2019.02.10

インテリア・デザイン「照明の種類とライトアップ効果」

こんにちは
町の引越屋さんです
 
空間づくりで欠かせない一つの要素が「照明効果」
 
照明は部屋に必要な明かりを調整するだけでなく、照射位置やランプの色、器具の形を変て
 
リラックス空間、作業がしやすい空間、家族団欒の場など、様々な演出ができます。
 
今回は部屋のイメージに合わせた照明の使い分けや種類、ライトアップの効果などをまとめました。
 

照明の使い分け

インテリア
 
インテリアの照明の役割は大きく分けると3つ。
 
1、生活を安全・快適に過ごす(防犯対策も込み)
 
2、仕事・勉強・料理・趣味活動といったそれぞれの作業に必要な明かりを確保する
 
3、光の効果を利用してインテリアの雰囲気を高める
 

オーダーメイドで設計した部屋以外は大抵、窓の位置・数・大きさなどが固定されていると思いますし、
 
間取りによっては昼間でも照明が必要な部屋もあると思いますので、照明を効果的に使って光量を調整しましょう。
 
読書や仕事、勉強をするなら手元がしっかりと見えるように照らす必要があるし、
 
リラックス空間では間接照明で優しい雰囲気に、子供部屋は全体に光が当たるようにする、など
 
それぞれの部屋に必要な光量は使用目的によっても違ってきますよね。
 
なので照明器具は1部屋に1つというわけではなく、2種類以上を組み合わせて取り入れることもたくさんあります。
 
また、空間のデザイン性や光量の調整だけでなくメンテナンスや経済面も考慮しておくことも大事。
 
照明器具が増えるとそれだけ配線や電球、電気代も必要になりますし、ランプ交換の回数や掃除に必要な時間も増えます。
 

照明の効果とは?

 
光の演出をうまく使うと下記に紹介するような心理効果が生まれます。
 
自分の理想の空間づくりのためには照明の効果も想定してインテリアデザインを進めていきましょう。
 
【光の数が多い空間】
 
空間全体が均一の明るさになり、華やかな雰囲気になる
 
【光の数が少ない空間】
 
照明器具の周辺が明るくなり、離れるにつれ暗がりになりやすいので照らしたい場所を目立たせることができる
 
【光の広がりが全体的にある空間】
 
空間に暗がりがなく一体感が生まれ、安心感のある空間になる
 
【光の広がりが局所的な空間】
 
コントラストが強調され、舞台のような演出が可能
 
【光の高さが高い空間】
 
目線が上に向くので開放感が出る
非日常的な雰囲気を作り出せる
 
【光の高さが低い空間】
 
足元が照らされるので安心感が出る
座った時の目線に近いのでリラックス効果がある
 

光を照らす面によって変わる部屋の印象

 
光は照らす面(照射面)によってもガラッと印象を変えることができます。
 
【全体を均一に照らす】
 
天井・壁・床にバランスよく光をあてます。
影ができないので光に包まれているような空間に。
 
【天井面のみを照らす】
 
上方向に広がりが出るので天井を高く見せることができます。
非日常的な印象の空間になります。
 
【壁面のみを照らす】
 
水平方向への広がりが出るので、ギャラリーのようなスタイリッシュな印象に。
ただ、天井が低い空間で行うと圧迫感を感じます。
 
【床面のみを照らす】
 
床の上にある物や人に影ができて強調されるので、舞台のような幻想的な印象になります。
 
【壁面+床面を照らす】
 
光の当たらない天井のみが暗くなるので、どっしりとした重厚感のある印象に。
高級感を出したいときにピッタリの照射方法です。
 
【天井+壁面を照らす】
 
上と横が照らされるため、空間を広く開放的な印象に見せることができます。
天井も高く見え、リラックスしやすい雰囲気になります。
 
インテリア
 

照明器具の種類

インテリア
 
照明は、シェードやカバーなど笠の役割をしている「器具」と、光を放つ「ランプ」で構成されています。
 
また、照明には部屋全体を照らす【主照明】と必要な箇所を照らす【補助照明】があります。
 
光のデザインで大切なのは、光の広がり方と方向のパターン(配光)を知っておくことと、ランプの色の種類です。
 

照明器具の配光5パターン

 
配光とは光の広がる方向やその広がり方のことで、分類すると5つあります。
 
【直接配光】
 
透過性のないシェードから全ての光が下方向へ向かって照らされるもの。
陰影が強く出るのが特徴。
 
上向き:10〜0%
下向き:90〜100%
 
【半直接配光】
 
透過性のあるシェードから大部分の光は直接下方向へ向い、一部は上方に広がるタイプ。
直接配光より陰影は柔らかくなる。
 
上向き:10〜40%
下向き:90〜60%
 
【間接配光】
 
一度全ての光を天井や壁に向かって照らし、反射させて取り入れる。
光源を見せず、反射光のみで空間演出をするので落ち着いた雰囲気になります。
 
上向き:90〜100%
下向き:10〜0%
 
【半間接配光】
 
透過性のあるシェードから大部分の光は上向きに向かうが、一部は下方に広がるタイプ。
柔らかで上品な印象になります。
 
上向き:60〜90%
下向き:40〜10%
 
【全般拡散配光】
 
光が全方向に広がる配光。
空間が均一に照らされるので温かい印象になる。
 
上向き:40〜60%
下向き:60〜40%
 
インテリア
 

主照明と補助照明の種類

 

主照明

 
【シーリングライト】
 
天井に直接取り付け、高い位置から部屋全体を照らす最も一般的な照明器具。
 
<配光>
下方向への直接配光。
空間全体に光が広がり、明るさを確保しやすい器具。
 
【ペンダントライト】
 
コードやチェーンで天井から吊り下げるタイプ。
器具のデザインがそのままインテリアのメインとしても使える個性的なデザインも多い。
 
<配光>
陰影ができやすく、照明の下にある物や人が強調されやすいので舞台上にいるようなドラマチックな演出を作り出せる。
 
【ダウンライト】
 
天井に埋め込まれているタイプの照明で、器具が見えない分、空間がスッキリとスタイリッシュな印象になる。
 
<配光>
 
下向きの直接配光。
器具の種類によってはスポットライトのように部分的に照らすこともできる。
 

補助照明

 
【スタンド】
 
床や机、家具の上に置いて使える照明器具。
デザイン性が高く、それぞれのインテリアデザインに沿ったアイテムも豊富。
 
<配光>
 
シェードやカバーの素材や透過性、形によって様々。
読書や勉強に便利な下向きの配光で手元明るくするものもあれば、間接配光として空間の雰囲気を演出するものもあります。
 
【スポットライト】
 
天井や壁に設置しますが、ダウンライトとは違って可動性のあるタイプのことで、光の方向を自由に変えることができます。
 
<配光>
 
光を当てたい部分にピンポイントで照射できるので、特定の場所や対象物に向けるのが一般的な使い方
 
【ブラケット】
 
壁に取り付けるタイプの照明器具なので、マンションでは壁に穴を開けることや配線が通っているかの確認が必要。
スタンドと同じようにデザイン性が高いものが多い。
 
<配光>
 
上下一方に直接配光のタイプ、全般拡散配光など様々なデザインがあり、バリエーション豊富。
 

ランプの種類

 
ランプの種類はたくさんあるようで、実は大きく分けて3種類しかありません。
 

白熱灯

 
【特徴】
 
・光の色は黄色みがあり暖かみのある電球色
 
・メリハリのある陰影ができるので、物が立体的に見える・空間に奥行きを持たせる効果がある
 
・色、ツヤ、立体感の再現性に優れ、肌や料理を美しく見せる
 
・点灯時間が短く、雰囲気を大切にしたい空間に最適
 
【電気代】
高い
 
【ランプの寿命】
短い(1000〜2000時間程度)
 

蛍光灯

 
【特徴】
 
・光の色は電球色と太陽光のように青白い昼白色の2種類
 
・陰影ができにくいフラットな光
 
・勉強や読書、調理など作業する場に向いている
 
・消費電力が白熱灯の1/4程度なので、点灯時間が長い場所にも向いている
 
【電気代】
安い
 
【ランプの寿命】
長い(6000〜12000時間程度)
 

LED

 
・光の色は電球色と昼白色の2種類(1つのランプで切り替え可能なタイプもある)
 
・とても長寿命で消費電力が少ない
 
・他の光源と違って紫外線を含まない
 
・陰影の強弱は器具によって異なる
 
・展示物の照射やランプ交換しにくい場所にも向いている
 
【電気代】
非常に安い
 
【ランプの寿命】
非常に長い(40000時間程度)
 

照明は明るさ +デザイン

 
照明は、「部屋に必要な明かりを灯し快適に過ごせるようにする」役割がありますが、
 
せっかくなのでシェードのデザインや照明の効果にもこだわって空間を演出していきましょう。
 
趣味で創作をしているなら、自分の作品をライトアップして飾ってみてもとても素敵な空間になりますよ。
 
また、LEDランプだと一つの照明器具でも電球色・昼白色を切り替えられる物も販売されているので
 
そのときのシーンに合わせて電球の色を変えれるようにしても良いですね。
 



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