2019.06.08
【リフォーム】畳を張替えてイグサの香りを復活!目安の時期と費用。

こんにちは
町の引越屋さんです。
畳はイグサの香りや、やわらかな触り心地が癒しを与えてくれますが、
表面が傷んで引っかかるようになったり、汚れが目立ってきたら張り替え時です。
実は畳の張り替え方は3種類あります。
今回はそれぞれの畳の張り替え方法の特徴や目安の時期、参考価格などをまとめました。
まずは畳の構造を把握
畳のどの箇所の交換が必要かによって工事内容が変わるので、まずは畳の構造を知っておきましょう。
畳表(たたみおもて)
畳表とは、平行に張った経糸(たていと)に、緯糸(よこいと)を織り込んだ「ゴザ」のことで、畳の表面を覆っています。
大抵、経糸には麻や木綿が。緯糸にはイグサが使われています。
畳の特徴である、
保湿性、断熱性、調湿効果、消臭効果、空気清浄効果、香りのリラックス効果などは、
この緯糸に織り込んでいるイグサのおかげ。
イグサがたくさん織り込まれていて、経糸も麻を使っている方が高級な畳とされています。
イグサの自然な風合いは非常に人気ですが、最近はより耐久性を重視して
イグサを使用せず、和紙や化学繊維で畳表を仕上げているものも販売されています。
畳床(たたみどこ)
畳床は畳の中心部分で、表畳を張る芯となっています。
畳の弾力を左右しているのも畳床です。
一般的には、稲の藁(いねのわら)を何層にも重ねて圧縮した藁床(わらどこ)という素材が使われていて、
稲藁の品質によって等級が決まっています。
最近は畳を軽量化したり、稲の藁が少なくなっているため、ポリスチレンや木質繊維を圧縮した
建材床や藁サンド床という畳床が増えてきています。
畳縁(たたみべり)
畳縁とは、畳の側面に縫い付けている生地のこと。
畳表を補強したり、畳同士の隙間を埋めている他、装飾のために用いれられています。
無地〜柄物まで幅広いデザインがあります。
朝や綿の糸を使ったものが主流でしたが、最近は低コストにするため化学繊維のものも増えています。
畳の張り替え3つの方法と目安の費用
畳表、畳床、畳縁のどこを交換するのかによって畳の張り替えは
・裏返し
・表替え
・新調
の3パターンに分かれます。
どの方法が良いのか?は畳の痛み具合や、前回のリフォーム時期によって変わります。
それぞれの特徴と目安の費用をまとめました。
裏返し
裏返しとは既存の【畳表を裏返して再利用する】リフォームです。
畳縁や畳床に固定している糸もはずすことになるので、畳縁は新しいものに交換することになります。
【目安の時期】
使用し始めてから2年〜5年くらいたって、傷や日焼けが目立ってきた頃が目安。
しかし、畳の裏側まで浸透した汚れや日焼けがある畳や、5年以上使った畳は表替えの方が良いケースが多いです。
【目安の価格】
1畳あたり約4000円
表替え
表替えは【畳表と畳縁を新しくするリフォームで】、畳床はそのまま使用します。
畳表が新しくなるので見た目は新品同様になりますが、
畳床は既存のものなので踏んだ時の柔らかさや感覚は変わりません。
【目安の時期】
使い始めて5年〜8年ほどたった頃か、裏返しをしてから5年前後
イグサがささくれてきたり、畳全体がくすんできたら表替えをする目安です。
【目安の費用】
1畳あたり約5000円〜20000円
費用が変動するのは、イグサの品質に違いがあるからです。
高品質なものほど耐久性がよく、比較的綺麗に変色します。
新調
畳表、畳縁、畳床を全て新しいものに入れ替えるリフォーム。
見た目、触感、香り全てが新しくなるのでイメージがガラッと変わります。
畳の変色、へこみ、傷、日焼け、ダニなどが気になってきた場合や、
すでに裏返し→表替えを行なった畳に行います。
【目安の時期】
使用し始めてから10年〜
【目安の費用】
1畳あたり約10000円〜35000円
畳表、畳縁、畳床のグレードによって費用が変動します。
また、裏返しや表替えはだいたい1日で完了しますが、新調は2日〜10日程度かかります。
畳をリフォームしてイグサの香りを楽しむ
最近では和室のある家も少なくなってきていますが、イグサの香りや畳のやわらかな触感は安らぎを与えてくれます。
多くの家では畳縁のあるデザインの畳が使われていますが、畳縁のない「琉球畳」もおすすめ。
畳縁がない分とてもスタイリッシュですっきりとするだけでなく、
モダンスタイルや洋室の一角にも馴染みやすいデザインなので、最近人気が高まっています。
畳が綺麗になるだけでイメージが一新するので、ぜひ検討してみてください。