2019.02.02

インテリアデザイン「部屋を広く見せる色合わせテクニック」

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

インテリアを考えてみたり実際に変更してみた時、「部屋が狭い」「十分な広さの空間のはずなのに圧迫感を感じる」など、
 

空間の広さに対して悩みや不満を感じている人は多いのではないでしょうか。
 

また、部屋を実際の大きさより広く見せたいと思っている人もいますよね。
 

もしかするとそのような悩みや不満は色の使い方で改善することができるかもしれませんよ。
 

今回は色の使い方と空間の見え方についてまとめました。
 

空間が狭く感じる理由

インテリア
 

インテリアの配置やデザイン、色の選び方によって、
 

小さな部屋でも実際の大きさより広く感じたり、逆に広い部屋のはずが窮屈に感じることもあります。
 

空間を広く見せるためには色の心理効果を利用したり、
 

カラースキーム(色の性質を利用して、目的に合うコーディネートを考える色彩計画のこと)を調整しましょう。
 

部屋で基本となるのは空間の中で最も大きな面積を占めるベースカラー。
 

これは天井・壁・床の色のことで、ベースカラー明るくするか暗くするかだけでも、部屋の印象は大きく変化します。
 

特に床の色は家具やメインカラーとのバランスもあるので、理想のデザインにするには床の色は早めに考えておく方が良いでしょう。
 

賃貸などは自分でベースカラーを選ぶことは難しいと思うので、ラグやカーテン、自分で貼れるクロスなどを使って
 

カラースキームを調整しましょう。
 

ただ、色彩効果を使っても狭く見えてしまう場合は、カラースキーム以外にも原因があるかもしれません。
 

同じ空間、同じカラースキームでも、
 

・床にたくさん物を置いている
・背の高い家具をたくさん置いている

 

といった場合は、空間は狭く見えがち。
 

空間を広く見せるには”開放感”、つまり余白が大事。
 

物が多すぎる場合は断捨離を、圧迫感がある場合は背の低い家具にチェンジして空間を広々と使いましょう。
 

カラースキームって何?

 

カラースキームとは、色の性質を生かして空間を自分の目的や好みに合う色彩にすること。
 

床や建具など、空間の印象への影響が大きな部分ほどカラースキーム効果もUP。
 

最近多いのは、ライトブラウン(明度の高い明るい茶色)の床に、同じように明るいブラウンの家具を配置したコントラストの弱いインテリアデザイン。
 

もう少し砕いて言うと、ベースカラーとメインカラーを同系色にしてやわらかな印象にしている、ということですね。
 

カラースキームは部屋の使用目的に合わせて変えている人も多いようで、
 

例えば、リビングの床は明るく爽やかな印象のライトブラウン、子ども部屋は壁の一部を青に変更して遊び心をプラス、寝室は床をダークブラウンにして落ち着いた雰囲気に、
 

水回りは白い床で清潔感を出しつつ、壁にカラータイルを散りばめてポップな印象に・・・などです。
 

マンションで元から床・壁・建具の色が決まっている場合でも、
 

壁に剥がせるクロスを貼る、フローリングマットを敷く、などでカラースキームを変更することもできるので、
 

工夫次第で様々なカラースキームに変更できますよ。
 

カラースキームの例

 

【リビング】
 

・白や淡いベージュの壁(ベースカラー)の一部をカラークロスや柄物のクロスに張り替える
 

・ベースカラー、メインカラーを同系色に合わせ、クッションや小物にビビッドカラーを数色MIX。
 

・アクセントカラーを季節に合う植物で取り入れていく
 

【寝室】
 

・床や壁の明度を落とし、全体的に落ち着いた印象にする
 

・壁の一部をダークカラーのクロスに張り替える
 

【子ども部屋】
 

・色のトーンをライトやブライト、またはペールなど明度の高いものにして明るい雰囲気にする
 

・多色使いのカーテンやベッドカバーを取り入れて賑やかに
 

【浴室や洗面などの水回り】
 

・家の中でも日当たりの良くない場に設置されていることが多いので、オフホワイトやベージュ、グリーンなど暖かな印象のカラーをメインに持ってくる
 

・タイルの一部にカラータイルを取り入れカラフルにする
 

【書斎や仕事部屋】
 

・もとより狭い空間ならそれを活かし、広い空間だと重くなりがちでバランスの難しい黒をメインカラーにしたデザインにする
 

色彩効果を活かした空間デザイン

インテリア
 

では、色彩効果を利用すると空間の見え方にどんな変化があるのか?の例をいくつか紹介します。
 

ベースカラーと空間

 

天井、壁、床など部屋の大部分を占めるカラーをベースカラーと呼びますが、
 

ベースカラーを統一すると空間が明るくなり、特に床<壁<天井の順に明るい色にしていくと天井が高く見えます。
 

より広く見せたいなら床と壁の色を揃えて連続感を出し、天井に最も明るい色を持って来ましょう。
 

逆に天井を床や壁よりも暗い色にすると重たい雰囲気になるので、空間が狭く感じるようになります。
 
インテリア

 

クロスで壁のカラーを変化

 

クロスの変更はカラースキームを変化させるのにとても効果的ですが、少々上級者向けのテクニック。
 

柄物のクロスの中には扱いが難しいものもありますが、うまく取り入れれば他にはないオリジナル空間を作り出せるので余裕があれば取り入れてみましょう。
 

また、クロスはネットやカタログを見ながらイメージした図と、実際に部屋に取り入れてみた時の仕上がりにギャップがあることも多いので、
 

取り入れる前に実物の見本をみて確かめておいた方が安心です。
 

柄クロス

 

柄クロスは柄の大きさによって部屋の印象が大きく変わります。
 

部屋を広く見せたいなら、明るい色で柄は小さいものを選ぶようにしましょう。
 

壁が賑やかな印象になるので、カーテンやラグは同系色にして壁の色とぶつからないようにしておきましょう。
 

大きな柄のクロスは、目線がその柄に引き寄せられるので空間は狭く感じるようになります。
 

なので柄の中で最も多く使われているカラーをベース&メインカラーとして利用し、壁クロスそのものが空間のメインになるようなデザインにまとめるのがオススメ。
 

その場合、同じ空間に置く家具や小物のカラーは色味を控えめにしてバランスを取ることが大事。
 

(同じ柄でも右の方が圧迫感を感じますね)
 
インテリア
 

ボーダーやストライプ

 

ボーダーは横方向への広がりを強調してくれますが、天井を低く見せてしまうデメリットも。
 

ストライプは天井を高く見せてくれますが、太いストライプでコントラストが強いと壁が迫ってくるように感じるので
 

空間が狭く感じるようになります。
 

インテリア

 
(ストライプの太さ違い)
 
インテリア

色の効果で空間を思い通りのデザインに

 

インテリアは今回紹介した色そのものの効果はもちろん、素材と光によっても色の見え方は変化します。
 

例えば、同じ明度でも表面がツルっとしたものと粗いものを比べると、
 

光が当たると影がたくさんできる粗いものの方が暗く見えます。
 

素材の光沢や光の当たり具合でも色の印象はガラッと変わるので、「想像とは違う」となってしまうことも
 

あるかもしれませんが、インテリアデザインの中で、色の使い方は自分好みの演出をしたり、個性を発揮できる重要なポイント。
 

家は長い時間を過ごす場所だからこそ、少しこだわって空間創りをしてみても良いかもしれませんね。
 



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