2019.01.30

インテリア・デザイン「配色の黄金比率と失敗しないパターン一覧」

こんにちは
町の引越屋さんです。
 

インテリアの取り入れる色を決めたら実際に家具や雑貨揃えて部屋をコーディネートしていくわけですが、
 

ここで多いのが「決めた色を好きなように取り入れたらまとまりが悪い・・」という失敗。
 

せっかく色やイメージを決めて揃えたのに、うまくまとまらなかったら残念ですよね。
 

実はインテリアの色配分には失敗の少ない「黄金比率」があります!
 

初心者でもこの比率を意識すれば、インテリアカラーはバッチリまとまりますよ。
 

今回はインテリアの色配分と、様々なパターンに合わせた配色例を紹介します。
 

インテリアに使う色の配分

インテリアカラー
 

インテリアの色配分で重要な黄金比率は、
 

【ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%】の70:25:5にすること。
 

では、それぞれの意味を下記にまとめました。
 

【70%】ベースカラー

 

ベースカラーというのは、天井・壁・床など室内で最も広い面積を占める色のこと。
 

よく見かけるのは、天井・壁は白系、床はブラウン系でしょうか。
 

空間が広く清潔に見える白系ですが、といってもピュアホワイトのような色だと少し明るすぎて目が疲れやすくなるので、
 

他の色とも合わせやすく飽きにくいアイボリーやオフホワイト、明るめのベージュなどが良いかもしれません。
 

床もライトブラウンやミディアムブラウンが多いですが、好みのインテリアデザインによってはオフホワイトにしたり、
 

重厚感や高級感を出すためにダークブラウンにしてもオシャレですね。
 

特に寝室や書斎など落ち着いた雰囲気にしたい部屋の床をダークブラウンにすると雰囲気が出るのでオススメ。
 

分譲マンションの場合は元から決まっているか、数種類から選択できるようになっていることが多く、
 

賃貸マンションだと「オフホワイトの天井&壁、ライトブラウンの床」というベースカラーが最も多いと思います。
 

ベースカラーを変更するためには大掛かりな工事やコストがかかるので、
 

よほどの理由がない限り、飽きのこないシンプルなカラーを選んでおくのがオススメです。
 

【25%】メインカラー

 

メインカラーは部屋の主役になる色なので、ベースカラーの相性も考慮しつつ、
 

自分の好きな色や演出したい空間のイメージに合う色を選びましょう。
 

色相、明度、彩度、トーンなど色の仕組みを知っているとより自分の理想に近づけられるのではないでしょうか。
 

おそらくカーテン、ラグ、ソファなど面積の大きな家具がメインになると思います。
 

木製の家具を選ぶとどうしてもブラウン系が多くなり、他の家具や窓周りのインテリアと合わせると色数が増えてしまいがちですが、
 

できれば多くとも3色以内に抑えるのがベスト。
 

例えば、ブルーのカーテンをメインにして、さらに他で濃い青、ブラウン、ホワイト、グレーといった家具を取り入れていくと色数がどんどん増えてしまいますね。
 

そういう時は他の大きな家具の色に、壁や床の色に似た色を取り入れると色数を抑えることができます。
 

デザイン的にどうしてもたくさんの色を使いたい場合は、まとまりやすい同一トーンを使うのがオススメ。
 

【5%】アクセントカラー

 

アクセントカラーはベースカラーやメインカラーとは対照的な色(反対色)や鮮やかな色を選ぶことがコツ。
 

ベース、メインどちらにも馴染まない色をスパイス的に取り入れることで、空間にメリハリが生まれます。
 

クッション、照明、植物、小物、置物などで少量取り入れるのがオススメ。
 

また、アクセントカラーは最もコストをかけずに変更できるので少し冒険した色を選んでみても良いですね。
 

色の配分は照明や光の入り具合も考慮するとより良い

 

色だけを考えるのも良いですが、できれば空間に取り入れる「光」のことも考えてみましょう。
 

例えば北向きの部屋は南向きの部屋に比べて日照時間が短いですよね。
 

特に短くなる冬場の北の部屋を寒色(水色や青)で統一すると少々寒い印象になってしまうかもしれません。
 

同じように、西日が長時間当たる部屋のインテリアを暖色(黄色や赤)をメインにすると、
 

西日が当たっている時間は普段よりさらに赤っぽい印象になり、少し色味が派手に感じるかもしれません。
 

自然光だけでなく人工的な照明も違いがあって、昼光色は明るい青みがかった色、電球色は暗めでオレンジみのある色になります。
 

そういった自然光や照明の色も考慮してインテリアを考えてみると、また違ったアイデアが浮かんでくるかもしれません。
 

インテリアカラーの様々な配色パターン

インテリアカラー
 

では実際にインテリアカラーの構成を考えてみましょう。
 

ベースカラーは天井・壁はオフホワイトや明るいベージュ、床はオフホワイト〜ライトブラウンが多いと思うので、
 

そこに合わせたメインカラーとアクセントカラーの配色をいくつか紹介します。
 

同系色

 

同系色は同じ色相の明度・彩度のみを変更した色を組み合わせること。
 

(同系色の一覧)
インテリアカラー
インテリアカラー
 

異なる色相が混ざらないので全体のバランスが取りやすく、最も初心者向けの構成です。
 

ただ、オーソドックスな印象になりやすいので
 

明度が高い色(白っぽい明るい色)や彩度が低い色(くすんだ落ち着いた色)をメインにして
 

明度が低い色や(黒っぽい暗い色)彩度が高い色(鮮やかな色)をサブに持ってくると良いでしょう。
 

インテリアカラー
 

左はメインカラーにライトベージュ、サブにくすんだブラウンとダークブラウンを組み合わせた配色。
 

失敗しない組み合わせですが、良くも悪くも「無難」な印象になりますね。
 

カーテンやクッションを無地のオフホワイトやライトベージュではなく、少し柄のあるものを選んで色を取り込むと良いかもしれませんね。
 

右は青系でまとめた配色で、メインはダークブルー。
 

そこに青を2色を足しただけだと、少し冷たく暗い印象になってしまうので無彩色のグレーをプラス。
 

白やグレーなどは組み合わせても他の色相をあまり邪魔しないのでバランスを取るために、ベースだけでなく
 

メインカラーに少し取り入れてもオシャレになります。
 

また、同系色は失敗しにくいので思い切って壁の一面のみクロスをはりかえてみても良いかもしれません。
 

青の例でいうと、壁の一面をダークブルーに張り替え、その他の家具やファブリックは明度・彩度違いの青、
 

ラグにグレーを持ってくる・・・など。
 

反対色

 

反対色は色相環で向かい合っている色のこと。
 
インテリアカラー
 
お互いの色相を引き立てるので上手くまとめれば個性的&オシャレなインテリアになりますが、
 

彩度が高い色同士を組み合わせたり、配色や色の面積がいまいちだとまとまりのない印象になってしまうことも。
 

メインカラーとアクセントカラーを決めたり、反対色と無彩色もしくは類似色を混ぜるなどしてコントラストを緩やかにするとまとまりやすくなります。
 

思い切った配色とデザインが必要なので上級者向けカラーコーディネートですね。
 
インテリアカラー
 

左は、青をメインカラーに反対色の黄色の組み合わせ。
 

この組み合わせは彩度の高い色ですると合わせづらいので、明度・彩度を調整してみましょう。
 

もう一色は青や黄系を持ってきても良いですが、少し冒険して赤でアクセントをつけるのもオススメ。
 

右は少し明度は低めですが、彩度の高いブルーがメイン。
 

そこに反対色の黄色と、合わせやすい無彩色のグレーをプラス。
 

反対色も明度を下げて落ち着いたトーンにしたり、彩度を下げてくすませることで取り入れやすくなります。
 

番外編:ベースを落ち着いた色にすると取り入れやすい

 

オレンジ×黄緑、赤×青といった組み合わせを純色で取り入れようとすると、ちょっと派手になってしまいがち。
 

そういう時は、ベースカラー+メインカラーの両方に落ち着いた色(オフホワイトや薄いベージュ)を配色してみましょう。
 

白系の部屋にアクセントとしてオレンジ×黄緑、赤×青を足す、という感覚にすると純色の反対色でもオシャレにコーディネートしやすいのでオススメ。
 

インテリアカラー

 

類似色

 

類似色は色相環の図で隣2つぐらいまでの色のこと。
 

似ている色同士なので合わせやすく、赤・オレンジ・黄(夕焼けの空)、黄・黄緑・緑(葉の色)など、
 

自然の中にもあるグラデーションなのでナチュラルな印象に仕上がります。
 

初心者にも配色しやすいパターンですが、いくら似ているからといってたくさんの色を同じ面積で取り入れてしまうと
 

ボヤッとした印象になってしまうので、メインカラーは明確にしておきましょう。
 

インテリアカラー

 

左は、黄×オレンジの組み合わせ。
 

ここに赤や黄緑を持ってきても良いのですが、無彩色の白を合わせて清潔感UP。
 

明るく温かみのある印象になります。
 

右は青×青緑の組み合わせ。
 

こちらも類似色だと青紫や緑になりますが、無彩色のグレーを合わせて落ち着きをプラス。
 

同一トーン

 
インテリアカラー
インテリアカラー
インテリアカラー
インテリアカラー
 
色々な色相を組み合わせたいときは、トーンを揃えると色同士がバラバラになりにくいのでオススメ。
 

多少知識が必要ですが、トーンごとに大まかな印象が決まっているので、部屋の印象も決めやすいですよ。
 

インテリアカラー

 

左はグレイッシュトーンの黄緑をメインに黄と赤をプラス。
 

黄緑と赤は反発しやすいですが、トーンを揃えているので上手く混じっていますね。
 

右はミドルグレイッシュトーンの黄色に青紫とピンク。
 

少々思い切った配色ですが、トーンが揃っていて色が浮いていないので、アイテムを上手くチョイスすれば個性的なデザインにまとまりそうですね。
 

黒と組み合わせる

 

インテリアに黒を取り入れると重厚感と高級感が生まれます。
 

普段インテリアではあまり使わない純色の赤や白とも合わせやすく、「非日常」な雰囲気も演出できます。
 

リビングや書斎に取り入れるケースも多いですが、あまりたくさん取り入れすぎると空間が重たくなるので注意。
 

インテリアカラー
 

左は黒×赤の組み合わせ。
 

ここに白やパキッとした色を持ってくると色同士がぶつかってしまうので、グレーでバランスを。
 

黒と赤の組み合わせは緊張感が生まれる組み合わせなので、リラックスしたい空間には不向きかもしれません。
 

右は黒×明度の高い青の組み合わせ。
 

グレーとの3色でも良いのですが、やわらかな黄を少しプラスすると明るい印象になります。
 

組み合わせは無限!自分のイメージを明確に

 

インテリアカラーのポイントをまとめると、
 

・黄金比率は、ベース:メイン:アクセント=70:25:5
 

・ベース(天井、壁、床)は、飽きのこないオフホワイトや薄いベージュがオススメ
 

・メインとアクセントカラーは3色、4色以内に納める
 

大まかな配色パターンは、
 

・同類色
・反対色
・類似色
・同一トーン
・黒と組み合わせ
 

の5種類です。
 

インテリアカラーは色の組み合わせはもちろん、その配色をどの家具・小物に使用するのかで大きく印象が変わりますね。
 

ベース、メイン、アクセントカラーが一緒でも、デザインする人が変われば全く違った印象の空間になるでしょう。
 

だから、「どんな印象の部屋にしたいのか?」「この部屋はどんな目的で使用するのか?」など、
 

自分の中でイメージしておくことがとても大事。
 

ぜひ今までの記事も参考に、インテリアカラーを考えてみてくださいね。



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