2019.06.26

【リフォーム】よく使われる壁紙5種の特徴・メリット・デメリット

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
壁紙を張り替える時は、色や模様だけでなく素材も好みや部屋の用途に合わせて選ぶようにしましょう。
 
日本でよく使われている壁紙は5種類あります。
 
今回はその5つの壁紙の特徴や、メリット・デメリットについてまとめました。
 

壁紙でよく使われる5つの素材

リフォーム
 
日本の住宅でよく使われている5つの壁紙は
 
・ビニール
・オレフィン(プラスチック)
・紙
・布
・無機質系(漆喰、珪藻土)

 
です。
 
それぞれの特徴とメリット・デメリットを下にまとめます。
 

ビニールクロス

 
日本の住宅で最も使用されている壁紙が、塩化ビニールを原料としたビニールクロスです。
 
加工が容易にできるため、
 
・デザイン性が豊富(柄のプリントや木目調、大理石調などの模様)
・カラーバリエーションが豊富
・表面の加工も可能(エンボス加工など)
・追加機能をつけられる(防汚、防傷、消臭、防カビ、抗菌機能など)
 
というように、
 
色々な用途に合わせて選ぶことができます。
 
【ビニールクロスのメリット】
 
・素材が比較的安いので、張り替え費用を抑えられる
・種類が豊富なのでカラーやデザインにこだわって選べる
・汚れを防ぎたい、傷を防ぎたいなどの要望に対応できる
・耐久性が高く、掃除がしやすい
 
【ビニールクロスのデメリット】
 
・接着剤にホルムアルデヒドを使用する(アレルギーの心配)
・シックハウス症候群の対策をしたい人には不向き
 

オレフィンクロス

 
オレフィンとはプラスチックの一種で、
 
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂が原料になっています。
 
ビニールクロスの使用を減らすために作られ、最近普及してきています。
 
【オレフィンクロスのメリット】
 
・木目調、石目調、木質調など柄の種類が豊富
・強度が高く、傷がつきにくい
・汚れに強い
・水拭きできるので掃除が簡単
・燃やしても有害ガスが出ないため環境に優しい
・ビニールクロスより安全性が高い
 
【オレフィンクロスのデメリット】
 
・同じ機能のビニールクロスと比較すると高価
・施工が上手い業者選びが重要になる
 

紙クロス

 
紙クロスはパルプを原料にしていて、海外でも多く製造されています。
 
ビニールクロスやオレフィンクロス同様、プリント、カラー、エンボス加工など様々なバリエーションがあります。
 
一般的なパルプ紙のほか、
 
・ミツマタ(和紙)
・ケナフ(非木材紙を使った特殊な布)
・合成紙(表面にフィルム加工)
 
などの種類があり、
 
日本製では和紙、海外製ではヨーロッパ調の柄が特に人気。
 
和紙は上品な印象に仕上がるので、客間や寝室にもオススメです。
 
また、ホルムアルデヒドを使用しない、燃やしてもダイオキシンが発生しない、など
 
健康や環境に対して安全性が高いことも特徴です。
 
【紙クロスのメリット】
 
・音を吸収してくれる
・空気を通すので空間がスッキリとする
・和紙はやわらかで上品な印象になる
・海外製は華やかな柄が多く、個性的な空間づくりにも最適
 
【紙クロスのデメリット】
 
・素材が薄いのでデコボコした壁に張りにくい
・下地処理をしっかりしないと時間とともに下地が目立ってくる
・紙クロスの施工に慣れた業者に依頼しないと仕上がりが綺麗になりにくい
・耐久性が低い(擦れ、傷、水に弱い)
・水拭きできないクロス守るので、汚れがシミになりやすい
 

布クロス

 
布クロスは、
 
・自然素材(木綿や麻など)
・不織布素材(レーヨン、パルプ、ポリエステルなど)
・シルク素材
・サテン素材
 
などの種類があります。
 
破れにくく頑丈な上、高級感が出るのでホテルで多く取り入れられています。
 
【布クロスのメリット】
 
・高級感、重厚感が出る
・あたたかい印象になる
・時間とともに表面が少しデコボコしてきても風合いが出るので気になりずらい
・通気性が優れている(調湿効果)
・破れにくく水にも強い
・基本的に自然素材を使用するのでアレルギーの心配が少ない
 
【布クロスのでメリット】
 
・ホコリが付きやすい
・汚れがつくとシミになり、落ちにくい
・火に弱いため、キッチンのように火気のある場所には使えない
・一般家庭にはあまり普及していないため、施工業者が少ない
・水拭きするとかえってホコリが付きやすくなるため、掃除ははたきが必要
 

無機質系クロス

 
無機質系クロスとは、土、石、セラミック、ガラスなどを原料とした壁紙のことで、
 
中でも漆喰や珪藻土がクロスの中では人気があります。
 
素材を活かした自然な模様やリサイクル素材を混ぜ込んだ個性的な柄などデザインは幅広くあります。
 
各種モダンスタイルとも相性がよく、人気が高まっています。
 
【無機質系クロスのメリット】
 
・プリントでは楽しめない、素材ならではの手触りがある
・それぞれ独特な風合いがあり、プリントクロスではできない色合いや奥行きを表現できる
・防火性に優れている
・素材によっては、調湿効果や消臭効果などが元々備わっている
・塗装した壁のような質感を、塗装よりも低価格で実現できる
 
【無機質系クロスのデメリット】
 
・実際に塗装するよりは見劣りしてしまう(珪藻土クロスや漆喰クロスなど)
・元々備わっているが、塗装した時ほどの調湿効果や消臭効果は得られない
・水に弱いため、掃除は乾拭き
・シミになると落ちにくい
・クロスが薄いので下地処理が必要
・施工業者によって仕上がりが異なりやすい
 

壁紙の特徴を知って理想的な空間に

 
壁紙を張り替える時は、部屋の用途とそれぞれのクロスの特徴も踏まえて検討しましょう。
 
例えば
 
・玄関や廊下は匂いや湿気がこもりやすいので、調湿機能や消臭機能を付加できるクロスにする
・子供部屋はアレルギーの心配や汚れ対策のためオレフィンクロスにする
・寝室には和紙クロスを使って、落ち着いた雰囲気にする
 
などです。
 
どのクロスに張り替えるとしても、施工業者を選ぶことがとても大事なのでいくつか見積もりを取り、
 
希望のクロス張り替えが得意な業者や、内装リフォームに慣れている業者を選びましょう。
 



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