2019.09.05

【サイディング】騙されない業者選びのポイントは?目安の費用まとめ

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
サイディングの劣化が進んだまま放置していると
 
雨漏り、害虫、カビによる腐食などが発生したり、耐震性や耐久性の低下に繋がります。
 
サイディングのメンテナンスで重要なのは、きちんと劣化を見抜き、そして良心的な業者へ依頼することです。
 
今回は、サイディングリフォームの費用の目安や、優良な業者の選び方についてまとめました。
 

サイディングの劣化目安は?

リフォーム
 
サイディングの耐用年数は約30年〜35年程度とされていますが、
 
あくまでもそれはサイディング本体の張替えを検討するまでの周期です。
 
その年数を保つためには定期的なコーキングの交換や外壁塗装などのメンテナンスが必要になります。
 
次のような変化が見られると、サイディング外壁が劣化してきている証拠なのでメンテナンスを検討してください。
 

サイディングの劣化と緊急度

 

カビやコケがはえてきている

 
緊急度・・・低め
 
カビやコケが生えているだけでは、建物の耐久性に大きな影響はありません。
 
表面を掃除して見た目を綺麗にすればOKです。
 

サイディングの色落ち

 
緊急度・・・中
 
サイディングの色落ち=塗装が薄くなっている
 
ということなので、徐々に耐久性は低下していきます。
 
劣化が進むと下地に直接雨が当たるようになって浸水したり、
 
シロアリが侵入してくるなどの害が出始めるので、メンテナンスを検討しましょう。
 

チョーキングが現れている

 
緊急度・・・高
 
外壁を触ってみて手に白い粉がついていたら「チョーキング現象」が起こっています。
 
白い粉は、雨や紫外線によって外壁の塗料が分解され粉状になったもの。
 
チョーキングが見られると紫外線や雨への耐久性が低下し、
 
建物の下地を守る役割が果たせていない証拠なので、外壁塗装を行いましょう。
 

塗装の剥離

 
緊急度・・・高
 
塗装の塗膜が膨らんだり剥がれてきていると、下地がむき出しになってしまっている状態なので
 
早めに塗り直しが必要です。
 

コーキングの劣化やひび割れ

 
コーキングとは、サイディングの板と板をつなぎ合わせている部分のゴムのこと。
 
最初は弾力性があり柔らかいのですが、経年により硬くなりひび割れを起こします。
 
放置しておくとそこから雨漏りしたり、害虫が入り込むので早めに対処しましょう。
 

サイディング自体のひび割れ

 
緊急度・・・非常に高い
 
サイディングボード自体に50cm以上のひび割れが起こっていたり、
 
一部が破損していると、とても緊急を要する状態。
 
放置しておくと雨漏りや害虫被害だけでなく、外壁そのものが崩れてくることもあります。
 

サイディングの劣化を放置するとどうなる?

 
サイディングのリフォームは100万円前後の費用がかかることも多いので、
 
大丈夫ならそのまま放置しておきたい・・・という人もいるでしょう。
 
ですが、サイディングを放置すると、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
 
・雨漏りを起こす
・虫が侵入してくる
・建物内部に隙間風が発生する
・塗装が薄くなったところから亀裂が発生する
・下地に水や虫が侵食し、建物そのものが劣化する

 
それだけでなく、外壁のメンテナンスやリフォームで対応できなくなってしまうと
 
家そのものを建て直さなければいけなくなるので、
 
サイディングの劣化は放置せずに、きちんとメンテナンスを行いましょう。
 

サイディングはDIYできる?できない?

リフォーム
 
サイディングのメンテナスは費用がかかるケースも多いので(100万前後)
 
「DIYでできないかな?」と考える人もいるでしょう。
 
しかし、DIYは絶対におすすめできません。
 
なぜなら、サイディングをDIYするメリットは
「費用が安い(約半分程度)」だけで、デメリットの方が多いからです。
 
その理由は次の通りです。
 

工事期間が長くなりすぎる

 
業者に依頼すると、効率よく数人で作業してくれるので大体2週間程度、
 
長くとも1ヶ月程度で施行は完了します。
 
しかし、知識も経験もない素人がサイディングをリフォームすると
 
毎日数時間ずつ確実に作業をしても最低3ヶ月はかかります。
 
作業できない日や、慣れない工程に戸惑っていると半年以上かかるケースもあります。
 
その間に投げ出してしまうと、結局業者に依頼することになるだけでなく、
 
途中まで行った施行への対処も必要になるので費用が多くかかります。
 
また、外壁塗装は見た目以上に重労働で、日常から重たいものを持つことに慣れていたり、
 
トレーニングをしている人でなければ腰を痛める可能性もあります。
 

隣家とトラブルになるケースが多い

 
実は外壁のDIYでは騒音や塗料の飛散などが原因で
 
隣家とトラブルになってしまったケースが非常に多いのです。
 
実は塗料の飛散はプロがしっかりと養生シートをはったとしても
 
「20m離れている家からクレームがきた」というケースもあります。
 
そして、DIYで塗装をすると高確率で養生シートが不十分なことが多く、
 
家の周囲30m程度の家からクレームが来ているケースが大半です。
 
数十万の賠償金の支払いが必要になることもあるので
 
そういったリスクを考えると最初から業者に依頼しておく方が安心です。
 

すぐに劣化してしまい業者に依頼する可能性が高い

 
外壁塗装は「ただ塗るだけ」では十分な仕上がりにはなりません。
 
塗る技術はもちろんですが、その前段階の下地処理もきっちりと行わなければいけません。
 
DIYで塗装すると見た目をそれとなく出来ていても、1年程度で劣化して剥がれてきてしまうことが多いのです。
 
長い時間と手間暇をかけ、材料費をかけても多くの場合、無駄になります。
 

サイディングリフォームの費用

リフォーム
 
サイディングのメンテナンスは、
 
・塗装
・サイディングの重ね張り
・サイディングの張り替え

 
の3パターンあります。
 
塗装だと30坪程度の家で70万〜120万円ほどが相場になりますが、
 
サイディングそのものを変えるとなると100万〜250万円程度の費用が必要になります。
 
どの方法で行っても、費用の内訳は
 
塗料や材料費+工事費用(足場の設置、養生、塗装など)+人件費
 
で構成されています。
 
工事費用の目安は30坪(100㎡)の住宅で
 
・足場の設置(10万〜15万)
・洗浄代(2万〜8万)
・養生シート(5万〜10万)
・下地補正(5万〜30万)
・諸経費(1万〜3万)
 
の25万〜65万円程度が目安になっています。
 
現在の家の状態によっては防水加工(35万〜45万)が必要になることもあります。
 
サイディングのメンテナンス費用が大きく変動するのは材料費です。
 

サイディングの塗装

 
塗装は使う塗料によって値段が大きく変わりますが、200万円を超えることは滅多にありません。
 
が費用の総額ですが、3つの項目それぞれが30%〜40%の割合になるため、
 
トータル100万円の工事代金の場合、各項目が30万〜40万円程度の料金構成になっています。
 

材料費の目安

 
サイディング塗装でよく使われる塗料は3つ。
 
・フッ素系塗料
・シリコン系塗料
・ウレタン系塗料
 
【フッ素系塗料】
 
30坪(100㎡)・・・約45万円
施工費総額の目安・・・75万〜120万円
 
3つの中では最も高額ですが、その分耐久性も高く、塗装が難しい下地や建物でも使用できます。
 
【シリコン系塗料】
 
30坪(100㎡)・・・約35万円
施工費総額の目安・・・65万〜110万円
 
サイディングのメンテナンス塗料の中では最も定番で、よく使われています。
 
特にこだわりがない場合は、シリコン系塗料を選ぶのが無難です。
 
【ウレタン系塗料】
 
30坪(100㎡)・・・約20万円
施工費総額の目安・・・60万〜90万
 
シリコン系塗料に比べ、耐久性やコストパフォーマンスは劣りますが、
 
施工費を抑えたい方や急に施工が必要になり予算が限られている場合は
 
ウレタン系塗料を選ぶのも一つの選択です。
 

サイディングの重ね張りや張り替え

 
サイディングそのものが傷んでしまっている場合は、塗装では対応できないので
 
現在のサイディングの上から重ね張りするか、新たに張り替える必要があります。
 
サイディングの種類は4つ。
 
・窯業系
・金属系
・木質系
・樹脂系
 
重ね張りは、既存のサイディングに重大な劣化がないケースで施行可能ですが、
 
既存の壁の上に新たに重ねるので外壁が重たくなりすぎないよう、
 
多くの場合は素材自体が軽量な金属系のサイディングでのみ施行されています。
 
重ね張りと張り替えは、材料費に大きな違いはありませんが、
 
張り替える場合は既存のサイディングの撤去代金が必要になるので、その分だけ費用が多くかかります。
 
【撤去代の目安】
 
1㎡・・・約1000円
 
30坪(100㎡)で約10万円前後
 
【施工費の目安】
 
・重ね張り
1㎡・・・約2500円〜3500円
 
30坪(100㎡)で約25万〜35万円
 
・張り替え
1㎡・・・約2000円〜3000円
 
30坪(100㎡)で約20万〜30万円
 
(この料金にプラスで足場設置や養生などの費用、人件費、材料費が必要です)
 

サイディングの材料費

 
【窯業系サイディング】
 
1㎡約5000円
 
30坪(100㎡)・・・約60万円
総額の目安・・・160万〜230万円
 
【金属系サイディング】
 
1㎡約4000円
 
30坪(100㎡)・・・約50万円
総額の目安・・・150万〜220万円
 
【木質系サイディング】
 
1㎡約6000円
 
30坪(100㎡)・・・約70万円
総額の目安・・・170万〜240万円
 
【樹脂系サイディング】
 
1㎡約10,000円
 
30坪(100㎡)・・・約100万円
総額の目安・・・200万〜250万円
 

費用が高額になるケース

 
上で紹介している費用の相場はあくまで目安であり、業者によって変動はありますが、
 
比較的高額になりやすいケースがいくつかあります。
 

分厚いサイディングを使う

 
サイディングの厚みは14mm標準ですが、16mmのサイディングも選ぶことができます。
 
もちろん、分厚いサイディングを使うほど費用は高くなります。
 
また、14mmの場合は釘打ちで施行することが多いですが、
 
16mmになると金具で取り付けるケースが多いので施工費も多く必要です。
 

施行場所が僻地で材料の運搬が大変

 
家が業者の拠点から遠いと職人さんの移動や材料の運搬に時間がかかるので費用が高くなりがちです。
 
場合によっては追加で出張費や宿泊費がかかることもあります。
 

失敗した施行をやり直すケース

 
悪質な業者に依頼して失敗してしまった場合や、
 
途中までをDIYでやろうとして上手くいかなかった場合などが当てはまります。
 
大抵の業者はミスがあった場合はやり直してくれるものですが、残念ながら対応してくれない業者も存在します。
 
特に、業者に依頼した施行をやり直す場合は2回分の費用が必要になるので
 
業者選びは慎重に行いましょう。
 

足場が組めないケース

 
住宅の構造が複雑だったり、隣家との隙間が少ししかなく足場が組めない場合は
 
工事期間が伸びるので費用が多くかかります。
 

業者選びのポイント

リフォーム
 
サイディングの費用は、上で書いたように目安はありますが
 
業者が自由に価格設定できるので明確には決まっていません。
 
なので良質な業者を選ぶことがとても大事なのです。
 
業者を選ぶポイントをご紹介します。
 

見積もりは3社以上からとる

 
見積もりを依頼すると業者によっては10万円以上の差が出ることもありますが、
 
2社だと価格差があった場合はどちらが適正かわからないので、
 
少なくとも見積もりは3社以上からとるようにしましょう。
 
1社だけ極端に高かったり安い業者は選ばない方が無難です。
 

見積書に「一式」が多い業者は避ける

 
見積書を見ると「一式」とまとめられた費用があります。
 
これがゴミの廃棄費用やコーキング費用などであれば問題ありませんが、
 
塗装費用、サイディング費用(材料費)などのメインの費用が「一式」と省略している業者は
 
明細を請求するようにし、拒否された場合はその業者は選ばないようにしましょう。
 

見積書の税込・税抜が記入されているか確認

 
2021年の3月末までは、税抜・税込どちらの価格を表記しても問題ないので
 
消費税抜きの価格で記載して少しでも多く請求しようとする業者もあるようです。
 
サイディングの施工費は大体100万円前後になるケースが多いので、消費税も10万近い金額になります。
 
見積書にはきちんと税込の価格が表記されているか確認しましょう。
 

自社のオリジナル製品をごり押ししてくる

 
塗料を勧められることが多いようですが、
 
「大手の塗料よりも高品質な自社オリジナルの塗料があります」というように勧めておきながら
 
実は安い塗料で騙されるケースもあるので要注意です。
 
他社のものより耐久性が良い!30年近くはもちます!と、高い耐久性をアピールされることもあるようですが、
 
そんな塗料はありませんし、仮に耐久できたとしてもサイディングや下地そのもののが10年〜20年程度で
 
メンテナンスが必要になるので意味がありません。
 

極端な値引きサービスをする業者は避ける

 
業者の中には1円単位のお釣りの発生を避けるために、端数の数万〜数千円程度は値引きをしてしまうこともあります。
 
しかし、大した事情や特別なキャンペーンなどもないのにいきなり10万円以上値引きをしようとする業者は注意。
 
いきなり10万円以上安くできるなら、本来はもっと安くできる工事をあえて高い金額で提示して
 
値引きをして心象を良くしようとしている可能性もあります。
 
他の会社の見積書と比較するようにしましょう。
 
また、外壁全体をリフォームする場合は足場を組み立てるのですが、この費用を無料にすると言われた場合hも注意が必要です。
 
足場の設置は10万円前後の費用が必要なのですが、多くの場合リフォーム業者が行うのではなく、
 
足場組み立ての専門業者に依頼して行うため、本来節約できる費用ではありません。
 
その費用を無料にすると言われたら、なぜ無料にできるのかを聞いてみるようにしましょう。
 

訪問営業をしてくる業者には注意する

 
いきなり家に来て、外壁のリフォームが必要だと言われても安易に依頼してはいけません。
 
なぜなら優良な業者は大抵仕事には困っていませんので、リフォームの訪問営業を行うことはまずありません。
 
そもそもですが、そういった業者に依頼すると営業マンの人件費も工事の施工費に含まれてしまうので
 
技術面に不安要素があるだけでなく、価格面も割高になってしまうケースが多いようです。
 

現状調査に時間をかけてくれるか否かを見極める

 
見積もりの際の現地調査が長い=良質な業者とは限りませんが、
 
ものの数分で終わらせて見積もりをする業者には注意しましょう。
 
サイディングのリフォーム費用は1㎡あたりの費用が1000円違うだけで、総額にすると数十万円の差が出ます。
 
また、建物の構造や現状によってはじっくりと見極めないと正確な状態を判別できないケースもたくさんあります。
 
施工の仕上がりや費用面で損しないためにも、現地調査時の様子はじっくりと見ておいてください。
 

まとめ

 
サイディングのリフォームでもっとも重要なのは「業者選び」です。
 
一応、費用の目安はありますが、実際の価格は業者によって全く違います。
 
その業者独自のオプション代が後から追加されるケースもあるため、
 
適正価格の目安を知るためにも、少なくとも3社以上には見積もりをするようにしましょう。
 



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