの防水塗装の種類

リフォーム
 
ベランダの防水塗装は「防水層」と「トップコート」の2層あります。
 
防水層は防水機能を持つ塗料の層で、雨漏りを防ぐ役割をしています。
 
トップコートは防水層の上に塗る表面的な塗装のことで、
 
防水層を保護し、見た目を良くする役割があります。
 
防水層、トップコートそれぞれの種類をご紹介します。
 

防水層の種類

 
防水層の防水塗装はいくつか種類がありますが、ベランダで一般的に使用されているのが、
 
FRP防水とウレタン防水です。
 

FRP防水

 
FRPとは繊維強化プラスチックのことで、
 
最近の新規住宅のベランダはほとんどがFRP防水を施されています。
 
衝撃に強く、耐水性に優れているのでベランダだけでなく、
 
洗浄槽、バスタブ、通信設備の基礎架台などにも利用されています。
 
【FRP防水のメリット】
 
・防水性、耐熱性、耐久性が高い
・強度が高い
・耐摩擦性に優れている
・硬化が早いので工期が短くて済む
・塗装ムラが出来にくい
・軽いので建物への負担が少ない
 
【FRP防水のデメリット】
 
・価格が少々高め
・伸縮性がないので木造のものには向いていない
・鉄に塗ることができない
・紫外線に弱いので5年に1度トップコートの塗り替えで保護が必要
・塗膜が硬いのでヒビ割れしやすい
 
【目安の費用】
 
1m2・・・4000円〜8000円
 

ウレタン防水

 
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗って防水性を高めます。
 
FRP防水と同じくベランダの防水加工によく使われています。
 
ゴム状で弾性があるので狭い部分や複雑な形状をしている場所でも塗装できます。
 
【ウレタン防水のメリット】
 
・FRP防水より安い
・複雑な形状のベランダでも施工できる
・色々な下地に対応できる
・廃材が少ない
 
【ウレタン防水のデメリット】
 
・乾くまで時間がかかるので工期が長くなりがち
・手塗りなので塗膜の厚さにムラができる
・早期劣化が生じやすく、亀裂しやすい
 
【費用の目安】
 
1m2・・・3000円〜7500円
 

トップコートの種類

 
トップコートは防水層の上に塗り、見た目をよくしたり
 
防水層を保護する役割があります。
 
ポリエステル系とウレタン系がありますが、トップコートのみの施工であれば
 
どちらを選んでも1日で施工は完了します。
 

ポリエステル系のトップコート

 
ポリエステル系のトップコートの多くは新築時に使用されています。
 
素材が硬いので経年劣化するとひび割れを起こしやすいため、
 
重ね塗りには向いていないのでメンテナンスではあまり使用されません。
 
【費用の目安】
 
1m2あたり・・・1600円〜3000円
 

ウレタン系のトップコート

 
メンテナンスの時によく使用されるトップコートがウレタン系です。
 
ポリエステル系に比べると柔らかいですが、その分伸縮性があるので
 
ひび割れてしまうことも少ないです。
 
【費用の目安】
 
1m2あたり・・・1700円〜3000円
 

まとめ

 
ベランダの防水機能が劣化してきたら、できるだけ早くメンテナンスを行いましょう。
 
そのまま放置していると、雨漏りを起こしてしまうかもしれません。
 
下地まで傷むと、修理費用がとても高額になってしまいます。
 
防水層は10年前後、トップコートは5年周期で塗り直しておくことが、
 
結果的にベランダや家全体を守り、大掛かりな修繕が必要になる事態を防いでくれます。
 



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