2019.04.07

【リフォーム 】安心・安全に使える介護トイレ6つのポイント

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

家族に介護が必要になると今まで気にならなかったところに、様々な使いづらさを感じると言われています。
 

そして、多くの人が問題や悩みを感じるのが「トイレ」です。
 

トイレの広さ、ドアの開け閉め、段差、便座の高さなどが介護に適していないと、使う側・サポートする側も大変になってしまいます。
 

今回は、介護を始めた時にトイレを使いやすくするトイレリフォームについてまとめました。
 

介助しやすいトイレにする6つのポイント

トイレリフォーム
 

利用する方はもちろん、介助者もストレスが少なく手助けできるお互いにとって使いやすいトイレにしておくことがポイント。
 

今回紹介するリフォームポイントは
 

・トイレの広さ
・トイレの扉
・出入り口のバリアフリー
・トイレ内の手すり
・便座
・床材
 

の6つです。
 

トイレに適切なスペースを確保する

 

トイレは立つ座る、パンツや下着の上げ下げなど、負担の生じる動作が多い場所。
 

サポートするには十分なスペースが確保されていなければいけません。
 

身体状況に合わせて必要な広さの目安をまとめました。
 

【杖や介助者の支えがあれば歩ける場合】
 

自分の足で歩ける場合、便座側面で介助できるスペースを確保しましょう。
 

目安としては、
 

・便座前方60cm
・便座側方50cm
・出入り口の大きさ75cm
・トイレ全体の広さ0.4坪〜0.5坪
 

【車椅子を自力走行できる場合】
 

車椅子に乗った状態で自力で移動できるなら、車椅子が余裕を持って通れるドアの広さ、トイレのスペースを確保しましょう。
 

目安としては、
 

・便座前方85cm
・便座側方70cm
・出入り口の大きさ80cm〜(車椅子が通れるサイズ)
・トイレ全体の広さ0.75坪以上
 

【車椅子で補助が必要な場合】
 

車椅子に乗った状態で、介助者のサポートが必要な場合は、車椅子+大人ひとり分のスペースを確保しましょう。
 

・便座前方85cm
・便座側方100cm
・出入り口の大きさ80cm〜(車椅子が通れるサイズ)
・トイレ全体の広さ1坪以上
 

扉は引き戸か外開きにする

 

トイレの扉は外からも内からも開けやすい引き戸がベスト。
 

引き戸のデメリットは、音や臭いが外に漏れやすいという点がありますが、内開きだと万が一トイレ内で家族にトラブルがあったときに、外から開けられない可能性があります。
 

スペース的に設置できない場合でも、念のため外開きのドアに取り替えておきましょう。
 

出入り口をバリアフリーにする

 

要介護度が進むと車椅子が必要になる人もたくさんいます。
 

車椅子は少しの段差でも自力で乗り越えるのは強い腕の力が必要で、とても大変。
 

廊下とトイレの境目は車椅子でもスムーズに通れるようバリアフリーにしておきましょう。
 

バリアフリーのポイントは、
 

・車椅子に乗っていても開けやすい引き戸にする
・廊下とトイレの境目は段差をなくす
・可能であれば出入り口の幅は1m確保できるのが理想的
・可能であれば便座後方か便座側方に出入り口を設置する
 

出入り口が便座後方にあれば、入口から便座まで短い距離でたどり着け、
出入り口が便座側方にあれば、車椅子の状態でトイレの中まで入れ、便座への移動もスムーズに行えます。
 

手すりを設置する

 

介助が必要でも、トイレは出来るだけ自力で使いたいという方が多いです。
 

手すりは体を支えたり、動作を助けてくれるので必ず設置しましょう。
 

トイレに設置するのに適している手すりを3種類紹介します。
 

【水平型の手すり】
 

水平型の手すりは水平移動を手助けしてくれます。
中腰の姿勢や、手すりに肘を置いて移動しやすくなります。
 

【I型の手すり】
 

I型の手すりは、立つ・座るの動作を手助けしたり、立った姿勢を保ちやすくします。
トイレ内以外にも、出入り口の扉に設置しておくと開閉しやすくなります。
 

【L型のてすり】
 

L型の手すりは、立つ・座るの動作や肘で身体を支えるのを補助する以外にも、横移動する時に役立ちます。
 

便座を取り替える

 

最近は和式の便器は少なくなっていますが、和式は足腰への負担が非常に大きく、転倒の危険性もあるので洋式の便器に取り替えましょう。
 

また、洋式の便器も用を足しやすくする工夫がいくつかあります。
 

・便座と便器の間に補高部材を挟んで便座の位置を高くする
・車椅子でそのまま用が足せる便座にする
・温水洗浄便座にする
 

などです。
 

滑りにくく、汚れにくい床材に交換する

 

転倒防止や、汚してしまってもトイレ内を清潔に保つためには床の素材も大切。
 

もし床材を交換できない場合は滑り止めのついたマットなどを敷いてみましょう。
 

トイレの床材で大切なポイントは、
 

・素足でも不潔感を感じにくい
・耐久性が高い
・水、アンモニアに強い
・掃除用の洗剤に強い
・臭いに強い
・滑りにくい
 

ことです。
 

これを満たしているオススメの素材は、
 

CFシート、クッションフロア、セラミックタイルなどです。
 

家全体の床材として人気が高いのは木のフローリングですが、実はトイレの床にはあまり向いていません。
 

というのも、木は水に弱いので、アンモニアが付着したり、掃除用洗剤などで湿った状態が長くなると腐食したり変色しやすいからです。
 

また、継ぎ目のあるフローリングだとそこから水分が染みこんでしまい臭いの原因にもなりがち。
 

どうしてもフローリングにこだわる場合を除いては、フローリング風のクッションフロアで代用するのがオススメです。
 

ケアマネージャーや専門知識を持つ人に相談することも大事

 

介護用のトイレにリフォームするためにはたくさんのことを考えなくてはいけません。
 

上記であげた6つのポイント以外にも、
 

・寝室とトイレの距離
・手洗い場の位置
・トイレ内の明るさ
 

なども考慮していく必要があるでしょう。
 

その状況に合う適切なリフォーム内容は、専門知識を持っている人に相談した方が安心。
 

最近は、介護リフォームの実績の多い業者も増えているので、業者選びも何社か相談をしてみてください。
 



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