2019.03.08
【リフォーム】キッチン扉・天板・シンクにオススメ素材と選び方

こんにちは
町の引越屋さんです。
キッチンリフォームはシステムキッチンの形状を決めるのはもちろん、
キッチンの収納扉やワークトップ(天板)、シンクの素材にもこだわってみましょう。
低予算でできるリーズナブルなものをから、見た目や機能を重視したものまで選択肢はたくさんあります。
それらを一つ一つ紹介していきます。
キッチンの扉の素材や注意点
キッチンを長く使っていると「扉が閉まらない」「デザインを変えたい」ということもあるでしょう。
扉を変えるだけでキッチン全体の印象がガラッと変わるので
使いづらくなってきたり、色を変えたくなったら扉交換をしてしまいましょう。
費用は選ぶ素材によって変わりますが、扉の数を5〜10枚とすると10〜40万前後が相場です。
費用には素材費以外にも、出張費、施工費、廃材処分費、送料や諸経費もかかるので、できれば全ての扉を1度で交換するか、
システムキッチンを交換するとき好みの素材やデザインを選んでおきましょう。
キッチン扉の素材
キッチン扉の素材の主流は化粧シート、メラミン化粧板、UVやウレタン塗装、ステンレス、木、ホーローです。
化粧シート(オレフィン化粧板)
樹脂製のシートやオレフィンシートをボードや合板の表面に貼ったもので、クロスの一種です。
低価格でデザイン豊富、手入れもしやすいのですが、摩擦や傷への耐久性はあまり強くありません。
メラミン化粧板
メラミン樹脂を含ませた紙を加工した化粧板のことで、表面が硬くとても頑丈。
オレフィン化粧板より高価ですが、傷・汚れ・摩擦にも強く、耐水性も高いので水回りにもオススメ。
機能性やコスト面を重視する方には最も向いている素材です。
塗装(UVやウレタン)
ウレタン樹脂塗料や、紫外線で硬化させるUV塗装を塗装します。
高度が高く見た目も美しく仕上がりますが、工事に時間や手間がかかるので費用が高くなりやすいというデメリットがあります。
ステンレス
ステンレスの最大のメリットはサビないということ。
水回りはどうしても湿気や水気が多いので綺麗に保つのは大変ですよね。
その点ステンレスは汚れにも強く手入れが楽なので水回りにオススメ。
他の素材と比べるとカラーバリエーションが少ない点と、摩擦には弱く傷がつきやすいところには注意しましょう。
木製(合成、天然)
天然木をそのまま使ったり、薄く加工して貼り付けて使います。
最近は無垢材が人気ですが、天然木は高価なので他の素材と比べると費用がかかります。
水回りに使用する場合は、ウレタン樹脂などを塗装して耐水性を高めるものですが、
あまり汚れには強くないので小まめな掃除が必要になります。
ホーロー
ホーローは独特なツヤが美しく、油汚れや熱、水にも強いので手入れがとても楽チン。
ただ、ホーローは金属質にガラス質の釉薬を焼き付けた素材なので、衝撃にはあまり強くありません。
表面のガラス質のところにヒビが入ると、内面に水や油、汚れが染み込んでそこからサビてしまうこともあります。
キッチン扉リフォームの注意点
キッチンの印象を大きく左右しているのは、実は収納扉のデザイン。
なのでキッチンの扉を交換すると印象がガラッと変わります。
扉が一枚だけ壊れてしまって交換したい場合も、その扉だけが浮いてしまうので見た目を整えるなら出来れば全て交換してしまいたいところですね。
長く使っているキッチンならキッチンパネルやレンジフードなども一緒に交換するか、
近々キッチン全体を交換する可能性があるなら、システムキッチンごと交換する方が良いかもしれません。
費用も、扉を交換してから数年後にシステムキッチンを交換するより、一度で交換してしまった方が安く済むことが多いようです。
ワークトップ(天板)の素材や注意点
ワークトップとは、まな板やボウルを置いて作業する場所のことで、コンロやシンクなどとひと続きになっていることも多いですね。
実はキッチンリフォームで最も悩むことが多いのがこのワークトップの素材です。
見た目、機能性、価格など何を優先するかで選択肢が大きく変わりますが、長く使う場所なので慎重に選びましょう。
ワークトップの素材
最近主流になっているのは、ステンレス、人工大理石、クォーツストーン、タイルです。
ステンレス
昔からワークトップの主流になっているのがステンレスです。
理由は耐水性、耐熱性、耐久性に優れている上、手入れしやすくコストも安いから。
ただ、表面に細かい傷がつきやすいのが難点。
最近はその欠点を補うために、表面に凹凸をつけた加工(エンボス加工)をした製品も増えてきています。
ステンレスはシャープな印象になるので、モダン系のインテリアとも相性がよい素材です。
大理石(人工大理石)
インテリア性を重視する人に最もオススメなのが人工大理石。
大理石と呼ばれていますが、実際の人工大理石はアクリル系orポリエステル系の樹脂が原料。
安価なのはポリエステル系ですが、紫外線で変色することがあるので、主流はアクリル系。
汚れもアクリル系の方が落ちやすいので手入れが楽です。
ただ、人工大理石は耐水性、耐久性には優れていますが耐熱温度が200℃程度(ポリエステル系はもっと低音)で
熱い鍋を直接おくと変色、変形の恐れがあるので気をつけましょう。
衝撃にもあまり強くないので重たいものを落とすと欠けてしまうことがありましたが、最近は改良され耐衝撃性加工された製品も増えてきています。
クォーツストーン
別名エンジニアドストーンとも呼ばれている人工大理石の一種で、天然石に近い質感があります。
粉砕した水晶を樹脂で固めて形成されていて、水晶の比率が93%以上のものを特にクォーツストーンといいます。
圧倒的な存在感で高級感が演出できる点がとても人気。
耐久性や衛生面に優れていてキズもつきにくいのですが、人工大理石より形成の自由度は低いので
使用できるデザインが限られることと、価格が高い点がデメリットです。
タイル
海外の家庭キッチンやオシャレなカフェなどではタイル張りのキッチンも多く、日本でも流行した素材です。
タイルの種類が豊富で自由に組み合わせることができるので、自分らしさを生かしたキッチンを作ることができます。
耐水性や耐熱性はバッチリなのですが、時間が経過すると目地が黒ずんでくるので手入れが少し大変。
また、タイルを一枚一枚張っていくので施工には少々時間がかかります。
ワークトップの注意点
ワークトップはたくさん種類がありますが、キッチンを使う人のライフスタイルを軸に選んでみましょう。
例えば、あまり手入れができないなら汚れに強いものを。
お子さんと一緒に料理をするなら耐熱性や耐衝撃性のある素材を使うと良いかもしれませんね。
ワークトップの性能をまとめたので参考にしてください。
【耐水性】
キッチンのような水をたくさん使うところには耐水性に優れた素材が多いですが、天然木は表面に耐水加工をしておきましょう。
出来ればサビにくいものを選ぶと手入れが楽になります。
【耐熱性】
うっかり熱い鍋をそのまま置いてしまったり、お湯がかかった時に変色しない程度の耐熱性があるものが理想的。
【耐汚性】
ワークトップはたくさんの食材を扱う場所なので衛生的に保ちたいですよね。
特にタイルは目地が汚れやすいので、こまめな掃除が難しいようでしたら他の素材にしておきましょう。
ステンレスや大理石なら掃除がしやすいですよ。
【耐久性】
ものを落とした時の衝撃で傷ができると、そこから水や汚れが入り込みサビたり雑菌が繁殖する可能性が。
頻繁に交換する予定がないならタイルは避けた方が良いかもしれません。
ステンレスは表面を凸凹に加工したものを選ぶと耐久性がUPします。
シンクの素材と注意点
シンクとはキッチンに備え付けられている水槽状の台。
シンクのみを交換できる場合は施工費を合わせてもそれほど高額にはなりません。(5万〜15万程度)
ですが、シンクとワークトップが一枚で作られている製品やシンクとしたの収納部分が一体型になっている製品は、
システムキッチンごと交換する必要があります。
また、シンクの設置方法には【オーバーシンク】と【アンダーシンク】があります。
カウンターにシンクを設置する穴を開けておき、シンクを上から落とし込むのがオーバーシンク。
シンクの縁をカウンターに引っ掛けて固定するので、シンクの存在感がUP。
対して、カウンターに開けた穴にシンクをしたからはめ込むのがアンダーシンク。
シンクの縁が目立たないのでカウンターとの一体感があるのでスッキリした印象になります。
シンクの素材
シンクの主な素材はステンレス、人工大理石、ホーローです。
ステンレス
ステンレスは耐久性や耐熱性に優れていてサビにも強いので手入れが楽ですが、表面の光沢は薄れていってしまうので新品と同じ状態を保つのは難しい素材。
しかしデザイン的に無機質な印象を与えるため、インテリアデザインによっては合わないかもしれません。
その場合は、表面に凸凹した加工や細いライン状の加工をしたステンレスを使用すると少し雰囲気を変えることができます。
また、最近ではステンレスに特殊なセラミックコーティングをして色付けしたカラーステンレスも人気。
金属的な質感がなくなり、デザイン性がUPするので注目されています。
人工大理石
人工大理石は安価なポリエステル系と耐衝撃性のあるアクリル系があります。
デザイン性が高く好みのインテリアデザインに合わせやすいところが人気のポイント。
しかし、製品によっては熱によって変色したり、衝撃に弱くヒビが入りやすいものもあるので
候補をいくつか挙げたらデメリット部分をしっかり比較して選びましょう。
ホーロー
ホーローとは金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材。
色や質感が美しさが魅力で耐久性と耐熱性にも優れているのですが、
重たい物を落とした時に表面のガラスが割れたり剥がれやすいので、そこからサビたり雑菌が湧く可能性があります。
調理器具や保存容器では活用されることが多いですが、最近はシンク素材に使うことは減ってきています。
シンク素材を選ぶときの注意点
【耐久性】
水、お湯、洗剤、食べ残しなど様々なものを流すので耐久性はとても重要。
シンクに使われている素材は耐久性の高いものが多いですが、中でもステンレスや人工大理石が優れています。
【耐汚性・清掃性】
シンクは清潔を保ちたい場所ですよね。
汚れにくく、手入れが容易にできるのも重要なポイント。
汚れにくい材質でオススメなのは、水垢や油汚れにも強い人工大理石。
また、汚れても掃除が簡単なら清潔を保ちやすいのでどのメーカーでも手入れのしやすさは重視されています。
なので先ほど紹介したステンレスやカラーステンレス、人工大理石、ホーローはどれも掃除はしやすい材質です。
【機能性】
シンクはカウンターとのサイズ感が大事。
シンクが大きすぎるとカウンターが狭くなり作業がしづらいですし、
シンクが小さすぎると作業はできても洗い物が溢れたり食材を洗いにくくなりどちらにしても効率ダウン。
また、シンク自体も浅すぎると大きな物を洗いにくいですし、深すぎると前かがみの姿勢になります。
最近では機能性をアップするために、シンク内の前後に段をつけた段付きシンクも販売されています。
長く使うからこそ材質も選びましょう
キッチンは機能性はもちろん、デザイン性も重要。
毎日の「食」にかかわる場所だからこそ材質にもこだわって選んでみましょう。
選ぶときのポイントは、
耐水性、耐熱性、耐久性、掃除のしやすさ、耐衝撃性といった機能性と予算とのバランス。
それぞれの材質の特徴と、メリット・デメリットを比較してお気に入りを見つけましょう。