2019.09.26

【屋根の葺き替え】瓦屋根の適切なリフォーム時期や瓦の特徴は?

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
瓦屋根をリフォームするとき、各屋根瓦にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
 
また、瓦屋根の葺き替え工事をするタイミングや費用はどのくらい必要なのでしょうか?
 
今回は瓦屋根の葺き替えリフォームで知っておくと役立つ知識をまとめました。
 

瓦屋根をリフォームするタイミング

リフォーム
 
ズレたり、割れたりした瓦屋根のメンテナンスをせず、放置していると
 
雨漏り、害虫やすきま風の侵入、瓦の落下などにつながります。
 
瓦は2kgあるので地震や風で瓦が落ちて人や物に当たってしまうと、とても危険。
 
適切な時期にリフォームを行いましょう。
 

瓦屋根リフォーム目安は20年

 
瓦屋根は20年を目安に葺き替え、葺き直しを行いましょう。
 
屋根瓦は耐用年数の長い素材が多いですが、屋根の防水シートが15〜20年程度しかもたないため、
 
瓦自体がまだ大丈夫そうでも点検が必要です。
 
防水シートを変えることなく30年以上もっている家もありますが、
 
気がつかない間に屋根の下地まで浸水してしまっているケースも考えられるからです。
 

瓦屋根の劣化状態で決める

 
もし20年以内であっても、瓦屋根が劣化していたら葺き替えのタイミングです。
 
【深刻度1・・・まだ大丈夫】
 
・コケや藻がついている状態
 
【深刻度2・・・劣化が始まっている】
 
・瓦のズレや割れ
・漆喰や接着部分が剥がれている
 
そろそろ表面上が劣化してきています。
 
表面上は問題がなさそうでも、業者に調べてもらうと葺き替えが必要だったケースもあるので
 
心配であれば点検を依頼しましょう。
 
【深刻度3・・・即点検が必要】
 
・瓦が抜け落ちている
 
【深刻度4・・・早急に葺き替えが必要】
 
・屋根がたわんでいたり、ゆがんでいる
・雨漏りしている
 

葺き替える瓦の種類と目安の費用

リフォーム
 
屋根瓦から葺き替えることのできる屋根素材の種類を紹介します。
 

粘土瓦

 
粘土瓦は日本で古くから使われている親しみのある素材です。
 
粘土質の土を形成して高温で焼いて仕上げます。
 
耐久性・遮音性に優れているのですが、とても重たいので耐震性は下がってしまいます。
 
粘土瓦には2つの種類があります。
 

釉薬瓦(ゆうやくかわら)

 
釉薬瓦は陶器瓦とも呼び、粘土質の土を形成した後に、ガラス質の釉薬を塗ってから
 
焼いて仕上げます。
 
色やツヤ感をある程度自由に変化させることができます。
 
耐水性に優れており、色あせしにくいので、美しい外観を長く保つことができます。
 
耐用年数が約50年と非常に長いのも特徴のひとつで、瓦自体は基本的にメンテナンス不要です。
 
ただ、漆喰部分(接触部分)や防水シートは10年〜15年程度で劣化するので
 
それらの劣化に合わせて定期的に点検はしておきましょう。
 
【釉薬瓦の材料費】
 
1㎡あたり5500円〜16000円。
 

無釉薬瓦

 
無釉薬瓦には、いぶし瓦や素焼き瓦などが含まれます。
 
作る工程は釉薬瓦と同じですが、釉薬を塗らず、形成後そのまま焼いて仕上げます。
 
いぶし瓦は焼いた後、釜の中でいぶすことによって、味のある黒や銀の色味になります。
 
時間が経つにつれ、色味が落ちてくると耐水性が落ちてくるのでリフォームが必要になりますが、
 
耐用年数は30年〜60年と非常に長いので、
 
防水シートの交換の際に同時に点検する程度のメンテナンスで十分です。
 
素焼き瓦は、粘土質の赤い色味がそのまま生かされた自然な風合いの瓦で、「赤瓦」とも呼ばれます。
 
素焼き瓦の耐用年数は50年前後です。
 
【無釉薬瓦の材料費】
 
いぶし瓦・・・1㎡あたり8000円〜13000円。
 
素焼き瓦・・・1㎡あたり5000円〜9000円。
 

セメント瓦やコンクリート瓦

 
セメント瓦やコンクリート瓦は、セメント・水・砂から作られた瓦です。
 
粘土瓦は角が丸く形成されますが、セメント瓦やコンクリート瓦は角が角ばりギザギザしていることが特徴です。
 
粘土瓦のように仕上がりの大きさにばらつきが少ないので施工が簡単で失敗しづらい素材です。
 
耐用年数は30年前後ですが、10年〜15年で塗装をし直す必要があります。
 
粘土瓦と比べると耐久性が低く、途中で塗装も必要なので最近は少なくなってきています。
 
【セメント瓦・コンクリート瓦の材料費】
 
1㎡あたり5000円〜10000円。
 

瓦屋根の葺き替えに必要な期間

リフォーム
 
施行する範囲や元の瓦の傷み具合にもよりますが、
 
30坪程度の住宅(屋根の面積100㎡程度)の場合、
 
1週間〜10日程度で完了します。
 
ただし、日本瓦→日本瓦の葺き替えは時間がかかることも多く、
 
天候や内容によっては3週間ほどかかるケースもあります。
 

工事期間が延びる原因

 
1、屋根の勾配が急で施工の難易度が高い
 
屋根の勾配が急だと、屋根上で作業ができず足場の設置が必要になります。
 
そうなると、足場が不要なケースよりは工事期間は長くなります。(費用も高くなります)
 
2、日本瓦→日本瓦への葺き替え
 
日本瓦の葺き替えは、他の屋根材と比べると施工時間が長くかかります。
 
3、屋根が劣化していて大掛かりな補修が必要
 
すでに屋根が傷み、雨漏りしている場合は下地をしっかりと補修する工事が必要になります。
 
その分工事期間も長くなります。
 
4、天候が悪く作業ができない日が多い
 
屋根のリフォームは雨天だと施工できません。
 
梅雨時期はどうしても工事期間が長くなりがちです。
 

まとめ

 
瓦屋根は素材の耐久年数も長く耐久性が高いため、見た目では劣化していることがわかりにくいケースが多いです。
 
多くの方が、屋根の防水シートの劣化に合わせて必要であれば葺き替えることになると思いますが、
 
雨漏りや、瓦が割れているのが目視できる状態になった場合は一度業者の方に来ていただき
 
点検してもらいましょう。
 



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