2018.12.05
断捨離をすると集中力がUPする理由。集中力とモノの関係性とは

集中力を高めるためには机の上や部屋を綺麗にすると良いと言います。
同じ作業をするのもグッと集中できる人と中々集中できない人とでは成果が大きく変わりますね。
そして実はミニマリストの人は集中力が高い人が多いのです。
モノを片付けたり捨てると自然と集中力が高まるのですが、それにはきちんとした理由があります。
今回は「ミニマリストになると集中力が高まる理由」についてまとめました。
ミニマリストになると集中力が高まる理由
モノは集中力を削いでしまう
モノを減らすと集中力が高まる最大の理由は、「モノは使っていなくても無意識にメッセージを送り続けてしまうから」なんですね。
よく、仕事の効率を上げるならデスク周りを綺麗にするといい、オフィスを綺麗に掃除すると良いと言いますが、これは本当に効果があります。
その理由を簡単に説明すると、私たちは実は自分で意識できるのはたったの10%ほどで、残りの90%は無意識で生きています。
例えば、机の上に片付けないといけない書類が散らばっていたり、使ったまま置きっ放しになっているボールペンがあったとしたら、
自分の意識下では気にしていない状態でも、潜在意識では「そこに置いてある書類出しっ放しだな」「ペンしまってないな」などとずっと考えています。
潜在意識は自分が認識していなくても視界に入ったものはずっと処理し続けているので、乱雑な机に座っていたり整頓されていない部屋にいるだけで
膨大な量の情報処理をしてしまうため、集中しよう!と思ってもなかなか集中できません。
パソコンでいうとバックグラウンドでずっと使っていないアプリを起動させている状態。
「充電減るの早いなー」「パソコンの動作遅いなー」と思ったらアプリをたくさん起動させていた・・・なんて経験のある人は多いと思います。
これがモノが多ければ多いほど、モノから受け取る情報量が増えてしまう理由です。
ちょっと自分の部屋を見渡してみてください。
「たなの上、そろそろホコリ溜まってそうだな」「キーボード汚いなぁと思ってたんだよね・・・」「あの服もう着ないって思ってるんだよね」など、
色々目につくところがあるのなら、それは無意識的にも感じ取っていること。
捨てようと思っているモノはさっさと捨てて、掃除しようと思っている箇所は綺麗にしてみるだけで集中力がグッとあがります。
モノが増えるとやるべきことも増える
今日やることを「to doリスト」を作ってこなしている人もいると思いますが、モノが増えれば増えるほどこのリストも多くなります。
常に整頓を心がけている人は問題ありませんが、そういう人のデスクはモノが少なく集中しやすい環境が整っているはずです。
どういうことかというと、「そこの資料をファイルにしまう」「棚の上のホコリをふく」「名刺の整理をする」など、すぐに整頓していれば問題ないものが蓄積して「めんどくさい」になり、
どんどん机の上のモノが増え、集中力も削がれていくといった悪循環が生まれてしまうのです。
モノが多ければ多いほどモノからのメッセージも増え、「隠れto doリスト」は増えてしまうので、
余計なモノは処分したり片付けておいたほうが、本当に自分がやらなくてはいけないことに集中できるようになります。
大事なモノに集中する
自分の大切なものを大事にする、自分がやりたいことに集中するためには「大事じゃないもの」を減らすのが一番手っ取り早い方法です。
そもそも人の脳は同時に色々なことを処理するのは得意ではありません。
例えば、3つの仕事を並行してするのと、1つずつ順番にしていくのを比べると、1つずつ集中して行う方がはるかに効率がUPします。
(側から見ると3つを並行している方が”できる人”に見えるのでは?と考えてしまいますが、実は1つずつしている人の方が”できる人”は多いのです。)
余計なモノをたくさん持つことはそれだけ、同時進行で色々な処理を脳にさせてしまうことになります。
また、余計なモノを減らしお気に入りだけを残すのは、大切なもののために「減らす」ということ。
これは実は「自分の人生で大切にしたいこと」を大事にしたり、その事柄に集中できるようになることにも繋がっているのです。
多すぎる情報や繋がりも断つ
最近はSNSやLINEで人とすぐ繋がれますが、必要以上に連絡が来て時間を浪費したり、SNS依存になったりする人も増えています。
いつでもどこにいても連絡が取れるのは便利なことも多いですが、常にスマホやパソコンを気にしなくてはならない状態は精神的には悪影響です。
最近では、お店の入り口でスマホを預けて食事と会話に集中することをルールにしているお店や、
勤務時間外にメールを送ることを禁止していたり、もし送ってしまっても自動削除されるようなシステムを導入している会社もあります。
これは情報や繋がりを捨て、その場の時間や私生活を大事にしたということです。
自分の内側に集中する
ミニマリストの人は瞑想・座禅・ヨガなどを趣味にしている人が多いのですが、これはとても自然な流れで、
外側(モノ)からの影響が少なくなるので意識が内側(自分の内面)に向くようになります。
瞑想と聞くと「スピリチュアルであやしそう・・・」というような印象を持つ人もいますが、むしろ大きな功績を挙げている人や心豊かに生きている人ほど
そういった習慣を持っています。
色々なところに飛び散っている意識を集中して一点に集めると、自分の身体の感覚や意識が明確になり「本来の自分」を取り戻すことができます。
自分の声をしっかりと聴き、本当に自分がやりたいことや、実はやめたいと思っていたことに気づき「自分の選択」をすることが豊かな人生を送る秘訣です。
集中の「フロー」が人を幸せにしてくれる
なぜ集中力を高めるのが良いかというと、何かに没頭して集中している状態を「フロー」と呼ぶのですが、フロー状態は時間を忘れさせてくれるだけでなく、その人の悩みを忘れさせ、
時間とともに充実感や達成感、生きがいなどを感じさせてくれます。
大切なのは「時間がたつにつれ、どんどん充実感を感じる」という点。
一時的に時間を忘れて集中しても後から「何をやっていたんだろう」「時間を無駄につかった」と感じるようなことはフローとは呼びません。
たくさんのメッセージを無意識下に送り続けている余計なモノを捨ててしまうことで、集中力が増し、私たちに幸せを感じさせてくれるのです。