2019.09.15

【屋根】スレート屋根がオススメなのはどんな人?修理時期と費用の目安

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
古くなったスレート屋根はメンテナンスが必要です。
 
方法は補修、塗装、カバー、葺き替えなど様々。
 
今回は、スレート屋根のリフォームはどの方法が適切なのか?目安の時期は?
 
などをまとめました。
 

スレート屋根の特徴は?

リフォーム
 
スレート屋根の種類は大きく分けると、
 
・天然スレート
・化粧スレート

 
の2種類あります。
 

天然スレート

 
天然スレートは、玄昌石(げんしょうせき)、粘板岩(ねんばんがん)、頁岩(けつがん)などの
 
天然の石を加工して作られたスレートです。
 
天然の石を使うので、石そのものの風合いを生かした高級感・重厚感のあるデザインが特徴です。
 
加工に技術が必要、生産量が少ない、などの理由から、
 
材料費も施工費も高くなりがちなのであまり住宅には使われていません。
 
重量があるので、使用する場合は耐震性も考慮した設計が必要です。
 
しかし、塗料は不要なので塗り替えメンテナンスの費用は必要ありません。
 
東京駅は天然スレートを使った代表的な建物です。
 

化粧スレート(人造スレート)

 
化粧スレートとは、セメントを成型して板状にし、着色したものをさします。
 
(カラーベストまたはコロニアルといった名称が有名です。)
 
経年とともに色落ちするので、定期的な塗装メンテナンスが必要になりますが、
 
雨・風・紫外線への耐性があり、軽量で耐震性に優れるので、多くの住宅で使用されています。
 
2004年以前に製造された化粧スレートには、アスベストが混ぜられていましたが、
 
健康や環境に悪影響が出ることがわかったため、現在はアスベストの代わりに
 
人工繊維や天然繊維が混ぜられています。
 
これから屋根材をスレートに変更する場合は、アスベストが使われていないスレートを使って施工します。
 

スレート屋根のメリット・デメリット

リフォーム
 
屋根素材にスレートを選ぶ場合は、費用と耐久性のバランスを把握しておくことが大事です。
 

スレート屋根のメリット

 

軽量なので耐震性が高い

 
屋根材は軽いほど耐震性が増します。
 
スレートの重さは瓦の約3分の1。
 
そのため、同じ大きさの地震が来た場合、瓦屋根の家よりも揺れは小さくなりますし、瓦が落ちる心配もありません。
 

価格が安い

 
スレートは屋根材の中ではもっとも安価な素材。
 
ケースによっては瓦屋根の半額程度の費用で交換することも可能です。
 
そのため、施工費をあまり出せない方におすすめです。
 

選べる業者が多いので失敗しにくい

 
スレート屋根は、屋根リフォームの中では施工が簡単で、取り扱っている業者も多いので、
 
依頼先をたくさんの選択肢から選ぶことができます。
 
高度な技術が必要だと、依頼先を探すことも大変ですし、費用も高くなりがちですが、
 
その点スレート屋根は、業者選びに困ることはあまりないでしょう。
 

カラーバリエーションが豊富

 
化粧スレートは、表面に塗装をしているのでカラーバリエーションが豊富。
 
中でも、白、黒、ベージュ、青、赤、緑、シルバー、茶色などが人気です。
 

スレート屋根のデメリット

 

耐久性が低い

 
スレート屋根は薄く軽いため、ひび割れが起こりやすく破損しやすい材質です。
 
スレート屋根の耐用年数は約10年。
 
セメント瓦やガルバリウム鋼板は約20年、日本瓦は約50年の耐久性があるので、
 
他の素材と比べ、頻繁なメンテナンスが必要になります。
 
10年ほどで塗装が剥がれてくるので、屋根塗装は必ず行いましょう。
 

頻繁なメンテナンスが必要

 
他の屋根素材と比べて耐久性が低いというのも理由の一つですが、
 
スレートは防水性が低くコケが生えやすい、割れたり反ってしまったりしやすいというデメリットもあります。
 
そのため、10年程度の頻度でメンテナンスを行わなければ屋根がボロボロになってきます。
 
メンテナンスの手間を減らすには、もう少し耐久性の高い屋根材を使った方が良いでしょう。
 

選べるデザインが少ない

 
スレートはスッキリとしたスタイリッシュなデザインが特徴ですが、
 
デザインの幅が狭く、あまり選択肢がありません。
 
例えば、ガルバリウム鋼板であれば、金属瓦風、和瓦風、洋瓦風、など色々なデザインが選べるので、
 
好みの見た目にしたいという方はスレート屋根は向いていないかもしれません。
 

スレート屋根のメンテナンス方法

リフォーム
 
スレート屋根のリフォームの目安は
 
【随時】
瓦のずれや外れた時の差し替え・・・5000円〜30000円/枚
 
【築7年〜10年】
屋根塗装・・・20万〜70万円程度
 
【築20年前後】
カバー工法・・・70万〜150万程度
葺き替え・・・・80万〜180万程度
 
スレート屋根のメンテナンスは
 
10年前後で塗装のし直し、あとはスレート自体の耐用年数である20年前後で新しいものにすることがメインになります。
 
そのほかは、瓦がズレたり外れてしまった場合に随時メンテナンスを行いましょう。
 

スレート屋根の塗装

 
スレート屋根の塗装は、使用している塗料によりますが、
 
だいたい10年前後で色あせや剥がれが目立ってきますので、そのタイミングで一度メンテナンスを行いましょう。
 
そのまま放置しておくと雨漏りや害虫の侵入などの原因になります。
 
スレート屋根に使用される塗料は
 
・アクリル(耐用年数5年)700〜2000円/㎡
 
・ウレタン(耐用年数9年)1500〜2500円/㎡
 
・シリコン(耐用年数15年)1800〜3500円/㎡
 
・フッ素(耐用年数20年)3000〜5000円/㎡
 
などがあります。
 
築20年以上経っている場合は、塗装ではメンテナンスできないことが多いので、
 
葺き替えやカバー工法を行いましょう。
 

スレート屋根のカバー工法(重ね葺き)

 
カバー工法とは傷んでいる元の屋根は撤去せずに、そのまま上から新しい屋根材をかぶせる方法です。
 
見た目は新しく綺麗になり、吹き替えよりも短い工事期間と安い費用でリフォームが行えます。
 
屋根の下地が傷んだり劣化していない場合や、この先引っ越す予定があるならカバー工法でも十分でしょう。
 
おおよその費用ですが、30坪程度の住宅の屋根(面積50㎡〜100㎡)で70万〜150万円程度が相場になります。
 
スレートの上にさらにスレートを重ねると屋根の重量が重たくなってしまうので、
 
カバー工法で施工する場合は、スレートよりもさらに軽いガルバリウム鋼板の屋根材を使用することが多いです。
 

スレート屋根の葺き替え

 
葺き替えは既存の屋根を撤去してから、新たに屋根材をはる施工です。
 
一度も塗装をし直さず、屋根の下地が傷んでいる場合は葺き替えが必要になります。
 
この先も同じ家に住み続けるのであれば、一度全面的に葺き替えておくと良いでしょう。
 
30坪程度の住宅の屋根(面積50㎡〜100㎡)で100万〜200万程度が相場になります。
 
カバー工法と材料費や施工費は変わりませんが、既存の屋根材の撤去作業が必要になるので、
 
その分の費用がカバー工法よりも高くなります。
 

まとめ

 
スレート屋根は他の屋根材に比べて耐久性は劣りますが、
 
耐震性が高い、施工時が安い、施工が簡単で依頼先が多い、というメリットもあります。
 
スレート屋根は10年前後で1度塗装のメンテナンスを行い、20年程度で葺き替えかカバー工法が必要になることを踏まえ、
 
他の素材が良いのか、スレートを使用するのかを検討していきましょう。
 



シェア