2019.07.03

【リフォーム】人気の自然素材<漆喰>壁紙張替えの費用と特徴

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
漆喰は壁紙の素材の中でも人気の一つ。
 
見た目の美しさはもちろんのこと、塗り方やによって多種多様なデザインができること、消臭、抗菌効果などの機能性がある点も人気の理由です。
 
今回は人気の漆喰壁にするために必要な費用の目安や、気をつけておきたいポイントなどをまとめました。
 

漆喰の特徴や向いている箇所はどこ?

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漆喰の特徴

 
漆喰は石灰岩を低温で加熱して消石灰にしてから、水と混ぜ合わせた塗り素材。
 
漆喰の壁はツルッとした見た目になります。
 
機能面では、緻密性が高いため耐水性能に優れているほか、消臭性、抗菌性、防火性、断熱性にも優れています。
 
高い性能に加え、塗り方によって見た目の雰囲気がガラッと変わるので様々なパターンを楽しめることや、
和洋どちらのインテリアにも合わせやすいので根強い人気。
 
ただ、乾燥してくるとヒビ割れを起こすことがある点と、施工に手間がかかるのでビニールクロスへの張替えと比べて費用がかかります。
 

漆喰壁が向いている箇所

 
漆喰は消臭機能があるので、リビング、ダイニング、トイレ、玄関など、においが発生したり、においがこもりやすい部屋に向いています。
 
自然素材なのでアレルギーやシックハウス症候群が心配な家族が長時間過ごす部屋にも適しています。
 

よく似ている?漆喰と珪藻土の違い

 
漆喰とよく似た素材に「珪藻土」があります。
 
どちらも自然素材ですが、見た目・機能性では全く違っています。
 
まず、漆喰は先ほど述べたように消石灰を水と混ぜ合わせていますが、珪藻土は植物性プランクトン(藻など)の化石と泥が堆積したものです。
 
珪藻土は表面に小さな穴がたくさん開いているので、調湿機能に優れています。
 
周囲の湿度に合わせて湿気を吸収したり放出したりしてくれることと、穴の中に空気を蓄えられるので、気温の変化に強く、
冬は暖か、夏は涼しい環境を保つことができます。
 
そのほかでは、脱臭、防火性も備えています。
 
漆喰も同様に脱臭、防火効果がありますが、調湿性では珪藻土の方が圧倒的に優れています。
 
ただ、珪藻土はヒビ割れが起こりやすかったり、強くこすると土の粉が落ちることがある点は注意が必要。
 
仕上がりの見た目は、漆喰は表面がツルッとした質感になるのに対し、
珪藻土はザラッとした手触りと見た目になるので、漆喰のようにどの部屋にもオススメ、というわけではありません。
 

漆喰壁に塗り替える費用の目安

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漆喰壁はビニールクロスへの張替え費用の4倍以上!

 
部屋の壁を漆喰に変更する場合、目安の費用は1㎡あたり4000〜7000円。
 
一般的なビニールクロスへの張替えは1㎡あたり1000〜1500円程度なので、かかる費用は4倍以上。
 
提示した費用には多くの場合、素材費、下地処理費は含まれていますが、
既存の壁紙の撤去作業や下地が傷んでいた場合の補修費などは多くの業者で別途料金が必要になります。
 
そのため、元の壁紙を剥がすか否か、壁の下地の補修が必要かどうかなど、施工前の状態によって総額は変動します。
 
漆喰がビニールクロスと比べて高額になる理由は、もちろん素材費の違いもありますが、
 
・漆喰壁を施工できる職人さんが必要
・漆喰は複数回塗り重ねるため手間がかかる
・工程の中で、乾燥させる必要があるので施工期間が長くなる
 
などの点も、費用が高くなる要因です。
 

漆喰壁をDIYしたら費用を抑えられる?

 
漆喰に変更する費用を見て「DIYで出来ないだろうか?」と思う方もいるでしょう。
 
漆喰自体はホームセンターやネット販売で手軽に手に入り、
価格も1㎡あたり1000〜1700円程度なので、業者に依頼するよりかなり安い価格で購入できます。
 
それ以外には、塗装面以外が汚れないようにカバーする養生テープ、漆喰を乗せる板、塗るコテなどの道具が必要ですが、
 
それでも業者に依頼するよりは安く揃えることができるでしょう。
 
しかし、漆喰のような自然素材で機能性のある素材は、きちんと下地処理をして塗装しなければ素材が持つ本来の効果が発揮されません。
 
特に、漆喰は下地の状態に仕上がりと耐久性が依存するので、きちんと施工しないとすぐにヒビ割れを起こしてしまう場合もあります。
 
そのため、失敗するリスク、準備や塗装にかかる時間、仕上がりの美しさ、持ちの良さ、機能性などを考慮すると業者に依頼する方がオススメです。
 

見た目だけにこだわるなら漆喰クロスもあり

 
・漆喰の質感は気にいっているが、費用が高い。
・機能性より見た目を重視したい
 
という方は、漆喰のような見た目のクロスを検討してみても良いかもしれません。
 
ビニールクロスの中には、漆喰のような見た目で消臭・防火性を備えたクロスもあります。
 
漆喰クロスにすると1㎡あたり1500円前後まで費用が抑えられるので、価格面のハードルはかなり下がります。
 
ただ、本物の漆喰壁と同等の機能性は発揮できないので、その点はあらかじめ了承しておきましょう。
 
クロスにしておくと汚れたり飽きた時でも張り替えが簡単というメリットもあります。
 

漆喰壁で気をつけること

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まず、漆喰壁はクロスのように簡単に張り替えることができないので、汚れた時やヒビ割れた時の対処法を知っておきましょう。
 

軽い汚れならセルフケアでOK

 
日常生活でつく手垢やちょっとした汚れを見つけた時は、消しゴムでこすってみると綺麗になることがあります。
 
またシミ汚れやカビは市販の漂白剤を薄めてシミ抜きをすれば、大抵の汚れは綺麗にすることができます。
 
消しゴムでこする、漂白剤を使う方法を試しても綺麗にならない場合は、その箇所をサンドペーパーで削ってしまうのもあり。
 
ただ、どの方法でも質感が変わったり、変色してしまう可能性があるので、少し目立たない箇所で試してから実施してくださいね。
 

漆喰が浮いたりヒビ割れた時は業者へ

 
・上記の方法で落ちない、または変色してしまい実施できない
・漆喰が浮いたり、ヒビ割れている
 
という場合は業者に依頼して、重ね塗りか塗り直しを行いましょう。
 
壁の下地の状態や、既存の漆喰を撤去する必要の有無などによって費用は変動しますが、おおよその目安として
 
重ね塗り・・・1㎡あたり3500円程度
塗り直し・・・1㎡あたり5000円程度
 
が必要です。
 
漆喰のヒビ割れは下地が原因になっていることが多いですが、施工が不慣れだったことも考えられます。
 
漆喰は掃除と必要な補修をこまめに行うと長持ちさせることができます。
 

まとめ

 
漆喰は施工費用が高めなので張り替えを悩んでいる人も多いでしょう。
 
また、施工してくれる職人さんの技術も、仕上がりや持ちの良さに影響することもあり、ビニールクロスへの張替えと比べると少々ハードルは高めかもしれません。
 
ですが、自然素材ならではの雰囲気、機能性、質感、見た目の美しさなど、魅力的なメリットもたくさんあります。
 
気になった場合は漆喰の施工に慣れている業者へ相談に行ってみてくださいね。
 



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