2019.07.06

【リフォーム】調湿・消臭効果が抜群!珪藻土の壁の特徴と張り替え費用

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
珪藻土は調湿効果、消臭効果が高く、壁の張替えで人気のある素材の一つ。
 
そこで今回は、珪藻土の壁へリフォームするときに多い
 
・珪藻土の特徴は?どんな人に向いているの?
・珪藻土にはどんなデメリットがあるの?
・リフォーム会社に依頼するとどのくらいの費用がかかるの?
 
という3つの疑問についてまとめます。
 

珪藻土の特徴とオススメの家庭

リフォーム
 
では、珪藻土の特徴や、珪藻土の壁がオススメな家庭についてご紹介します。
 

珪藻土の特徴

 
珪藻土は、「珪藻」という藻類の一種が化石化して堆積したもの。
 
現在、藻類は地球上に10万種類ほど生息していて、実は空気中を絶えず浮遊しており、条件が合えば繁殖していきます。
 
(水槽や池などに知らない間に藻が繁殖していますよね)
 
藻類は死滅すると水底に沈殿していくのですが、その過程で有機物は分解され、最終的に二酸化ケイ素を主成分とした殻のみが残ります。
 
このように、藻類の死骸の殻が長い年月を経て化石化したものが珪藻土です。
 

珪藻土の3つの効果

 
珪藻土はいくつもの効果があるのですが、中でも大きな効果を発揮する3つの特徴があります。
 

調湿機能に優れている

 
珪藻土の表面はとても細かい穴が空いていて、気候に合わせて湿気を吸ったり放出しているため、
 
とても優れた調湿機能を持っていることが最大の特徴です。
 

高い消臭効果

 
珪藻土は消臭効果が非常に高く、ペット、タバコ、部屋干しをする頻度の高い人には特にオススメ。
 

火に強い

 
珪藻土はとても火に強く、江戸時代から内壁材に使われたり、七輪、コンロ、レンガの原料に使用されています。
 

珪藻土の壁に向いている人

 
・ペットやタバコのにおいが気になる人
 
・部屋が乾燥しやすいと感じている人
 
珪藻土はおおよそ湿度が40%以下になると湿気を放出しようとします。
湿度に合わせて湿気の吸収・放出を繰り返し、部屋の環境を整えてくれます。
 
・有害物質が気になる人
 
珪藻土は自然素材なのでアレルギーが気になる人にもオススメ。
 
・カビが気になる人
 
珪藻土はカビが生えにくい素材なので、カビ対策もバッチリ。
 
・防音効果が欲しい人
 
珪藻土の表面にあいた穴は湿気だけでなく音も吸収してくれます。
そのため、珪藻土の壁は遮音効果もバッチリ。
 
・冷暖房をあまり使いたくない人
 
珪藻土は断熱効果にも優れていて、外気温の影響を受けにくい特徴があります。
調湿効果により、じめっとしにくいので夏は涼しく、冬は暖かに過ごせます。
 

珪藻土の注意点やデメリット

 
珪藻土は調湿効果、消臭効果など良い面もありますが、デメリットもあります。
 

擦れると粉が落ちる

 
珪藻土の壁は表面がザラザラとした質感になります。
 
そのため、ビニールクロスや漆喰とは違って擦れると、ボロボロと粉が落ちます。
 

つなぎや凝固剤の素材によっては効果が低下する

 
珪藻土はそのままの状態ではただの「土」なので、単体では固まりません。
 
そのため、凝固剤を加えて固まるようにしてから壁に塗ります。
 
使用する凝固剤はセメント、石膏、合成樹脂などがありますが、珪藻土の性質を十分に生かすなら自然素材の凝固剤を使うようにしましょう。
 
例えば、合成樹脂のような人工的な凝固剤を使うと、珪藻土の表面にあるたくさんの穴を塞いでしまい、
 
珪藻土の機能性が低下します。
 
目安ですが、珪藻土の含有率が50%以下になると、珪藻土の利点の大半が機能しなくなります。
 

揺れに弱い

 
これは珪藻土だけでなく、漆喰やその他の土壁にも共通することですが、
 
地震や外部からの振動で家が揺れた場合、ビビ割れが起きることがあります。
 
下地の劣化や、施工時に十分に補修されていない場合でもヒビ割れを起こしやすくなります。
 

漆喰とは何が違う?

 
珪藻土とよく似た素材に漆喰がありますが、この2つはどちらも自然素材ということを除いて全くの別素材。
 
漆喰の主成分は「石灰」。
 
漆喰にも調湿機能は備わっていますが、珪藻土ほどの効果は得られません。
 
ただ、漆喰は表面がつるっとした質感になるので触っても粉がポロポロ落ちてこないことと、
 
珪藻土と違って自ら固まることができるので、珪藻土ほど加える凝固剤の影響を受けません。
 

珪藻土の壁にする費用はどのくらい必要?

リフォーム
 
珪藻土の壁へのリフォームを業者に依頼するときの目安は、
 
1㎡あたり3000円〜6000円です。
 
ですのでおおよそですが、
 
6畳の部屋の壁のみ・・・約6万〜12万程度
6畳の部屋の壁と天井・・・約10万〜18万程度
 
を目安にしておきましょう。
 

費用を抑えるなら珪藻土壁紙もあり?

 
最近は珪藻土の壁にリフォームするよりも、価格が手頃な「珪藻土壁紙クロス」も販売されています。
 
塩化ビニールに珪藻土を貼り付けているので、珪藻土を塗装した壁よりも調湿機能、消臭効果、防音効果、断熱効果などは劣りますが、
 
1㎡あたり1500円〜2000円程度で張り替えが可能になります。
 
ですので、
 
6畳の部屋の壁のみ・・・約2万5千円〜5万
6畳の部屋の壁と天井・・・約3万5千円〜7万
 
程度を目安にしておきましょう。
 
多少効果は落ちてもよい、珪藻土にしたいけど費用は抑えたいという方にオススメです。
 

まとめ

 
珪藻土は一年を通して部屋を快適な湿度に保ってくれたり、消臭効果、断熱効果など様々な利点があります。
 
DIYで塗り替える人もいますが、効果を最大限に発揮させるには下地処理や下地の補修の時点から
 
正しい知識を持って正確に施工しなければいけません。
 
人気の素材ということもあり、取り扱っているリフォーム会社も増えているので、気になる方は相談に行ってみてくださいね。
 



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