2019.10.31

【リフォーム】実は多い外構工事の失敗例8選!

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
外構は家の見栄えや印象を決める大事な部分ですが、
 
「駐車場があればOK」「植物がたくさん植えられたらOK」など
 
漠然と捉えてしまい、いざ住み始めると使い勝手が悪い、
 
というような失敗例が非常に多くなっています。
 
今回は、外構の基礎知識と工事で多い失敗談をまとめました。
 

外構とは?

リフォーム
 
外構とは、敷地境界線(道路など)や門から、家の玄関までの通路やスペースのことを指します。
 
家の見た目や雰囲気を左右するので「家の顔」にあたる部分になります。
 
来客はもちろん、道路を通行する人の目にもつきやすいですし、
 
毎日の出入りを快適にするためにも、デザインや動線にはこだわって
 
構成するのがおすすめです。
 
広いスペースを取るのが難しい場合もありますが、限られたスペースでも
 
心地よく快適な空間にすることが可能です。
 

外構の種類

 
外構の種類は3パターンあります。
 

開放的でオープンな外構

 
敷地内のフェンスや垣根は作らず、開放的な外構をいいます。
 
費用が安く、風通しが良くオープンな印象になりますが、
 
誰でも出入りできるので、防犯面は少々対策が必要です。
 
逆に言えば、不審者も身を隠す場所がないのですが、
 
野良猫や近所の子どもが入り込むトラブルにもなりやすいので
 
そういったデメリット面も検討しておきましょう。
 
道路から家の中が丸見えになるので、間取りによっては人目が気になったり
 
洗濯物を干すのが気になる方もいるかもしれません。
 

防犯やプライバシーを優先したクローズ外構

 
敷地のアウトラインに沿ってフェンスや垣根を設置した外構をいいます。
 
たくさん建材を使うので費用は高額になりますが、
 
防犯性を高め、プライバシーを守ることができます。
 
ただ、外部から全く見えない=不審者も隠れやすい
 
というケースもあるので、防犯システムやグッズを上手に併用しながら
 
プライバシーを守る設計がおすすめです。
 

オープンとクローズのハーフ外構

 
フェンスや垣根を敷地の一部のみに設置するのがハーフ外構。
 
適度にプライバシーを守りつつ、開放感もあるつくりで
 
費用もオープン外構とクローズ外構の間程度になります。
 
門扉、フェンスや垣根の有無によって印象や防犯性が大きく変化するので
 
ライトやカメラなどの防犯システムを上手く併用しましょう。
 

外構工事で多い8つの失敗例

リフォーム
 
外構工事の失敗で特に多い例を8つまとめました。
 

駐車スペースの失敗

 
外構工事の失敗で最も多いのが駐車スペースに関すること。
 
とりあえず車が止めれたらOK!だと、実は使い勝手が悪い、ということもあるので、
 
下記の点に気をつけて検討してみてください。
 

駐車スペースが狭かった

 
できるだけその他のスペースを広くするために、
 
駐車スペースを削る、という方も多いのですが、これが最も失敗の多いケースです。
 
家を建てた頃は軽自動車に乗っていたから良かったけれど
 
家族が増えてワゴン車に変えた、
 
高齢者と同居することになり車椅子が入れるスペースが必要になった、など
 
ライフスタイルが変化し、駐車場にゆとりが必要になった時に、
 
ドアが開けにくい、駐車が難しいなど、車に乗るたびにストレスを感じてしまう
 
ケースが多いので、駐車スペースにはゆとりを持っておきましょう。
 

駐車場の位置が悪かった

 
駐車場〜玄関の動線を考慮しておらず、雨が降るたびに濡れてしまう、
 
防犯を考慮して門の中に駐車場を作ったら、駐車のたびに一度車を降りて
 
門を開けなければいけない作業が面倒・・・などがあります。
 
もちろん、防犯性も同時に考える必要があるので、どちらが良い、とは言えません。
 
車に乗る頻度、生活スタイル、家の周りの環境などを考慮して検討してみましょう。
 

駐車場を砂利、土、コンクリートにして後悔した

 
駐車場は少々高価ですがタイルが最も理想的。
 
コケに悩まされる可能性もありますが、次点ではコンクリートがおすすめです。
 
費用を抑えるために砂利や土のままにする方もいますが、
 
この場合、後からコンクリートやタイルにリフォームする方が多いようです。
 
というのも、砂利や土は大雨で水が大量に降った時に浸透せず
 
駐車場が水浸しになってしまったり、
 
長時間水溜りがひかず不便さや不快を感じる方が多いからです。
 
また、土のままにしていると大量の雑草が生えてくるので手入れも時間がかかります。
 
費用を抑えたい場合は、前面を砂利や土にするのではなく、
 
タイヤが乗る部分だけでもコンクリートやタイルにしておくと利便性が上がります。
 

駐輪スペースを考えていなかった

 
駐車スペースは考えていたけれど、駐輪スペースまで考えていなかった、
 
というのも失敗談としては多いケース。
 
子どもの自転車が必要になった、バイクを購入した
 
など、意外と駐輪スペースが必要になるケースは多いものです。
 
駐輪スペースは道路からの出入りが楽で、
 
その部分の地面をコンクリートにしておくのが理想的です。
 

門扉や塀を設置しなかったトラブル

 
門扉や塀は費用が高額なので、削る人も多い個所です。
 
ただ、門も塀もないとなると、どうしても防犯性は落ちてしまいます。
 
玄関や窓の防犯対策はしっかりしているから大丈夫、と考える人もいるのですが、
 
立地によってはかくれんぼをしている子どもが敷地に入り込んできた、
 
道路から家の中を覗いてくる人がいる、
 
などのトラブルになったというケースも多いのです。
 
もし住み始めてから後づけで設置する場合は、目隠し用のフェンスが良いでしょう。
 
十分にスペースがある家だと、定期的な手入れが必要になりますが、
 
植物を塀代わりにすることも可能です。
 

ウッドデッキのトラプル

 
ウッドデッキを設置して、ゆっくりと寛ぎたい、家族でバーベキューをしたい、
 
子どもやペットが遊べる空間にしたい、と考える方も多いと思います。
 
ですが、サイズや素材に失敗してデッドスペースになっているケースも多いようです。
 

ウッドデッキが狭すぎたor位置が悪く使いにくい

 
ウッドデッキに憧れて、無理やり設置すると
 
あとからスペースが狭すぎて使いにくい場合があります。
 
ウッドデッキを有効的に活用するには6畳以上のスペースは確保するのが理想的です。
 
また、ウッドデッキを設置するのは基本的に日当たりの良い場所になるので
 
周囲の目線が気にならないかどうかも併せて検討しましょう。
 

安い素材のウッドデッキにしたらメンテナンスが大変

 
費用を抑えるために、安価な木材でウッドデッキを作ると
 
3年程度でボロボロになりリフォームが必要になるケースや
 
毎年塗装をし直す手間が必要になった、など
 
メンテナンスが大変になってしまう場合があります。
 
少々費用がかかっても、人工木や樹脂加工された木材を使用するのがおすすめです。
 

水道を設置せず不便だった

 
外は水道があると便利なことがたくさんあります。
 
例えば、
 
庭の水撒き、子どもやペットの汚れを落とす、洗車、靴を洗う、など。
 
立水栓で基本的にはホースを使えばOK!という場合もありますが、
 
家で洗車をする方は、駐車スペースの近くに散水栓があると非常に役立ちます。
 

コンセントを設置せず不便だった

 
外構のコンセントの設置は住宅の間取りが決定してから行う電気工事の際に
 
決めていくのが一般的ですが、この段階では外構の使用イメージがわかず、
 
コンセントが必要かどうかの判断がわからず、失敗するケースが多いようです。
 
まず、外構で電気が必要になるかもしれない例としては、
 
夜間の駐車場、玄関やアプローチの夜間照明、
 
バーベキューや高圧洗浄を行う場合の電源、などが考えられます。
 
後から設置するのはなかなか面倒なことも多いので、
 
使う予定がなかったとしても、設置しておいて後悔するケースの方が稀です。
 
使用しなければ電気代がかかることもないので、迷った場合は
 
設置することをおすすめします。
 

アプローチのトラブル

 
敷地境界線や門扉から玄関までのアプローチは、外構の中でも重要な箇所。
 
毎日通る場所だからこそ、快適に過ごせるようにしておきましょう。
 

玄関アプローチが滑りやすい

 
アプローチには
 
雨で濡れると滑りやすくなる素材、水捌けの悪い素材、
 
掃除がしづらい素材、などは使わないようにしましょう。
 
特にタイル、敷石、コンクリートなどは雨に濡れると滑りやすいので注意です。
 
これらの素材を使いたい場合は、ノンスリップ加工をしたり、
 
表面を荒く削って事故を防止しましょう。
 
アプローチには、ノンスリップ加工をした素材か、レンガや天然石がおすすめです。
 

アプローチがバリアフリーに対応していなかった

 
家の中は老後のことを考えてバリアフリーにする方は多いのですが、
 
外構はバリアフリーにしていないケースがあります。
 
アプローチにスペースがある場合は、階段の数や幅などを考慮したり、
 
スロープを作っておくと安心です。
 
階段の数は少ない方が良いですが、人が自然と昇降しやすい高さは20cmまで。
 
また、1段の踏み面には足の裏全体が乗るような幅を確保しておきましょう。
 

庭の手入れに関するトラブル

 
ガーデニングや植物は外構をきれいに彩ってくれますが、
 
手入れをする時間と手間を今後も確保できるかどうか検証しておきましょう。
 
仕事や子育てで忙しくなり、
 
木が大きくなりすぎた、枯れ葉が多い、などの理由で
 
近隣とトラブルになってしまったケースもあります。
 
また、手入れができず雑草が増えたところが野良猫のトイレになってしまった
 
というケースもあります。
 
小さな鉢で育てる程度であればあまり手間はかかりませんが、
 
庭全体の植物を育てるとなると定期的に時間と手間が必要になります。
 

まとめ

 
外構は住宅が仕上がってからスタートするケースが多いので
 
設計を含め、おざなりになりがちでもあります。
 
ですが、外構は見栄えや家の印象だけでなく、
 
防犯性や住み心地にも影響しています。
 
ぜひ、外構にもこだわって検討してみてください。



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