2019.09.29

【屋根リフォーム】最適な工事内容と選び方のポイントは?

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
屋根から雨漏りがする、瓦が落ちている、といった状態になると、屋根リフォームが必要です。
 
屋根リフォームは、塗装、重ね葺き、葺き替えなどの方法がありますが、
 
どのタイミングで、どの工事を行うのが適切なのでしょうか?
 
今回は屋根リフォームの種類や特徴、適切な方法などをまとめました。
 

屋根の構造とリフォームの仕組み

リフォーム
 
屋根リフォームというと、「屋根を剥がす」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
 
どの程度のリフォームが必要なのかの判断は、リフォーム会社に任すことになりますが、
 
屋根の構造は、リフォーム会社の話を理解するために知っておいて損はありません。
 

屋根の基本的な構造

 
屋根のリフォーム=屋根を剥がす
 
というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、
 
実際のリフォームで屋根を全て剥がして変えることになることは、よほど状態がひどい場合でない限りありません。
 
屋根は家の骨組みに、垂木という傾斜のある木材があり、その上に野地板、防水シートを敷いています。
 
そしてその上に瓦や金属材などの屋根材を設置しています。
 
屋根リフォームの多くは、屋根材の葺き替えや重ね葺き、塗装などを行います。
 

屋根材の種類は?

 
屋根材は細かく分けると様々な種類がありますが、素材で大きく分けると4つあります。
 
1、粘土系の屋根(日本の住宅でよく使われる屋根瓦)
 
2、セメント系の屋根
 
3、スレート系の屋根
 
4、金属系の屋根
 

屋根リフォームの種類

 
屋根のリフォームは、塗装・葺き替え・重ね葺きの3種類あります。
 

塗装

 
塗装は、屋根材はそのままに、表面の塗装を塗り替える方法です。
 
3つの方法の中で最も費用が安く済みます。
 
経年により衰えた防水性や耐熱性の「原状復帰」が目的なので、屋根材の破損や穴あきなどは修復できません。
 
前回の葺き替えから10年程度であれば、塗装のみで済むケースが多いようです。
 
使用する塗料によって耐久年数や費用が違います。
 
基本的に耐久年数が短い塗料ほど安く済みますが、その分こまめに塗り直す必要があるので
 
一概に安い塗料の方がお得とは言い切れません。
 
屋根のリフォームは建物の構造によっては足場を設置して大掛かりな施工が必要になる場合もあるので、
 
費用を見る場合は、塗料の値段だけでなく、足場の有無や耐久年数も合わせて
 
数十年のスパンで考えてみましょう。
 

葺き替え

 
葺き替えは屋根材を全て張り替える方法のことです。
 
一度全て剥がしてしまうので、屋根の下地の傷みや劣化も同時に対応できます。
 
新築や前回吹き替えをしてから30年以上経過していたり、雨漏りが発生している場合は
 
下地の修復と合わせて葺き替えになるケースが多いようです。
 

重ね葺き

 
重ね葺きはカバー工法とも呼ばれています。
 
既存の屋根材は剥がさず、そのまま上から新しい屋根材を重ねる方法です。
 
既存の屋根材の撤去作業が必要ないので、葺き替えより短時間で、費用も安く済ませることができ亜mす。
 
下地が傷んでいなければ重ね葺きが適応されることもありますが、素材によっては重ね葺きせずに
 
葺き替えた方が良いケースもあります。
 

リフォーム内容の決まり方

 
屋根リフォームは、屋根材の種類や、下地・屋根材の傷み具合によって内容が決まります。
 

下地まで傷んでいる

 
下地が傷んでいる場合は、葺き替えが必要になります。
 
野地板や防水シートが劣化すると屋根全体が傷んでしまうので、部分的な処置では修復できません。
 
古くなった屋根材は剥がして、下地を補修してから新しい屋根材を葺き替えしましょう。
 
(下地が傷んでいる例)
 
・野地板が腐っている
・屋根が変形している
・雨漏りが複数箇所で起こっている
・雨が降ると室内が湿っぽくなる

 
など。
 

屋根材が傷んでいる

 
屋根材の傷み具合はその素材によって判断するポイントが違います。
 
屋根材の傷みがひどくなると、下地の傷みにもつながるので、早めに対応しましょう。
 
(屋根材傷みの例)
 
・スレート系・・・ひどい色あせ、ひび割れ
・粘土系・・・瓦のズレ、割れ
・セメント系・・・色あせ、ひび割れ
・金属系・・・サビ

 

屋根リフォームのポイント

リフォーム
 
屋根リフォームを行う際は次のような点に気をつけてください。
 

塗装はトータルコストを考える

 
屋根の塗料はたくさんの種類があり、耐久年数が高いほど高価になる傾向があります。
 
屋根の塗装は塗料の耐久年数に合わせて、定期的に塗り直す必要があるので、
 
今後住む予定の年数に合わせた耐久年数を持つ塗料を選ぶことがとても大事。
 
あと20年は住む予定なのに、5年程度の耐久年数の安い塗料を選ぶと、
 
3回〜4回近く屋根塗装が必要になり、トータルコストを見ると高くなってしまうからです。
 
どうしても、予算が合わない場合は安い塗料を選ぶことになるかもしれませんが、
 
屋根塗装は「塗料の耐久年数」と「今後の住む年数」を踏まえ、検討してみてください。
 

屋根塗装は異常が無くても行う

 
粘土系の瓦以外の屋根材は、塗料を塗ることにより防水機能や遮熱機能を持つようになります。
 
経年により機能性が弱まると、それが屋根材の傷みや下地の傷みへとつながっていきます。
 
塗装は、屋根に起こる様々なトラブルを「予防」する役割を担っています。
 
ですので、目に見える異常(雨漏りなど)が起こっていなくても、塗料の耐久年数に合わせて
 
塗り直しておくのがベストです。
 
こまめにメンテナンスを行うことで、屋根全体の耐久年数を延ばすことができるのです。
 
ただ、塗装は屋根材の機能性を原状復帰することはできますが、
 
屋根材や下地の劣化を修復できるわけではないので、塗装で大丈夫なのか、
 
葺き替えや重ね葺きが必要なのかは、業者の人に確認してもらいましょう。
 

葺き替え>重ね葺き

 
屋根材によっては、重ね葺きと葺き替えを選べることもあります。
 
その場合は、「葺き替え」を選ぶことをおすすめします。
 
というは、重ね葺きと葺き替えのメリット・デメリットを見ると、
 
【葺き替えのメリット】
 
・古い屋根材を撤去し、以前より高性能の材料にできる
・(同じ素材であれば)耐震性に影響が出ない
・雨漏りが起こっていても場所が特定しやすい
 
【葺き替えのデメリット】
 
・工事期間が長い
・費用が高い
・廃材がたくさん出る
 
【重ね葺きのメリット】
 
・費用が葺き替えより抑えられる
・工事期間が短い
 
【重ね葺きのデメリット】
 
・既存の屋根材に重ねるので耐震性が下がる
・雨漏りが起こっていても場所を特定しにくい
 
つまり、重ね葺きは費用が安く、工事期間は短く済みますが、耐震性などは葺き替えよりも劣ってしまうということです。
 
費用や工事期間に問題がなく、どちらの方法も選べる場合は、葺き替えを選んでおきましょう。
 
検討する場合は、葺き替え、重ね葺き両方の見積もりを出してもらいましょう。
 

まとめ

 
屋根のリフォームは他の箇所と比べ費用が高くなりがちであったり、工事期間も長くなりがちなので
 
安く、早く、と思ってしまいますが、
 
これから住む期間や、定期メンテナンスを考えてリフォーム方法を選択した方が
 
トータルコストは安く抑えられるケースが多いです。
 
また、見積もりは相場を確かめるためにも、少なくとも3社から取るようにしましょう。
 



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