引越の流れ

引越をどのような流れで進めていくべきなのか、そのために準備しておくものとは何か。当日になってから慌てずに済むよう、引越の流れと必要なものを順に解説していきます。引越に対するモヤモヤを解消してください。

目次
1.引越前に必ずやることリスト
2.引越前、又は引越後にやることリスト
3.引越当日の一日の流れ
4.引越当日に用意しておくものリスト
5.引越にありがちな4つの問題や疑問
6.まとめ

1.引越前に必ずやることリスト

引越しをする場合は、以下のことを事前に準備していただく必要があります。

(1)旧居で荷造り

最も大切なのが旧居での荷造りです。契約後に当社にて段ボールを渡した場合は、その段ボール箱に荷物を入れておきます。
荷造りの仕方は、当社で渡してある「引越日までのご留意事項」に荷造りのコツとして記載しています。参考にして下さい。
お客様でご用意の場合も、必ず小物類は段ボールに入れて下さい。

段ボールに入らない、たとえば電子レンジとかはそのままで大丈夫です。
当日作業スタッフが梱包してお運びします。
梱包する時間の無いお客様は、有料のオプション作業になりますが、当社に依頼することもできます。
荷造りプランでご契約の場合は、一般的に引越しの前日に梱包作業の提携会社スタッフがお宅に訪問をして梱包作業をします。
※注意事項 引越当日になって荷造りをしていない場合は、運べない場合がありますのでご注意ください。
トラブル回避のためにこの点は押さえておきましょう。

(2)荷物リスト作成

荷物リストの作成です。荷造りをする段ボールには中身を記入する欄が用意されているので間違う可能性は低いのですが、荷物の一覧を作っておいてどこに運び込むかということを一覧にしておくと、引越し作業がスムーズになります。
間違った場所に荷物を運びこまれてしまうと移動する手間暇が増えます。
そのためリストを作っておくことをおすすめします。

(3)近隣への挨拶

近隣でお付き合いのあった方々には事前にごあいさつをしておきましょう。
当日は、引越し作業などの立ち会いもあり、なかなか時間的に厳しいと思います。

2.引越前、又は引越後にやることリスト

以下の項目は、引越前にするか、後にするかを決めて準備をしておきます。
引越し当日に、旧居で作業スタッフが荷物を積み込みすると、すぐに新居へ移動します。
そこで、ゴミ出し、ガスの閉栓、不動産会社の立ち会いなどできる時間がありません。
もし移動できない場合は、待機時間1時間につき3,000円が発生するトラブルになります。
ですので、引越し作業終了前に終わらせるか、作業後に実施するかで準備しておきます。
ただし、中距離・長距離の引越しで届けが翌日・翌々日のお客様は、新居への移動が当日ありませんので、荷物搬出後に予定を入れても問題はありません。

(1)引越ゴミ出し

引越では予想を上回るようなゴミが出ます。引越の機会に不要なものを処分したり買い替えたりする人も多いので、「予想以上の量になる」と思っておいた方がよいでしょう。
旧居のゴミ出しルールにのっとってゴミを処分できるのであれば運ぶ必要がなくなるので、そのルールにのっとって事前に処分してください。それができない場合は引越先に運び込んでそこでのルールにのっとって処分することになります。

当社での処分も可能ですが、有料のサービスになります。引越料金の見積もり段階で処分料金を聞いて、依頼をするか、自分で処分をするか判断をしてもいいと思います。
処分料金を安く抑えたい場合は、自治体に依頼をして処分する方法もあります。それぞれ自治体によって取り扱いが異なるので、事前準備の段階で問い合わせておきましょう。

(2)ガスの閉栓

電気は電話一本でしてくれるのですが、ガスを利用している場合は立ち会いによる閉栓手続きが必要です。ガス会社によっては立ち会い不要という場合もありますが、それでもこちらから閉栓の連絡をしなければいつまでもガス料金が課金されてしまうので、閉栓の連絡を忘れないようにしましょう。

(3)旧居の清掃・退去手続きを完了させる

そして次に重要なのが、旧居の掃除です。賃貸住宅であればいかにきれいにしておくかが敷金(保証金)返還のポイントになりますし、誰かに売却したのであればひどい汚れが残っていると瑕疵担保責任を問われる恐れがあります。
いずれにしても「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、これまで住まわせてもらった家を感謝の気持ちできれいにしておきましょう。

旧居の掃除が終わったら、退去手続きです。賃貸住宅の場合はオーナーさんか不動産会社、もしくは管理人などの方に退去時の確認をしてもらいます。これが問題なしとなれば敷金(保証金)はほぼ契約通りの金額が戻ってきます。
旧居が自己所有物件なのであれば、仲介をした不動産会社の担当者にチェックしてもらうのが一般的です。

3.引越当日の一日の流れ

最初に、引越当日にはどんなことをするのかという一連の流れを押さえておきましょう。
引越当日は、以下の(1)~(5) 5つの流れになります。
この一連の流れの先頭に、「引越料金の支払い」があります。
当社では、基本的に作業前領収になっていますので、開始前にお願います。
封筒などに金額を入れて用意しておきましょう。
当日準備がないと、作業ができない場合がありトラブルの原因になりますのでご注意下さい。
また、初めての引越し業者を利用してする場合にお礼をどうるか?困る事があるかもしれませんが、チップなどを支払う必要はありません。当日の引越しスタッフがよく動いてくれたと思った場合は支払ってもよいと思いますが、お茶や缶コーヒーなどを差し入れるだけでも気持ちは十分伝わります。

時間指定例

引越にかかる時間は、遠距離の引越となると話は別ですが、同じ市内もしくは近隣の町への引越であればこれら一連の流れ(1)~(4)まではほぼ半日で完了します。
ここで、引越しの時間指定などのプランの説明をします。
営業担当より、契約時に「おまかせ便」「午前指定便」「午後指定便」など時間指定の説明があります。この指定により引越し料金が変わってきます。

▼近距離での引越しの場合(当日引越完了)
8時~9時 作業開始
8時~12時 作業開始
12時~18時 作業開始
などお客様のご都合により時間指定料金が発生しますが時間を指定する事ができます。
▼中距離・長距離での引越しの場合
(引取り後の届けが翌日、又は翌々日で完了)
8時~12時 作業開始
8時~13時 作業開始
12時~18時 作業開始
などお客様のご都合により時間指定料金が発生しますが時間を指定する事ができます。

「おまかせ便」での契約の場合は、近距離引越しの場合は8時~18時、中距離・長距離引越しの場合は8時~20時の契約になります。
この便は、当社の配車で効率良く引越し作業ができるように時間を合わせていただく事で時間指定便より割安にできます。
朝8~9時開始の場合もありますので、前日までに転居先の鍵を準備する必要があります。
引越し時間は、平均的に単身様の荷物でしたら、荷物の量、条件などにもよりますが旧居での荷物積み込みに30~60分+新居への移動時間+新居への荷物搬入に30分~60分、移動時間の短い引越しですと2時間~2時間半ぐらいで終了します。
ですので、当社でもは基本的に単身様の引越しですと、1台のトラックで1日3件ぐらいお客様の引越し作業をしています。
家族様の引越しで、トラックが3トン車を使用の場合は1日2件を目安に作業しています。
前日にご契約の携帯電話にショートメールで、3時間枠で開始時間の連絡を入れています。
(朝8時~9時開始契約のお客様は、その時間内でのスタートになります)
▼近距離引越し例
1件目のお客様 8時~9時
2件目のお客様 13時~16時
3件目のお客様 15時~18時
▼中距離・長距離引越し例
1件目のお客様 8時~9時
2件目のお客様 9時~11時
3件目のお客様 11時~14時
4件目のお客様 13時~16時
5件目のお客様 15時~18時

※ただ、前のお客様の引越し作業の状況、道路の状況などで多少前後する場合があります。
2件目以降のお客様に関しては、到着30分~1時間前に当社の作業スタッフより何時頃に到着するかの連絡が入ります。

(1)搬出作業 (旧居の建物から引越しする荷物を運び出すこと)

引越作業では荷物の紛失や破損などといったトラブルを避けるため、依頼主側の誰かが必ず立ち会いをして下さい。
段ボール箱に入っているものであればそのまま運べば問題ありませんが、家電や家具などについては依頼側の指示を要するものもあります。
ここで注意したいのが、ペットです。犬や猫など動き回るペットを飼っている場合は、早々に新居に移動しておくかケージなどに入れておきましょう。引越作業の邪魔になってしまう可能性が高く、トラブルの原因になってしまいます。

子供さんについても同様で、小さなお子さんがいる場合は安全な場所で待っておけるようにしておきましょう。

(2)旧居での忘れ物チェック

いよいよ旧居を離れるときが来ました。新居に運び込むものを積み忘れていないか、依頼側で入念にチェックしておきましょう。家財道具がなくなっているので目に見える場所に積み残しがあれば気づきやすいですが、押し入れや天袋、クローゼットの中、ベランダなどを特に入念にチェックしましょう。
当社では、「お引越作業確認書」という書類で、お客様に荷物の積み残しがないか確認のサインをいただいています。
新居到着後に、たとえば自転車を忘れたという申告もあっても作業できませんのでトラブル回避のためにも忘れ物チェックをお願いします。

(3)新居へ移動

初めて引越をする方の多くが見落としがちなのが、新居への移動です。新居への移動はお客様自身で移動する必要があります。なぜなら、引越業者は運送業者でありタクシーやバスの運行業者ではないからです。許可なく人を乗せてはいけないという法律があるため、好意であっても乗せる事はできません。
旧居から新居への移動手段を、事前に確保しておいてください。

(4)搬入作業 (新居の建物へ荷物を運び入れること)

旧居での引越作業を完了して新居に着くと、引越スタッフが続々と荷物を新居に運び込んでくれます。家具や家電など自分たちで動かすのが難しいものは引越スタッフに置き場所を指示します。自分から指示しなくても引越スタッフから尋ねてくるので、要望を伝えます。
段ボールに収納した荷物については、置く予定の部屋に運び込んでもらいます。このときに役立つのが、先述した荷物リストです。どの荷物をどの部屋にという指示も箱に書いておくと、指示しなくても引越スタッフがテキパキと運び込んでくれます。
荷物搬入作業が終了しますと、「お引越作業確認書」に荷物搬入後の傷確認にサインをいただきます。内容は、新居での建物、荷物などの傷確認をお願いします。
また、トラックの荷台確認もお願いします。トラック内に荷物がすべて搬入されている?
また、ハンガーBOX内に洋服が残っていないか?の確認をしていただいています。
こちらも、確認をしてサインをお願いします。
この「お引越作業確認書」のサインを頂いた書類は、控えをお客様に渡して終了です。

(5)新居で生活の準備

漏れのないよう、生活の準備で必要なことをリスト化しました。

それでは、順に解説していきましょう。

近隣あいさつ

引越先の新居で真っ先にやっておきたいことが、近隣へのあいさつです。これから生活をしていく上で居心地が悪くなるのを避けるためでもありますし、引越当日にトラブルが起きてしまうと初日からつまずいてしまうことになるので、それも含めて真っ先にあいさつをしておくことをおすすめします。あいさつの範囲については諸説がありますが、「向こう三軒両隣」という言葉があります。

戸建て住宅であれば新居を基準に近隣の3軒くらいまで、マンションなど集合住宅であれば真上と真下(特に真下は重要)、両隣まででよいでしょう。 最近では菓子折りなど、持参する人が多いようです。
重要なのは持参する手土産ではなく、「真っ先にあいさつに行く」ことです。

ライフラインの開通手続き

生活に欠かせないライフラインといえば、電気、ガス、水道です。そのほかに電話やネット回線も含めるとさまざまな開通手続きがあります。 電気と水道は電話一本もしくはハガキなどで手続きができます。ガスについては使用者の開栓立ち会いが必要になるため、引越当日に開栓に来てもらえるように手配しておくのがスマートです。

そうしておくと、引越当日の夜からすべてのライフラインを使うことができます。オール電化住宅でガスを使用しない場合は、ガスの開栓手続きは不要です。
電話やネット回線については、近隣への引越であれば旧居のものがそのまま使える場合があります。これも事前にチェックしておくべき項目なので、引越後すぐにこうした通信面でのライフラインを使いたいのであれば、コールセンターなどで確認、手続きしておきましょう。

荷ほどき

以下の順序で荷ほどき作業をしていくと、作業スペースに困ることなくスムーズに完了できます。

  • ・収納グッズを先に設置
  • ・段ボールは一気に開封、それぞれの場所に収納していく
  • ・段ボールを開封せずに収納できるものはそのまま収納
  • ・使い終わった段ボールはどんどん処分する

当社では、使用済みの段ボール引取りを無料で対応しています。但し、アンケートに記入して返信していただいたお客様限定のサービスです。
アンケートが届きますと、当社より引取りの打合せの連絡をさせて頂きます。
※但し、月末、繁忙期の時期は対応していません。詳しくはお問合せ下さい。
これで引越の作業は、すべて終了です。

4.引越当日に用意しておくものリスト

引越当日までに用意しておくものを、まとめてみました。
必要になりますので、用意しておきましょう。

  • 段ボール、ガムテープ、紐などの梱包資材
  • 筆記用具、ハサミ
  • 掃除用具、ゴミ袋

当日までに荷造りを済ませておいたからといって、なぜか予想外の荷造りが必要になったりするのが引越作業です。念のためのという意味でも上記のものは当日も旧居に置いておくことをおすすめします。
新居に移動してからすぐは、旧居でやっていた当たり前のことができません。それに備えて、新居には下記のものを持って行っておくと役に立ちます。

  • 貴重品(お客様にてお運び下さい)
  • 新居の鍵、入室に必要な書類など
  • 荷物リスト(作成した場合)
  • 携帯、スマホ(充電器も忘れずに)
  • 新居の近隣あいさつで持参する手土産
  • ペン

最後のペンというのは、ちょっとしたメモを書いたりする場合など多いので、2~3本持っておくと便利です。依頼主が家族なのであれば、それぞれの家族が1本ずつ持っておくとよいと思います。

5.引越にありがちな4つの問題や疑問

ここまで何度か、「引越に予想外の事態は付き物」と述べてきました。実際にどんなことが起きるのでしょうか。引越にありがちな4つの問題や疑問点についてまとめました。
また、トラブルを事前に防ぐために必ずお読み下さいという「引越日までのご留意事項」小冊子を渡しています。荷造りの方法なども含めて、事前の注意事項など記入してありますので、必ずお読み下さい。

それでは、順に解説していきましょう。

(1)引越当日まで準備を終えられそうにない!

引越日があらかじめ決まっているので、それまでに準備が間に合わなかったということはあまりないと思いますが、「予想外が付き物」なのが引越です。仕事が忙しかったなどの理由で準備が間に合わないことも実際に多々あります。
準備が間に合わなかった場合、取り得る選択肢は4つです。

引越業者に準備を手伝ってもらう

追加料金の対象になります。また、繁忙期、月末などで十分な時間や人手がない場合は手伝いたくても手伝えない事もありますのでご注意下さい。

間に合わなかった分の作業は自分でやる

マイカーを持っている方であれば、間に合わなかった分は自分で運んでしまいましょう。そんなに多くの量でなければ一人でも十分可能です。

引越日を変更する

引越日の変更を打診することもできます。ただし引越準備が間に合わないことを早めに判断しないと、「引越運送約款で決まっている」延期手数料が発生します。前々日連絡で引越し料金20%、前日で30%、当日ですと50%がかかります。できるだけ早めに連絡をしましょう。

間に合わなかった分は処分してしまう

引越当日まで後回しにしていたような荷物は、それほど重要ではないのかもしれません。いっそのこと断捨離してしまうのも一考ではないでしょうか。

どの選択肢をとるにしても、できるだけ早めに決断をしましょう。

(2)見積もりと引越料金が違う!

基本的に見積書に記載している引越し内容で、追加料金が発生する事はありません。
ただし、見積書に記入以外の荷物が大幅に増えた、処分する荷物があったなどの場合は追加料金をいただきます。
(たとえば荷物で段ボールが1~3箱増えたなどの多少の部分は追加料金は発生しません)
そのために、必ず見積書の確認を事前にお願いします。

営業マンが自宅に訪問している場合は、お客様に引越しプラン・内容などを説明して見積書をその場でお渡しします。
電話での見積りの場合は、後日見積書を郵送、又は段ボール配達(佐川急便)時に同封しています。
住所、電話、荷物内容、備考など確認をして、もし申告している荷物が記載されていないなどの間違いがある場合はご連絡下さい。
間違いが無い場合は、サインをしてお客様控えは保管をして、他を返信用封筒に入れて郵送をお願いします。

それ以外に、引越当日にできる対策としては以下の3つがあります。

  • 見積書の控えを持っておく
  • 現場から見積もり担当者に連絡をとる
    (そのために営業担当の名刺も持っておく)
  • 事前に説明がなかったのであればその点を確認する

(3)もらっていた梱包資材が足りない!

事前に当社よりお渡しした梱包資材が足りなくなった、ということはたまにあります。
どうしても荷造りの方法によって段ボールが足りなくなったりすることはあります。
そのことが明らかになったら、事前にご連絡を下さい。
数枚ぐらいの不足でしたら、引越当日に現場作業スタッフが持っていきます。

(4)引越当日の晩、生活はどこまで「普段通り」になる?

引越当日の新居は、段ボールで埋め尽くされているはずです。荷ほどきは翌日以降になると思いますので、仮に引越当日にライフラインが開通していても食事の準備まではままならないかもしれません。
実際に多くの人が引越当日の夕食は外食をしています。出前を取るという選択肢もありますが、家の中に十分な食事スペースがないことも考えられるため、外食を選択する人が多いようです。
古くから「引越そば」という言葉があります。引越のお祝いやお披露目をかねて行われている風習ですが、これには引越当日が満足の食事をできる環境がないという意味も含まれています。

6.まとめ

引越は準備項目や当日の作業が多岐にわたるため、事前準備の段階でウンザリしてしまったり、漏れがないかと不安が付きまとうものです。
ここで解説した事前準備のチェック項目を漏れなくこなしてスムーズかつ快適に引越を完了させてください。
引越の成否は、事前準備にかかっています。特に事前準備を入念にチェックして、当日に慌てることがないようにしましょう。


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