2019.09.07

【外壁塗装】失敗しない色の組み合わせと配色のコツ

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
外壁塗装で外壁の色を変えようと思っている方は、
 
ガラッと印象を変えたい!けど失敗はしたくない・・・と考えているはずです。
 
色は組み合わせや配置で印象が変わるのはもちろん、同じ色でも明るさや彩度によって見え方が変わります。
 
外壁塗装で失敗しないためには、色が与える印象を把握して配色していくこと。
 
今回は外壁塗装で役立つ色の印象や組み合わせをまとめました。
 

外壁の色選びの順番と塗り分け方

リフォーム
 
外壁は色の選び方はもちろん、塗り方(配色)も重要です。
 
どのように色を選び、配色すると良いかご紹介します。
 

色選びの順番

 
家の外観は、外壁、屋根、帯、破風板、縁、雨戸など色々な部位で構成されています。
 
色選びで失敗しないコツは、
 
まず、外壁の色を決め、そのあとに屋根の色を決めることです。
 
その他の破風板や雨戸など付帯部分の中で色を変えれる部位があるなら、外壁か屋根と同色か同系色にすると
 
色なじみがよくなります。
 

外壁は薄い色、屋根は濃い色にするとバランスが良い

 
多くの方が、外壁と屋根は違う色を選ぶことと思います。
 
基本的には、外壁よりも屋根を濃い色、特に黒や灰色などにするのがおすすめです。
 
なぜなら、屋根は外壁に比べて雨や紫外線の影響を受け劣化が早いので、薄い色で塗装すると
 
屋根の塗装が色落ちして目立たなくなり、メリハリがなくなって単調な印象になってしまいます。
 
また、濃い色を使うといっても、黄色や赤などの明るい色は劣化が目立ちやすくなるので避けたほうが無難です。
 

塗装の塗り方はどうする?

 
外壁に1色、屋根に1色、しか使わないのであれば、あとは色を選択するだけですが、
 
外壁に複数の色を使ってデザイン性を高めたい方は、どこにどの色を塗るか、というのも重要になりますよね。
 

サイディングの切れ目に合わせて塗り分ける

 
外壁素材にサイディングを使用している場合、サイディングボードの切れ目に合わせて
 
色分けをすると色の境界線が目立ちにくくなる効果もあり、とてもおすすめ。
 
サイディングを使用していない場合は、外壁の角や付帯部などの区切りで色分けすると良いでしょう。
 
外壁素材のど真ん中、など何の区切りもない場所で色分けをしてしまうと、塗料の境界線が目立ってしまいます。
 

ベランダのみ違う色に塗る

 
「たくさん色は使いたくない、だけど単調な印象にもしたくない」
 
という方は、ベランダだけを外壁より少し濃い色で塗装すると、強調され見栄えが良くなります。
 
ただ、ベランダの面積と外壁との割合によってはアンバンランスになる可能性もあるので、
 
その場合はサイディングの一部のみを塗る方がおすすめです。
 

ツートンカラーで分ける

 
せっかくなら、思い切ってツートンカラーにしてみるというのも良いですね。
 
ツートンカラーにする際は、5:5ではなく、6:4または7:3の割合にするとバランス良くなります。
 
ツートンというと派手なイメージがあるかもしれませんが、
 
薄いグレーとグレー、白と薄いグレーなど同系色を合わせると失敗が少なくまとまります。
 
少し色相をガラッと変えて組み合わせたい場合は、色の境目にセパレーションカラーを入れましょう。
 
幕板や雨樋などを利用して別カラーでラインを入れるだけでまとまりが良くなります。
 
セパレーションカラーは白や黒に近い色など、どの色にも合わせやすいカラーを選ぶのが良いでしょう。
 

外壁にピッタリな色の特徴と組み合わせ

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外壁塗装で失敗しないコツは、まず色の特徴や組み合わせを知ることです。
 

色の組み合わせ(配色)の基礎

 
色の組み合わせのパターンは、
 
・同系色
・類似色
・同トーン
・補色

 
の4つがあります。
 

同系色

 
同系色は、同じ色相で、明度や彩度が違う色を組み合わせる方法。
 
例えば、薄い青、青、濃い青、というように色相は同一で、違う明るさ(明度)や濃さ(彩度)を組み合わせます。
 
同じ色なので、珍しいデザインにはなりませんが、まとまりがあり失敗しない組み合わせです。
 

類似色

 
類似色とは、色合いが似ている色同士を組み合わせる方法。
 
例えば、黄色、オレンジ、赤など温かみのある暖色系や、水色、青、ネイビーなど涼しげな色味の寒色系などが
 
当てはまります。
 
色合いが似ているのでちぐはぐせず、安心感のある印象になります。
 

同トーン

 
同一トーンとは、同じ明度と彩度で、異なる色彩を組み合わせる方法。
 
例えば、
 
明度が明るく、彩度が低いカラートーンに「パステルカラー」というトーンがありますが、
 
そのトーン内で組み合わせて使います。
 
赤と青など、色相が全く異なるものでも、トーンを揃えると合わせやすくなります。
 

補色(反対色)

 
補色とは、特定の色からみて正反対の色を組み合わせる方法です。
 
例えば、
 
赤と緑、黄色と青、オレンジと水色、などの組み合わせが当てはまります。
 
補色を組み合わせると色同士が引き立つので、家を目立たせたい場合に役立ちます。
 
ただ、トーンや彩度・明度をうまく調整しないとまとまりがなく奇抜な印象になってしまうので気をつけましょう。
 

色の与える印象

 
色はもともと与える印象があり、さらに組み合わせによって与える印象が大きくかわります。
 
例えば・・・・
 
白・・・清潔感、清楚で明るい
 
黒・・・高級感、重厚感、威圧感
 
茶・・・自然、暖か、落ち着き
 
白(壁)と黒(屋根)の組み合わせ・・・シックなイメージ
 
白(壁)と茶(屋根)の組み合わせ・・・ヨーロッパ調
 
などです。
 
屋根と外壁で人気の組み合わせ例を出すと、
 
■ブラック×アイボリー
高級感のある黒と、柔らかな印象のアイボリーが対比して目立つ組み合わせです
 
■ブラック×ブラウン
濃い色同士なので、高級感がありながら、周囲からは目立ちにくい組み合わせです
 
■濃いグレー×ベージュ
劣化しても色落ちしにくいので、長期間見栄えの良い状態を保てます
 
■グリーン×アイボリー
落ち着いた雰囲気を出しながら、屋根を目立たせてメリハリが出る組み合わせです
 
■ネイビー×ベージュ
近隣の住宅や景色がどのようであっても、目立ちすぎず地味すぎない程よい外観になる組み合わせです
 
外壁に2色以上使う場合は、グレー、ベージュ、アイボリー、ブラウンを入れて組み合わせていくと
 
バランスが整えやすくなります。
 
■ベージュとブラウン
周りの環境に左右されず、馴染みの良い組み合わせです
 
■黄土色と抹茶色
一見派手になりそうですが、他の家とは差別化しながらも落ち着いた雰囲気になるので失敗しにくい組み合わせです
 
■アイボリーとレンガ
全く質感の違う組み合わせですが、配色によってはまとまりがあり、エレガントな印象になります
 
■ローズ色と白
暖色系の色と清潔感のある白の組み合わせは、すっきりとおしゃれな印象に。
緑との相性が良いので、庭を手入れする方だと四季に合わせて家の外観の変化が楽しめます
 

外壁塗装の失敗ポイントや成功させるコツ

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塗装の失敗点や上手くいくためのコツなどをまとめました。
 

外壁塗装で失敗しやすいポイント

 
外壁塗装で失敗しやすい要素は、汚れや劣化の程度、想像と仕上がりの差、色の組み合わせなどが挙げられます。
 

劣化の仕方が違う色を組み合わせてしまう

 
塗料は色によって劣化するスピードが変化します。
 
例えば、赤、黄色、紫など、暖色に近い色は劣化して色落ちしやすく、
 
青やネイビーなどの寒色系の色や、白と黒に近い色は色落ちしにくい色です。
 
そのため、赤と青の組み合わせにすると劣化具合に差が生まれ、見栄えが悪くなってしまいます。
 
また、濃い色ほど劣化が目立ちやすくなるので、黒と白というように濃淡がはっきりした組み合わせにすると
 
黒の劣化が目立ってしまうようになります。
 

外壁に4色以上使う

 
外壁に使う色は、1〜3色までにしておくのが良いでしょう。
 
例えば、外壁に3色使うと、屋根を合わせると4色使うことになりますよね。
 
それ以上の色を塗ると、それぞれの色が目立たなくなり、デザイン性が低下してしまいます。
 
とても大きな家だと外壁だけで4色塗っても良いかもしれませんが、その分全体がまとまるような配色をするセンスが必要になるので
 
よほどのことがない限り、外壁は3色までに抑えておくのがおすすめです。
 

汚れが目立つ色ばかり塗ってしまう

 
外壁の汚れの原因は主に、ホコリ、カビ、コケ、砂など中間色のものが大半です。
 
そのため、中間色との色の違いがハッキリしている純白や漆黒などは汚れがとても目立ちます。
 
白を使いたい場合は純白よりも、少し黄色味がかった明るめのアイボリー、
 
黒を使いたいときは漆黒よりも、ほんの少し白みがかった濃いグレーを選ぶ方が汚れが目立ちにくくなります。
 
また、彩度の高い鮮やかな色(原色やビビッドカラーなど)は、華やかな印象になりますが、色落ちの目立つ色です。
 
外壁に使用する色は、純色よりも少々くすみのある低彩度の色がおすすめ。
 
特に人気があるのは、グレー、アイボリー、クリーム色、ベージュ、ブラウンなどです。
 

玄関や窓サッシの色と合わない

 
外壁だけを見ると綺麗な組み合わせになっていても、実際に塗ってみると
 
玄関ドアや窓サッシの色との相性が悪い、という失敗も多いです。
 
アルミでできている窓サッシやドアは塗装して色を変えることがでいないので、相性を考慮して色を選ぶしかありません。
 
一般的な住宅では、窓サッシの色は白・黒・銅のどれかで統一されています。
 
白黒はある程度どの色とも組み合わせやすく、銅の場合は茶系と合わせると良いでしょう。
 

外壁塗装のコツ

 
外壁の色を選ぶときは色の特徴以外にも、次のようなことに気をつけて選びましょう。
 

面積効果に気をつけて色を選ぶ

 
面積効果とは色の錯覚の一つで、
 
同じ色でも小さな面積と大きな面積で見ると、見え方が違って感じる現象です。
 
明るい色は面積が広くなるほど、明るく鮮やかに見え、
 
暗い色は面積が広くなるほど、暗くくすんで見えるようになります。
 
淡く明るいアイボリーなどは、外壁に塗るとカタログで見るよりも鮮やかな印象になり、
 
濃いブラウンやグレーなどは、外壁に塗ると重厚感を感じる印象になります。
 
外壁の色は、カタログで見ているときと、実際に外壁に塗ったときのイメージが異なって感じることを
 
最初から頭において色を選ぶようにしましょう。
 

周囲の住宅や環境に調和する色を選ぶ

 
極端な例ですが、アイボリーや淡いグレーの住宅の中に、真っ赤な壁の家があると
 
周囲との色の対比により、緊張感のある景観になってしまいます。
 
住宅が密集している場所では、こういった周囲との調和がとれていない色選びは
 
あまり好ましくありません。
 
また、周囲が自然の緑に囲まれている場所であれば、
 
植物の色よりも鮮やかさを抑えた色を選ぶと、自然を引き立たせながら家も美しく見せることができます。
 
(例:自然の緑の中に濃いブラウンの家、など)
 

ツヤ(光沢)も考慮して色を選ぶ

 
塗料はツヤの有無で大きく印象が変わります。
 
ツヤは塗装業者が調節するものではなく、塗料を作る段階で決まっています。
 
塗料のツヤは、
 
ツヤ消し(マット)、三分、五分、七分の4パターンから選ぶことができます。
 
ツヤを確認するときは、光を当てた状態で見なければ正しくチェックできないので気をつけてくださいね。
 

まとめ

 
外壁は範囲が広く、そう何度もリフォームする箇所ではありません。
 
一度リフォームをすると10年程度は同じ外壁で過ごすからこそ、慎重に選び、失敗しないようにしたいですよね。
 
壁に使う色は3色までにし、劣化具合にも気をつけましょう。
 
カタログやPCで見たときと、外壁に塗ったときではイメージが違って見えるので
 
できれば、似たような色を使っている家を実際に探してみてみる方が確実。
 
また、失敗しにくい4つの色は、ベージュ、アイボリー、ブラウン、グレーです。
 
迷ったときはこの色をベースに組み合わせを考えてみてくださいね。
 



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