2019.08.31

【サイディング】サイディングってどんな素材?メリット・デメリット

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
サイディングとは、最近住宅の外壁の主流になっている素材です。
 
以前はモルタルという素材が主流でしたが、サイディングは他の素材と比較しても優れた点が多く、
 
最近ではリフォームのタイミングでモルタルから変更するケースが非常に多くなっています。
 
今回はサイディングの特徴や種類、メリット・デメリットをまとめました。
 

サイディングって一体何?特徴と種類

リフォーム
 
サイディングとは、セメント質と繊維質を原料とした板状の外装材です。
 
建物の骨格にサイディングを貼り付け、シーリング材で固めて使います。
 
サイディングは
 
・窯業系
・金属系
・樹脂系
・木質系

 
の4種類があるので、それぞれの特徴をまとめました。
 

窯業(ようぎょう)系のサイディング

 
サイディングの約70%を占めているのがセメントと繊維質を成形して硬化した窯業系です。
 
デザイン性が非常に高く、レンガ調、石積調、タイル調など様々な質感が表現でき、
 
カラーバリエーションも豊富なので好みのデザインに近づけることができます。
 
施工がしやすく耐久性、防火性、耐震性、防音性、コストパフォーマンスなどが程よく整っていて
 
非常にバランスの良い外壁素材な上、施工もしやすいので多くの住宅で利用されています。
 
【他のサイディング材との比較】
 
カラーバリエーション・・・並
 
耐久性・・・並
 
防汚性・・・優れている
 
耐傷性・・・並
 
防火性・・・並
 
遮音性・・・優れている
 
断熱性・・・並
 
防水性・・・優れている
 
施工性・・・並
 

金属系のサイディング

 
金属系のサイディングは、スチール、アルミ、ステンレスなどの金属原料と
 
断熱材の裏打ち材を組み合わせて使用します。
 
軽量でモルタルの壁の上からも重ねて施工することができ、防水性、断熱性、防音性に優れています。
 
ただ、衝撃に弱い、潮風に弱い、選べるデザインが少ないなどのデメリットもあり、
 
他のサイディング材と比べて安価でコストパフォーマンスの良い素材ですが、選ぶ人は少なめです。
 
【他のサイディング材との比較】
 
カラーバリエーション・・・並
 
耐久性・・・優れている
 
防汚性・・・優れている
 
耐傷性・・・並
 
防火性・・・少々劣る
 
遮音性・・・並
 
断熱性・・・優れている
 
防水性・・・優れている
 
施工性・・・優れている
 

樹脂系のサイディング材

 
樹脂系のサイディングは、北米やカナダなどの寒冷地で考案された塩化ビニル樹脂の素材で、
 
塩害、冷害に強く耐候性に優れていることが大きな特徴です。
 
主にアメリカとカナダで普及していますが、最近は北海道や東北地方では少し取り入れられています。
 
軽量、撥水性に優れる、衝撃に強い、耐久性が高い、など優れた機能性を持っているのですが、
 
施工が難しく費用が高い、施工してくれる業者が少ないなどのデメリットがあります。
 
【他のサイディング材との比較】
 
カラーバリエーション・・・非常に豊富
 
耐久性・・・優れている
 
防汚性・・・並
 
耐傷性・・・並
 
防火性・・・少々劣る
 
遮音性・・・少々劣る
 
断熱性・・・少々劣る
 
防水性・・・優れている
 
施工性・・・優れている
 

木質系サイディング材

 
木質系のサイディングは天然の木に塗装され、自然な質感を活かしたデザインが楽しめることが最大の特徴です。
 
また、経年による色合いの変化や味わいが出てくるのもポイントで、建物の景観に良いアクセントを与えてくれます。
 
天然の木を使用しているので、他の素材と比べると防火性や防水性が劣っているので、
 
定期的なメンテナンスが必要になります。
 
施工費やメンテナンス費用を考えるとコストパフォーマンスは低いので、こだわりがある人向けの素材です。
 
【他のサイディング材との比較】
 
カラーバリエーション・・・並
 
耐久性・・・並
 
防汚性・・・少々劣る
 
耐傷性・・・並
 
防火性・・・劣っている
 
遮音性・・・並
 
断熱性・・・並
 
防水性・・・並
 
施工性・・・並
 

サイディングのメリット・デメリット

リフォーム
 
サイディンは板状素材で、外壁には金具や釘を使い留め付け、板と板はコーキング材で固定して使います。
 
そのため定期的なサイディングの塗装や、コーキング材のメンテナンが必要になります。
 
サイディングのメリットとデメリットをご紹介します。
 

サイディングのメリット

 

色のバリエーションが豊富!

 
サイディングは色とデザインのバリエーションが豊富!
 
最近流行っている白系、モダンな印象のグレー系、スタイリッシュな黒系、
 
落ち着いた雰囲気の茶系、土壁の雰囲気を出せるベージュ系など、
 
様々なカラーがあるので自分のイメージ通りの外観が実現できます。
 
また、レンガ調、タイル調、石積調、木目調、塗壁調など、本物の素材を使用すると費用がかかりすぎる素材でも
 
サイディングを利用すれば近しい質感を表現することができます。
 
リフォーム時に今のデザインが気に入っていて、そのままにしておきたい場合は
 
デザインは変更せずに、透明の塗料で塗装し直すことで現在の外観を保つこともできます。
 

仕上がりのクオリティが安定している

 
サイディングは工場で一括で生産される素材なので、リフォームを行っても
 
施工が比較的簡単で、なおかつ作業する職人さんの技術によって仕上がりのクオリティに差異が出にくい素材です。
 
サイディングリフォームの失敗は職人さんのスキルよりも、業者選びの段階で失敗していることが多いでしょう。
 

サイディングのデメリット

 

定期的なメンテナンスが必要不可欠

 
サイディングは素材そのものには防水性がなく、塗装で防水をしているので、
 
劣化して塗膜が剥がれてくると水を吸収しやすくなってしまいます。
 
そのため、定期的な塗装リフォームが必要。
 
また、板と板をつないでいるコーキングも経年で劣化するので定期的に交換しなければいけません。
 
劣化したコーキングを放置していると、下地そのものを傷めてしまったり、雨漏りの原因になるので
 
きちんとメンテナンスは行うようにしましょう。
 

まとめ

 
サイディングは日本の住宅の外壁で主流になっている素材です。
 
耐久性の高い素材ですが、より長持ちさせるには年に1〜2回ほどホースで水洗いしておきましょう。
 
サイディングを劣化させる汚れや腐食の多くは、ホコリ、排気ガス、油などが原因です。
 
排気ガスや潮風をたくさん受ける地域では劣化しやすくなるので年3〜4回ほど水洗いするのが理想的です。
 
サイディングは扱いやすい素材ですが、10年程度で劣化するので定期的なメンテナンスは忘れずに行ってくださいね。



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