2019.08.07

【特徴・価格比較】外壁リフォームで使われる塗料6選

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
外壁リフォームで使用する塗料を選ぶときは
 
アクリル、シリコン、ウレタン・・・など素材の特徴や耐久性、価格の違いを比較して
 
今回の工事を含め、次のリフォームまでの期間やメンテナンスの予定をある程度立てて
 
最適な塗料を選ぶようにしましょう。
 

外壁でよく使われる塗料

リフォーム
 
今回は外壁リフォームでよく使われている塗料として
 
・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・ラジカル塗料
・光触媒塗料
 
をご紹介します。
 

アクリル塗料の特徴と価格

 
「アクリル塗料」の主成分はアクリル樹脂です。
 
・軽量
・重ね塗りしやすい
・発色が良い
 
ので初心者でも扱いやすい塗料です。
 
そして外壁リフォームで使用される塗料の中ではもっとも安価。
 
ただ、耐久性が3年〜8年と短いのですぐに塗り直しが必要になるため
 
実際は内装、調理家電、自動車の上塗りなどに使用されることが多く、外壁にはあまり使用されていません。
 

アクリル塗料のメリット・デメリット

 
・施工費が安い
・発色が良い
・カラーバリエーションが豊富
・浸透性があるので、湿気がこもりやすい場所にも向いている
(低い耐久性を利用して、頻繁に塗り直したい箇所に使用するケースもあります)
・施工が簡単で失敗しにくい
 
・耐久性が低い(3年〜8年程度)
・汚れがつきやすい
・耐久性が求められる箇所(屋根など)には向かない
・ひび割れしやすい
 

アクリル塗料の価格

 
1㎡・・・1000円〜1800円。
アクリル塗料は他の塗料に比べて非常に安価です。
 

ウレタン塗料の特徴と価格

 
ウレタン塗料の主成分はウレタン樹脂です。
 
ゴルフボールの塗装にも使われるほど柔らかく、複雑な形状の外壁にも利用できます。
 
また、非常に密着性にも優れていて、鉄・アルミ・コンクリート・モルタル・木材など
 
様々な外壁に塗装が可能です。
 
シリコン塗料と比べると耐久性は劣りますが、
 
10年ごとに塗り直す予定であれば、とてもコストパフォーマンスの良い塗料です。
 

ウレタン塗料のメリット・デメリット

 
・付着性に優れていて剥がれにくい
・ひび割れしにくい
・ツヤや光沢があり高級感がある
・様々な素材に塗装できる
・古くから使用されているので、扱える業者が多い
 
・紫外線が当たると黄色く変色しやすい
・少々汚れやすい
・ウレタン塗料に不慣れな業者だと仕上がりがイマイチになることも
 

ウレタン塗料の価格

 
1㎡・・・1700円〜2500円
 
ウレタン塗料は10年に1度のペースで塗り替えをすると仮定すると
 
耐久性、機能性、コストパフォーマンのバランスが良い塗料です。
 

シリコン塗料の特徴と価格

 
シリコン樹脂でできたシリコン塗料は、外壁塗料でもっとも多く使われています。(住宅の約70%)
 
耐久性が10年〜15年ほどあり、耐水性や透湿性にも優れているので結露ができにくいのも、人気の理由。
 
コストパフォーマンスがとても良いので、塗料に迷った場合はシリコン塗料を選ぶ人が多いです。
 

シリコン塗料のメリット・デメリット

 
・汚れに強い
・耐久性が高い
・透湿性が高い(湿気を通しやすいのでカビや藻が生えにくい)
・結露対策ができる
・断熱性、遮熱性が高い
・メンテナンス費用が安い
 
・ひび割れしやすい(弾性が低い)
・重ね塗りに向いていない
 

シリコン塗料の価格

 
1㎡・・・2300円〜3500円
 

フッ素塗料の特徴と価格

 
フッ素塗料は耐熱性・断熱性に優れているため、寒冷地にも対応できます。
 
雨、紫外線、汚れにも強く、一度塗ると長期間メンテナンスがいらないので一般住宅だけでなく
 
高層ビルや橋、鉄塔などにも使用されています。
 
ただ、外壁塗料の中では費用が高額になるので、住宅リフォームでは外壁全体ではなく、
 
屋根のみに使用するケースが一般的です。
 

フッ素塗料のメリット・デメリット

 
・耐摩擦性、耐熱性が高い
・汚れに強い
・航空宇宙産業機器に使われるほど機能性が高い
・耐用年数が長い(15年〜20年)
・雨、紫外線に強い
・高級感が出る
・親水性が高く、付着した汚れも雨水で自然と流れ落ちる
 
・価格が高い
・ツヤなしの外観にできない
・上塗りできない業者が多い
 

フッ素塗料の価格

 
1㎡・・・3500円〜4800円
 
一般的な住宅30坪分に施工すると、120万〜程度かかるので外壁塗装の中では非常に高額。
 
その分耐用年数も長いので、塗り替えの頻度は少なくて済みます。
 

ラジカル塗料の特徴と価格

 
ラジカル塗料は、2012年に販売された新しい塗料です。
 
これまでの塗料は、チョーキング現象(塗料が劣化して外壁の表面に白い粉状になって現れること)が
 
どうしても発生してしまっていましたが、ラジカル塗料はチョーキング現象を抑え、
 
塗膜の劣化や変色がしずらい塗料です。
 
ラジカル塗料の主成分は、高耐候酸化チタンや光安定剤です。
 
また、耐用年数が8年〜16年と長く耐久性もバッチリです。
 

ラジカル塗料のメリット・デメリット

 
・チョーキング現象が起こりにくい
・汚れに強い
・カビや藻に強い
・親水性に優れているので雨汚れに強い
・コストパフォーマンスが良い
・フッ素塗料と同等の性能を持っている
・塗装時の光沢が長続きする
・変色しにくい
・色々な下地(素材)と相性が良く、塗布しやすい
・伸びがよく、塗りやすいため失敗が少ない
 
・思い通りの色にできないことがある
(高耐候酸化チタンが白色顔料のため、濃い色にできない可能性がある)
 
・耐用年数の実績がない
(推定での耐久性は出ていますが、まだ販売されてからその月日が経っていないので実証できない)
 

ラジカル塗料の価格

 
1㎡・・・2200円〜4000円
 
ラジカル塗料はシリコン塗料と同じ価格帯で、フッ素塗料と同等の機能性を備えていることもあり、
 
これから主流になっていくと言われています。
 

光触媒塗料の特徴と価格

 
光触媒塗料とは、白色顔料の酸化チタンの性質を利用した塗料のことで、
 
紫外線が当たると化学反応を起こし、壁面についた汚れを分解してくれます。
 
また、雨水が当たると自然と汚れを洗い流してくれるという優れた機能性も持っています。
 
ただ、紫外線や雨が当たらないと効果が発揮できないため、隣の家と密接して建っていたり
 
家全体の日当たりがイマイチだとあまりおすすめできません。
 

光触媒塗料のメリット・デメリット

 
・耐用年数が長い(10年〜20年)
・セルフクリーニング効果があるため汚れにくい
・雨水がかかると汚れを分解する
・静電気の効果があるので、チリやホコリが付着しにくい
・空気清浄効果がある
 
・価格が高い
・紫外線や雨tが当たらないと効果が発揮できない
・分解した汚れを雨水で洗い流すので、壁面にはあまり効果が出ない
・主成分の酸化チタンが白いので、黒や濃いグレーにはできない
・屋根用の塗料がないので、外壁と屋根を一緒に塗装できない
・無機系の汚れ(土汚れやサビ)は分解できない
 

光触媒塗料の価格

 
1㎡・・・4000円〜5500円
 
塗料の中では最も高額ですが、日当たりが良く、外壁メンテナンスの頻度を減らしたい
 
などの条件が合うならおすすめの塗料です。
 

まとめ

 
外壁塗料を選ぶ時は、塗料の性能はもちろんですが、
 
施工を依頼する業者選びも非常に重要です。
 
業者によっておすすめされる塗料が違っていたり、得意な塗料が違っているので、
 
できれば数社相談に行き、じっくりと話を聞いてみましょう。
 



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