2019.01.20

インテリアと色の合わせ方。配色パターンと色が持つイメージ

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
色はインテリアの印象を大きく左右させる効果があるので上手く取り入れたいですよね。
 
ですが、色はそれぞれに特徴やイメージがあり、組み合わせ次第ではお互いに引き立たせ合うこともあるし、逆に反発したりちぐはぐな印象になることもあります。
 
今回は、色の配色や組み合わせ方、それぞれが持つ色のイメージについてまとめました。
 

色の印象とインテリア・デザイン

インテリアカラー
 
実は、色が持っているイメージはおおよそ決まっています。
 
例えば、
 
・白を基調とした部屋に清潔感を感じる
・ピンクのインテリアがメインの部屋に女性らしさを感じる
・緑を基調とした部屋に安心感を感じる
 
など。
 
色は空間全体のイメージを決めるだけでなく、そこに住んでいる人のイメージを作り上げる効果があるので、
 
色の効果を使って「自分の見せたい自分」や「自分の望む空間」を作ることができるのです。
 
また、インテリア・デザインは空間全体をコーディネートするので単色ではなく、いくつかの色を組み合わせますよね。(配色)
 
その配色は大きく分けて4種類あります。
 

色の配色4パターン

 

同系色

 
同系色は色相は変えずに明度・彩度を変化させて組み合わせます。
 
誰にでもまとめやすいオーソドックスな配色ですが、個性が出にくく単調な印象になりがち。
 
なのでインテリアに使うときは、アクセントカラーとして少量、反対色や類似色を取り入れるのがオススメ。
 
類似色
 

類似色

 
類似色は似た色相を組み合わせることで、色相環の隣2つぐらいをさします。
 
類似色
 
色の差が少ないのでまとめやすいですが、全て同じ分量で配色してしまうとメリハリがなくなるので、
 
ベースにする色は決めておきましょう。
 
類似色
 

反対色

 
反対色は色相環で正反対にある色のことで、お互いに引き立たせ合う効果があります。
 
反対色
 
ただ、お互いにぶつかりやすい色でもあるので、ベースにする色を決めておかないとちぐはぐして、まとまりのない印象になってしまいます。
 
反対色で部屋をコーディネートするのは上級者向けなので、アクセントとして取り入れるのがオススメ。
 
反対色
 

同一トーン

 
トーンは彩度と明度を組み合わせたもので、同じ赤でもビビッド(純色)とグレーを混ぜた明度の低い赤を比べると全然違いますよね。
 
純色に違いほど、元気で生き生きとした印象に。暗くなるほど落ち着いた印象になります。
 
同一トーンというのは、この明度と彩度を揃えたカラーのことで、色相が違っていたり色をたくさん使う場合でも
 
まとめやすいので失敗の少ない組み合わせです。
 
同一トーン
 

どの配色パターンでもベースを決める

 
上で紹介した4つのパターンは、同系色と類似色は似た色同士を組み合わせるので初心者にもオススメ。
 
反対色は色のコントラストを生かすことができ個性を発揮しやすいですが、使う色や色の配分を考えておく必要がありますし、
 
同一トーンは概念を理解して組み合わせていく必要があるので、どちらかといえば上級者向け。
 

色の特徴

インテリアカラー
 
それぞれの色には与える印象があるので、自分のインテリア・デザインと与えたい印象を考慮して組み合わせましょう。
 

 
赤は、「情熱」「活力」「炎」などエネルギッシュな印象を与えます。
 
「勝者」「成功者」「ヒーロー」など正義の象徴の色としても使われることが多く、ブランドのロゴにも採用されやすい色です。
 
例えば、アカデミー賞といった名誉ある賞の受賞者はレッドカーペットを歩きますし、ヒーローアニメのリーダーの色は赤ですよね。
 
赤は血や肉を連想させる色でもあるので、人は赤色を見ると興奮し食欲がわきます。
 
逆に「危険」や「警告」を意味する色も赤です。
 
緊急車両のランプや非常ベル、信号では止まれの合図、ホラー映画は赤をたくさん使って不気味さを演出しています。
 
赤をたくさん使うと活力がわきますが、興奮作用が強くなりすぎて落ち着かない空間になってしまうこともあるので、
 
アクセントに取り入れるのが良いかもしれません。
 

ピンク

 
ピンクはホルモン分泌を調整する色とも言われていて、気持ちを優しくさせ穏やかな空間にしてくれます。
 
また、桜、バラ、梅など花の色に近いので「春」「女性」といった印象を与えやすいですね。
 
同じピンクでも、淡いピンクなら優しさ・女性らしさを、ビビッドなピンクなら情熱、色気を連想させることができます。
 
ただ、ピンクをたくさん使いすぎると少し現実離れした印象になってしまうので配色には気をつけましょう。
 

オレンジ

 
オレンジは赤と黄色の中間色で「エネルギッシュ」「元気」「健康的」なイメージを持つ色です。
 
大地の色や木の色にも近いので親しみを感じやすく、食欲が湧きやすい色で、いわゆる「ビタミンカラー」とも呼ばれています。
 
食欲を刺激するので特に飲食店のロゴによく使われていますが、あまりネガティブな印象を与えない色なので多くの企業が採用している人気カラー。
 
コミュニケーションを活発にする効果があるので、リビングやダイニングなど人の集まる空間に使うのがオススメですが、
 
たくさん使いすぎると「安っぽい」「大衆的」「知的さに欠ける」といった印象を与えてしまうので注意。
 

黄色

 
黄色は「明るさ」「幸福」「暖かさ」「親しみ」を感じさせる色。
 
色相の中で最も明るいので白と合わせるとコントラストが弱くなってしまうので、他の色と組み合わせるのが基本。
 
太陽の光のイメージにも使われることが多く、「可愛らしさ」「愛嬌」「子どもらしさ」を表現するときにもよく使われます。
 
ただ、黄色は警戒色の代表的な色なので、よく黒と組み合わせて危険物の表示にも使われていますね。
 
遠くからでも認識しやすい分、たくさん使いすぎると疲れやすくなってしまうので、長時間作業する場所には不向きな色。
 
また、色の組みわせや配色によっては幼稚な印象になってしまいます。
 

 
緑は「自然」「生命」「成長」「安全」を感じさせる色。
 
植物を連想させる色なので、そこから安らぎや癒しといったリラックス効果を感じることができます。
 
緑は寒色と暖色でもない中間の色で主張が少ないため、企業ではあまり使われていませんが、インテリアには取り入れやすい色。
 
あまりネガティブな印象は与えませんが、モンスターの肌や血の色として使われることや、「平凡」といった印象を与えることもあるので、
 
組み合わせる色と配色は考えましょう。
 

 
青は「知的」「信頼」「平和」を感じさせる色。
 
赤と同じく多くの企業ロロゴにも採用される人気のカラーです。
 
鎮静効果があり、集中力や判断力をUPさせるので、ビジネスや勉強の場にもぴったり。
 
「空」「水」「地球」などを連想させる色でもあり、どちらかというと保守的な日本人が好む色です。
 
ただ、青は寒色の代表的な色でもあり、「冷淡」「不安」など冷たい印象を与える色でもあるので、
 
インテリアでたくさん使いすぎると「寒い」「冷たい」印象の空間になります。
 

 
紫は青と赤の中間色で、暖色と寒色の両方の要素を持つ色。
 
そのため、「高貴」「気品」「優雅」という印象を与える反面、「品がない」「不信」という両極の印象も与えるため、
 
企業のロゴではあまり使われないカラーです。
 
日本では高貴さの象徴として使われていて、神秘的なイメージから王や宇宙を連想させる色でもあります。
 
ただ、あまりたくさん使いすぎると上品さとは正反対の「不良」「自信過剰」といったマイナスな印象になってしまうのでインテリアで取り入れるには
 
少々センスが必要かもしれません。
 
神秘性は不安、不信にも繋がりやすいので、妖しさ、不健康という印象にならないよう、配色を工夫しましょう。
 

 
黒は明度も彩度もない唯一無二の無彩色で、単色使いはもちろん、他の有彩色を引き立たせる効果もあります。
 
色々な子ブランドを展開している親会社では、特定のイメージを与えにくい黒をブランドロゴに採用していることが多いですね。
 
「重厚」「高級」「権威」「プロフェッショナル」といった高ステータスを演出することができる反面、
 
「死」「不吉」「闇」といった暗いイメージや支配的な印象を与えやすいので配色には注意。
 
有彩色と組み合わせることで、小さく見せたり、重たく(重厚)に見せる効果が高いので、色彩を活かしたインテリアで欠かせない色です。
 

 
白は黒と対極にある無彩色で、他の色と組み合わせなければ存在しない(人間の目には見えない)色です。
 
「純潔」「清潔」「平和」な印象を与え、光の反射率が高いので空間を広く明るく見せることができ、清潔感が出るのでキッチンやリビングにオススメです。
 
ただ、白=無を表現するのであまり多く配色しすぎると空虚で味気ない印象になるので他の有彩色とうまく組み合わせましょう。
 

色の組み合わせはプロでも悩む

 
色の組み合わせは難しく感じますが、実はプロのデザイナーでもどんな色を使い組み合わせるかを悩むもの。
 
インテリアは色数を増やしすぎないこと。
 
例えば、白×青、白×ピンクなどの組み合わせで、上手くまとまらないということはあまりないですよね。
 
そこに緑や赤、黄色などたくさんの色相を取り入れると、バランスが難しくなっていきます。
 
あまり上手く組み合わせられない場合は、できるだけ色数を減らしてコーディネートしてみましょう。
 



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