2019.06.12

【リフォーム】砂壁をリフォームするには?4つの選択肢と目安の費用

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
和室でよく見られる昔ながらの砂壁は風合いがとても美しいですが、
 
劣化してくるとポロポロと剥がれてきたり、古びた印象になりがちです。
 
その場合は、砂壁を新しく塗り直すまたは違う素材で塗り替えて快適に過ごせるようにしましょう。
 
今回は砂壁をリフォームする方法についてまとめました。
 

砂壁ってどんな素材?メリット・デメリット

リフォーム
 
まず砂壁とは一体どんな素材でできていて、どのようなメリット、デメリットがあるのかを知っておきましょう。
 

砂壁とは?

 
砂壁は色砂を糊剤で練って壁に上塗りした壁のことで、
 
天然砂、砕石、金属、色ガラス、貝殻などが使われています。
 
主に和室や床の間に使われていて、壁を触るとザラザラしていてポロポロと落ちてきます。
 
糊材は海藻の煮沸液、デンプン、合成樹脂が使用されています。
 
よく似た仕様に土壁がありますが、
 
砂壁は粒子が小さいためボードの上にも塗装が可能ですが、土壁は格子状に組まれた枠の外側・内側に土を塗装していきます。
 
砂壁より施工に技術が必要ですが、その分砂壁のメリットをより拡充したものになります。
 

砂壁のメリット

 
・調湿効果が高い
 
砂壁は高温多湿な日本の気候にバッチリで、湿度が高いときは吸湿、低いときは放湿して部屋の湿度を保ってくれます。
 
そのため季節を問わず過ごしやすく、ダニやカビの繁殖も抑えることができます。
 
・防火性が高い
 
砂壁は土や砂などの不燃性物質でできているため、防火性に優れています。
 
・シックハウス症候群対策になる
 
シックハウス症候群は、家具や建材の接着剤や塗料、防腐剤などの化学物質や、
 
カビやダニなどによってアレルギー反応を起こすことです。
 
砂壁はこういった有害物質を吸収してくれます。
 

砂壁のデメリット

 
・砂が落ちるため掃除が必要
 
物がぶつかったり、劣化してくると壁面が剥がれてくるため砂が落ちてきます。
 
・工事期間が長め
 
砂壁を塗り直すには偈頌が必要なので、壁紙→壁紙のリフォーム(約1日)より時間が長めにかかります。(3日程度)
 
・リフォーム費用が高い
 
砂壁は職人さんに依頼して施工してもらうことになるので、人件費や手間代が壁紙張り替えのリフォームよりかかります。
 

砂壁のリフォーム方法

リフォーム
 
砂壁のリフォームは砂壁をそのまま残すために塗り替えるか、砂が落ちるのを防ぐためクロスなどの張り替える方法があります。
 

砂壁を塗り直す

 
砂壁の風合いを残す場合は、やはり似た素材で塗り直してしまうのが良いでしょう。
 
費用は6畳の和室で5万5000円〜10万円程度です。
 
期間は2日〜4日を考えておきましょう。
 
最近は砂壁の風合いを残しつつ、家具を頻繁に移動させる部分のみ腰壁にしてしまう方法も増えています。
 

クロスでリフォーム

 
砂壁のデメリットである、ボロボロと崩れてくる、掃除が大変といったデメリットを解消するなら
 
砂壁にクロスを張り替えてしまっても良いかもしれませんね。
 
和室をガラッと洋室にリフォームしたり、雰囲気を変えるなら最適のリフォームです。
 
クロスは砂壁ほどの調湿効果は期待できませんが、防汚性や防音性のあるクロスや
 
デザイン豊富なものがそろっているので部屋のイメージをガラッと変えることができます。
 
おおよそ約8万〜16万程度で交換可能です。
 
DIYで張り替えようとする方も多いのですが、
 
素人がするには砂壁の凸凹をなくす下処理が大変なのであまりオススメできません。
 

ペンキで塗り直す

 
砂壁がポロポロと落ちてくるのを、とりあえず防ぎたい方はペンキで塗装してしまうのも一つの選択肢で、
 
コストも最も安くすみます。(6畳あたり10万円程度)
 
ただ、砂壁の長所であった調湿効果は損なわれてしまいます。
 
ペンキリフォームをした場合は、冬の乾燥する時期は加湿・梅雨の時期は除湿をするなどの工夫をしましょう。
 

珪藻土や漆喰に塗り替える

 
コストがかかったとしえも、砂壁の調湿性をより向上させながら和室の風合いをキープするなら
 
思い切って珪藻土や漆喰に塗り替えてしまうのも一つの方法です。
 
珪藻土や漆喰は
 
・塗り方次第で好きな模様をつけることができる
・落ち着いた風合い
・カビや雑菌がわきにくい
・調湿性に優れている
 
といった特徴があります。
 
費用は他のリフォームと比べてかかりますが、日本らしい風合いを残すことができます。(6畳あたり13万〜20万程度)
 

砂壁リフォームは業者に依頼して

 
砂壁リフォームはいくつか方法がありますが、どれも職人の技術が必要になります。
 
最近はDIYなどで自分で塗装する人も増えていますが、
 
施工後の耐久性や完成度を考慮すると職人の方に依頼することをオススメします。
 



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