2018.09.19
家賃交渉を成功させるには?コツ&ポイント紹介
家賃が1000円下がるだけで年間1万2000円支払う金額が変わるので、「少しでも安くしたい」と思う人は多いですよね。
実は家賃交渉の成功率は全体の5〜10%と難易度は高め。
家賃交渉には気をつけておくべきポイントがいくつかあります。
今回は家賃交渉のコツや知っておきたいことをまとめました。
家賃交渉をするときに気をつけること
家賃交渉をするときは次のことに気をつけ、しっかりと準備しましょう。
家賃交渉のポイント:家賃の相場を知る
住みたいエリアや間取り、条件(広さ・間取り・築年数・向き)を周辺エリア内の似た物件同士で比べて家賃の相場を知っておきましょう。
飛び抜けて高ければ交渉できる可能性が上がりますし、もともと相場より安ければ交渉してもあまり意味がないかもしれません。
知ってると役立つのが、【1㎡あたりの賃料】を計算すること。
(1㎡あたりの賃料=家賃÷専有面積)
例えば、気になる物件の家賃が10万円、間取り1DK、専有面積30㎡の部屋の場合、1㎡あたりの賃料は、10万円÷30㎡=3,333円。
これを基準に周辺エリア内にある物件をいくつか比べてください。(条件は揃えてくださいね)
家賃交渉のポイント:値下げの可能性を見極める
人気のある物件や、引っ越しの繁忙期は家賃交渉をしても下がらないことが多いです。
例えば、新築物件、デザイナーズ物件、ペット可物件などは人気なので家賃交渉は難しいでしょう。
逆に
・長期間、空室
・駅から遠い
(だいたい徒歩1分=80m計算です。徒歩20分だと1,6km。結構遠いです。
とくに、駅ではなくバス表示の場合、駅からは相当遠いでしょう)
・車や飛行機などの騒音が大きい
・日当たりが悪い
・築年数が古い
(築7年〜15年くらいの物件はリノベにはまだ早いですが設備・間取りが古くなってきている場合が多い)
・階層が低い
(防犯や騒音の問題)
・他の階にも空き部屋が多い
(同じ建物内で空室が多いのは何かしら欠点があるのかもしれません。)
こういった条件の物件は比較的、家賃交渉はしやすいです。
ですが元の設定家賃が安ければ少々不便でも人気物件になるので、やはり周辺地域との比較は必要です。
家賃交渉のポイント:交渉タイミングを考える
家賃交渉は入居前と入居中どちらでもできます。
入居前の家賃交渉は申し込む直前
家賃交渉をするといっても借主が交渉するケースはほとんどありません。
実際に大家さんに交渉するのは不動産会社の人。
なので不動産会社の人が交渉しやすい、「この物件に住みたいから申し込む」と思ったタイミングがベスト。
家賃以外の条件をクリアしていて、あとはもう少し家賃が下がれば即決というぐらいの方が不動産会社の人も交渉しやすです。
また、ただただ「安くして下さい」といっても大家さんはOKしてくれないでしょう。
「あと〇〇円さげてくれたら申し込みますと交渉して下さい」と具体的に要望しておきましょう。
入居後の家賃交渉は更新時
入居した後でも家賃交渉は可能で、一番良いタイミングは更新の時期。
入居後に家賃交渉をする場合は不動産会社は関係ないので直接、大家さんか管理会社に交渉することになります。
申し出る前に、賃貸契約に【入居中に家賃交渉不可】といった文言が書かれていないか確認しておくこと。
また、更新の時期が繁忙期と重なる場合は家賃値下げはむずかしく、逆に値上げを言われるケースもあるので要注意。
家賃交渉のポイント:申込書は不備なく記入する
家賃交渉をするには、自分は【良い契約者】だと大家さんに伝わることが大事。
大家さんや管理会社は、どんな入居者なのかを申込書で判断しています。
なので字が汚い、空白がある、必要書類がそろっていないのはNG!
申込時に必要になる可能性のある書類は
・収入証明
・合格通知(学生)
・内定通知書
・労働条件通知書
などです。
家賃交渉のポイント:金額は具体的にして契約する旨を伝える
家賃交渉は貸主も不動産会社も時間と労力を使うので、「とりあえず家賃交渉してもらおう」ではうまくいきません。
交渉したのに契約するかわからない人のために交渉しようとは思わないですよね。
家賃交渉するには、
・部屋は気に入っているけれど家賃だけが予算オーバーしている
・〇〇円安くしてくれたら即契約する
・長く住むつもりならおおよその期間(◯年以上など)
といったことを伝えるのが大事。
家賃が下がれば住みたいという意思と、下げて欲しい金額を具体的に伝えること。
また、貸主からすると長く住んでくれるのは嬉しいことなので長期契約の予定であればその旨も伝えると良いでしょう。
家賃交渉は時期がポイント
家賃交渉の成功率は引越しの時期が非常に大事。
繁忙期は家賃を下げなくても入居者が決まる可能性が高いので、家賃交渉はほぼ不可能。
交渉するには不動産賃貸の閑散期を狙いましょう!
1月〜3月:繁忙期!家賃交渉は厳しい
入学、就職、転勤など多くの人が引っ越し、1年で1番の繁忙期です。
とくに1Rや1Kなどの一人暮らし向けの物件が人気で、家賃交渉はほぼ無理でしょう。
この時期は人気の物件はすぐ埋まってしまうので家賃交渉よりも、早めに申込みに向けて動くべきです。
4月〜8月:閑散期!家賃交渉の狙い目
引っ越しシーズンが終わるので閑散期に入ります。
とくに一人暮らし向けの物件は4月の時点で入居者がいないと1年空室になってしまう可能性があるので、家賃や礼金交渉、設備を良くしてくれることも多いです。
気にいる物件があればこの時期に動くのが1番お得。
9月〜10月:プチ繁忙期
9月〜10月は異動シーズンなので繁忙期です。
シングル〜ファミリータイプの物件が良く動く時期で、物件が充実する時期なので狙っていた部屋が空室になるチャンス。
11月〜12月:物件の種類が豊富
11月と12月は年明けから春の繁忙期に向けて準備する時期。
不動産会社によっては繁忙期のために用意した物件を掲載し始めるので、良い物件に出会えるチャンス大。
家賃交渉は4月〜8月の閑散期よりはむずかしくなりますが、引越す人は少ないので契約を決めるために交渉に応じてくれる貸主もいます。
家賃交渉に失敗するケースとは?
家賃を下げる=貸主の収入が減ることなので、家賃交渉の成功率は10%以下と低めですが、次のような事柄があると尚更うまくいきません。
周辺地域の家賃相場を把握していない
家賃交渉は周辺地域の相場を知って話をすること。
「68000円の家賃をキリがいいので65000円にして下さい」といった根拠のない希望は通らないし、話にもなりません。
地域、駅からの距離、設備、などの条件を揃えて下調べしておきましょう。
そもそも審査に通るか微妙な状態
家賃交渉の前に、その物件の審査に通るかどうか見直しましょう。
家賃は収入に見合っていますか?
仕事がフリーターや水商売、フリーランスだったり、会社印でも在籍期間が短いと審査に通りにくい物件もあります。
審査に通るかが際どい状態で交渉すると、それが原因で落ちてしまうこともあるので気をつけましょう。
家賃発生日を考えていない
実は家賃交渉と同じぐらい大事なのが【家賃発生日】で、だいたい申込みから2週間あたりに設定されます。
家賃交渉をするなら自分の日程を通したり、とりあえず1ヶ月後などに設定せず、貸主の設定日に合わせるのがポイント。
家賃発生日を借主が決めるというのは、すでに貸主にお願いをしている状態なのでさらに家賃も下げてもらうのは難しいのです。
家賃が下がらない物件
全ての物件が家賃交渉できるわけではありません。
家賃が下がらない物件で無理に交渉しようとすると、時期によっては申込みを拒否されることも。
新築、築浅、デザイナーズマンション、ペット可物件は人気が高く家賃を下げなくても入居者が集まるので、家賃交渉は失敗しやすいです。
不動産会社に対して横暴
賃貸契約は、貸主と借主は同じ立場。
その間に不動産会社が入り契約が円滑にいくようお手伝いしてくれています。
家賃交渉は不動産会社が窓口になってやってくれますが、横暴な態度で接している人のために家賃交渉を頑張りたいと思いませんよね。
不動産会社と良好な関係を築けない時点で、家賃交渉の成功率は限りなく低いでしょう。
家賃交渉ありきでは考えないようにする
家賃が減額になる=貸主の収入が減ることなので、やはり家賃交渉は難易度高め。
中には家賃交渉ありきで物件選びをしている人もいますが、大事なのは気に入った部屋に住むことですよね。
もし家賃交渉がむずかしそう場合、礼金や設備面(たとえばクーラーのついていない物件でクーラーを備え付けにしてほしいと言うなど)を交渉するのも一つの方法。
家賃交渉は自分の住みたい条件に近づける一つの手段として、成功したらラッキー!ぐらいで捉えておきましょう。