2019.08.03

【外壁リフォームで知ってて損なし】塗料の分類とメリット・デメリット

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
外壁リフォームでは塗料の種類だけでなく、耐久性や価格、塗装する箇所に合わせて「水性、油性」「1液型、2液型」など
 
塗料の形状も含め選ぶことが大事。
 
今回は外壁リフォームで知っておくと役立つ、外壁塗料の分類やそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
 

塗料の分類と違い

リフォーム
 
まず、塗料には
 
・水性と油性
・1型と2型
・艶あり、艶なし
 
の違いがあるので、それぞれご紹介します。
 

水性塗料と油性塗料

 
塗料の原料は
 
・顔料
・合成樹脂
・添加物
 
などの固形物が使われていますが、そのままでは外壁に塗ることはできません。
 
ですので液体の「希釈剤」で溶かして塗りやすい状態にして使います。
 
水性塗料と油性塗料の違いは、この希釈剤の性質によります。
 
水性塗料は「水」
油性塗料は「有機溶剤(シンナーなど)」

 
が用いられています。
 
昔は、油性塗料の方が圧倒的に耐久性が高かったので、多くのケースで油性塗料が使われていましたが、
 
臭いが強い・価格が高いといったデメリットもありました。
 
最近は水性塗料の品質が格段に向上して耐久性が上がったこともあり、
 
水性・油性のどちらを選んでも性能や価格に大きな違いはなくなってきています。
 

水性と油性の違い比較

 
【価格】
水性:安い
油性:高い
 
【耐久性】
水性:油性よりは劣る
油性:高い
 
【臭い】
水性:気にならない程度
油性:シンナーや希釈剤の臭いが強くする
 
【取り扱い】
水性:扱いやすい
油性:保管にはいくつか注意点がある
 
【環境面】
水性:概ね問題になる成分は少ない
油性:シックハウス症候群の原因になる有害物質が含まれている
 

水性塗料のメリット・デメリット

 
・希釈剤に水を使用しているので工事中、強い臭いがしない
・シックハウス症候群の原因になる物質の排出が少ない
・油性塗料に比べて引火性が低いので管理がしやすい
・開封後、そのまま使えるタイプが多いので施工してもらう業者を探しやすい
 
・水性塗料は一定の温度に達しないと乾燥しないので寒い時期は工事期間が延びる
・アルミやステンレスなどの金属には密着しにくい
・塗料が乾燥するまでは水に弱い
 

油性塗料のメリット・デメリット

 
・有機溶剤は耐久性の高い塗膜を作ってくれる
・環境に影響されず乾燥が早いので、工事時期を選ばずに行える
・密着性が高いので素材を選ばずに施工できる
・水性塗料では対応できない箇所でも施工できるケースがある
 
・有機溶剤(シンナー)の臭いが強いので施工中気持ち悪くなる人がいる
・健康や環境に被害が出る可能性のある有機化合物を排出する
・引火性が高いので保存や管理には注意が必要
 

1液型塗料と2液型塗料の違い

 
塗料には、
 
缶を開けてそのまま使える1液型と、使用時に硬化剤を混ぜてから使う2液型があります。
 
油性塗料、水性塗料ともに1液型と2液型の両方が用意されていますが、
 
油性塗料には2液型が多く、水性塗料は1液型が多くなっています。
 
1液型の方が施工しやすいので対応できる業者は多いのですが、
 
2液型の方が耐久性が高く密着力が高いので素材に関係なく施工できる特徴があります。
 

1液型塗料と2液型塗料の違い

 
【塗料の形状】
 
1液型:すでに硬化剤が入っているため缶を開けてそのまま使える
2液型:主剤と硬化剤を使用する直前に混ぜて使う
 
【未使用前に保管できる期間】
 
1液型:保管できる期間は短い
2液型:主剤と硬化剤を混ぜる前であれば、長期保管ができる
 
【開封後の保管期間】
 
1液剤:余っても翌日に使用できる
2液剤:一度混ぜると硬化反応を起こして固まり始めるので一定時間内に使い切る
 
【価格】
 
1液型:安い
2液型:高い
 
【耐久性】
 
1液型:2液型よりは劣る
2液型:1液型より2〜3年ほど長い
 
【使用できる場所】
 
1液型:金属や特定の素材では密着力が落ちる
2液型:あらゆる素材に塗装可能
 

1液型のメリット・デメリット

 
・塗料が1つの缶の中にまとまっているので硬化剤が適切な量で配合されている
・攪拌の手間がなく、扱いやすい
・2液型に比べて価格が安い
・一度開封して余っても翌日使うことができる
 
・もともと硬化剤が含まれているので、缶の中で徐々に固まり性能は落ちていく
・製造日から3ヶ月〜1年をめどに使い切る必要がある
・塗装に適した箇所が、コンクリート、セメントモルタル、ライディングボードなどに限られる
 (アルミには塗装できない)
・耐久年数は2液型より数年劣る
 

2液型のメリット・デメリット

 
・耐久性に優れている(1液型に比べて2〜3年長い)
・紫外線や雨を受けても劣化しにくい
・どんな素材でも塗装が可能
・硬化剤を混ぜる前なら、長期間保管できる
 
・主剤と硬化剤を混ぜる比率が製品によって細かく決められている
・希釈率を失敗すると性能が落ちる
・混合すると硬化反応が起こり3時間〜8時間以内に使い切る必要がある
 

艶あり、艶なし塗料の違い

 
塗料には、
 
艶消し(マット)、3分艶、5分艶、7分艶、艶あり(70%以上)の5種類あります。
 
現在販売されている塗料の大半は、もともと光沢度70%以上の艶あり塗料です。
 
光沢を抑えてマットにする場合、この塗料に艶消し材を加えて調節していくのですが、
 
艶消し材を入れる前よりも若干耐久性が落ちるとされています。
 
水性塗料の中には、もともと艶消し塗料として販売されているものもあり、この場合は耐久性が落ちることはありませんが
 
その代わり、後から艶を出すことはできません。
 
艶を全く無くしてしまうより5分艶、7分艶程度が、耐久性や機能性を考慮するとオススメです。
 

艶あり塗料、艶なし塗料のメリット・デメリット

 
【艶あり塗料】
 
・耐久性が高い
・汚れにくい
・艶は大体2年〜3年ほどで消えていく
 
【艶なし塗料】
 
・落ち着いた雰囲気が出る(和テイストの住宅にオススメ)
・耐久性は艶あり塗料より劣る
・水性塗料のみ
・汚れがつきやすい
 

まとめ

 
外壁塗装は費用が高額になりがちですが、安全に暮らすためにリフォームは必要不可欠です。
 
一般的にはあまり知られていませんが、外壁塗料は色々な種類があります。
 
基礎的な知識を知っているとリフォーム会社の人との話し合いもスムーズに行えますし
 
理想をイメージして要望を伝えやすくなりますよ。
 



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