2019.09.22

【屋根リフォーム】屋根の雪対策で落雪の事故・トラブル回避

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
雪の多い地域に住んでいると、屋根に積もる雪対策が欠かせません。
 
雪下ろしの労力を減らしたり、屋根の雪が原因で起こるトラブルを防ぐには、
 
屋根に雪止め・無落雪屋根・融雪設備のいずれかのリフォームを行いましょう。
 
今回は、それぞれの特徴や効果についてまとめました。
 

雪止めの特徴と費用

リフォーム
 
雪止めは屋根に「雪止め金具」を設置したり、屋根瓦を「雪止め瓦」に交換して、
 
屋根から雪が落下するのを防ぐリフォームです。
 
豪雪地域では、屋根に積もった雪は除雪するのでかえって邪魔になってしまいますが、
 
年に数回積雪のある地域ではとても役立ちます。
 

雪止めの特徴

 
雪止めは屋根の積雪対策の中では最も手軽で安く設置できます。
 
雪止めを設置して得られる効果は次の3つです。
 
1、雪が落下して人に当たってしまうのを防ぐ
 
2、隣家に雪が落下するのを防ぐ
 
3、雪の重みで雨樋が壊れてしまうのを防ぐ

 
屋根の雪が落ちず積もったままになるので、積雪量の多い地域では
 
雪止めがあると逆に屋根の上に雪が積もりすぎてしまうので使用しません。
 

雪止めの種類

 
雪止めは既存の屋根の種類によって適切なタイプがあります。
 
【金具タイプの雪止め】
 
金具タイプの雪止めは、スレート屋根に最適です。
 
スレートの隙間に金具を取り付けるのでビスや釘を使わずに設置することも可能で、
 
他の雪止めよりサイズが小さいことが特徴です。
 
【瓦タイプの雪止め】
 
瓦タイプは瓦屋根にしか使用できませんが、雪止めが組み込まれた瓦を屋根に設置します。
 
瓦を交換することで雪止めを設置できるので、施工がとても楽で後付けしても不具合が起こりません。
 
【ネットタイプ】
 
どんな屋根材でも設置できるの雪止めがネットタイプです。
 
他の雪止めとは形状が違い、屋根全体にネットを張って摩擦力を高めて雪が落ちないようにします。
 
ネットタイプは色のバリエーションもあるので、外観にこだわる人に向いています。
 

雪止めの設置にかかる費用

 
・スレート屋根の雪止め・・・10万〜15万
 
・瓦屋根の雪止め・・・15万〜30万
 
・ネットタイプの雪止め・・・10万〜20万
 
屋根の勾配がきついほど、雪が滑りやすくなるので、設置個数も増え、費用も高額になります。
 
また、足場の設置が必要になった場合は+20万円程度高くなります。
 
雪止めは長く使っていると雪の重みや水気によって、サビ・歪み・破損などの劣化が起こるため、
 
その度に交換をしていきましょう。
 

無落雪屋根の特徴と費用

リフォーム
 
北海道や東北地方など、積雪量の多い地域では雪止めではなく、屋根の雪下ろしの負担を軽減するために
 
無落雪屋根を設置します。
 

無落雪屋根の種類

 
無落雪屋根は3種類あります。
 
【スノーダクト方式】
 
スノーダクト方式は、屋根の中央に設置されたダクトに向かってゆるい傾斜があり、
 
解けた水が自然に流れていく屋根のことです。
 
雪が下に落ちないので、屋根から落下してきた雪が人や物に当たることがなく安全です。
 
また、氷柱(つらら)が出来にくいため、最近では無落雪屋根の主流になっています。
 
【フラットルーフ方式】
 
フラットルーフは屋根がほぼ平らで、雪が自然と溶けるまで載せた状態を維持する形式です。
 
雪を載せたままにできるので、雪が屋根から落下するのを防いでくれます。
 
【勾配屋根方式】
 
勾配屋根方式は、一般的な三角屋根に雪止めを設置するか、雪止めと一体化した屋根材を用いた方式です。
 
普通の三角屋根より雪が落ちにくいため、自然に雪を溶かすことができます。
 
雪解け水を横に流すパイプをつけることにより、軒下にそのまま水を落とさず、側面から流れ落ちるようにできます。
 

無落雪屋根の設置にかかる費用

 
リフォーム費用は屋根の広さ、設置する方式、屋根材によって大きく変化するのですが、
 
屋根全体の工事になるので、かかる費用は高めです。
 
どの方式を選んでも100万〜300万円程度は想定しておきましょう。
 
スノーダクト方式を設置した場合は、定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう。
 
放ったらかしにしていると、ダクトに氷やゴミが溜まり正常に排水できなくなってしまい、
 
水が建物内に浸水して雨漏りのような症状が現れることがあります。
 

融雪設備の特徴と費用

リフォーム
 
融雪設備は、屋根の上にヒーターや温水パイプを設置して、屋根に積もっている雪を溶かします。
 
使用する際に、電気やガスを熱源にするので光熱費がかかります。
 
広範囲〜部分的に設置できて後付けも可能です。
 

融雪設備の種類

 
融雪設備は3種類あります。
 
【電気式】
 
電気式は屋根に電熱ヒーターを敷き、雪を溶かします。
 
フラットな金属屋根に設置する「癒着型」、磁性体の屋根に設置する「マグネット型」、
 
屋根に被せて設置する「ネット型」があります。
 
【ボイラー式】
 
ボイラー式は屋根に配管・パイプを通して温水を循環させ、雪を溶かします。
 
灯油やガスを熱源にして作動します。
 
【散水式】
 
散水式は、地下水や井戸水をポンプで汲み上げ、屋根に散水して雪を溶かす方法です。
 

融雪設備の設置にかかる費用

 
融雪設備の費用は、方法や設置する範囲によって大きく変化します。
 
部分的に設置する場合は、40万〜100万程度で施工できることもあれば、
 
設置範囲が広く、大掛かりな工事になると300万〜400万円程度かかることもあります。
 
積雪量や予算に合わせて融雪設備が良いのか、無落雪屋根が良いのか検討しましょう。
 

まとめ

 
屋根の雪下ろしの時の転落事故や、落雪の事故は毎年多く発生しています。
 
また、雪が大量につもり、重みで家に歪みが出ることや、
 
落雪で外構が破損してしまうケースもあります。
 
そういった被害が起こると修理に高額な費用がかかることも多いので、
 
事前にしっかりと対策をしておきましょう。
 



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