2019.10.13

【冬は要注意!ヒートショック】今日からできる効果的な対策7選

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
築年数の経ってきた一戸建ては冬の寒さの影響を受けやすいので
 
浴室、トイレ、廊下が寒くて辛い!ということもあるでしょう。
 
そうなると心配なのが「ヒートショック」という現象。
 
急激な温度差によって血圧が変化し、血管や心臓に負担がかかってしまい
 
場合によっては急死してしまうこともあります。
 
今回は、ヒートショック対策についてまとめました。
 

ヒートショックの基礎知識

ヒートショック
 
ヒートショックは10月〜2月ごろの寒さが厳しい季節に急増する現象です。
 
まずは、ヒートショックの基礎知識をまとめました。
 

ヒートショックが起こる原因

 
ヒートショックとは、外気温が急激に変化することによって
 
血圧が急に変動し、血管や心臓に大きな負担がかかってしまうことです。
 
人の身体は外界の環境が変化しても体温を一定に保とうとする
 
ホメオスタシスという機能が備わっています。
 
そのため、急激な寒さを感じると身体を震わせて熱を発するのと同時に、
 
血管を細くして体内の熱を外に逃さないようにしようと働きます。
 
体内は血圧を上げ、寒さに備えようとしているのですが、
 
この寒暖差による血圧の急激な上昇は、心臓や血管に負担がかかるので
 
心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを引き起こす原因になってしまいます。
 
また、こういった重篤な疾患にならなくとも、寒さで血管が細くなり血圧が上がった状態から
 
入浴をすると、次は急激に体温が上昇、血管が拡張して血圧が下がるので
 
めまい、ふらつきなどが起こり、浴室内転倒などの事故につながるケースも多いのです。
 
冬場は暖房で温めた部屋から、
 
廊下やトイレ、浴室など暖房の効いていない冷え切った場所へ移動することや、
 
冷え切った状態から暖かい部屋やお風呂に入るケースが増えるので
 
ヒートショック現象が起こりやすいのです。
 

ヒートショックになりやすい人

 
ヒートショックは誰でもなる可能性はありますが、特になりやすい人の特徴があります。
 

年齢が65歳以上

 
ヒートショックはあまり若い人には起こりません。
 
急激に可能性が高まるのが65歳以上の方。
 
ヒートショックで亡くなる方は年間約2万人と推定されていますが、そのうち80%が65歳以上の方が占めています。
 
75歳を超えるとさらにヒートショックを起こす可能性が上がるので要注意です。
 

生活習慣病や持病がある

 
ヒートショックで起こる重篤な症状は、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などが挙げられます。
 
また、めまい、ふらつき、失神、不整脈などが死亡事故につながることもあります。
 
こういった症状は、年齢だけでなく生活習慣病によっても起こりやすくなります。
 
例えば、糖尿病だと自律神経の障害、高血圧や脂質異常症だと動脈硬化により
 
血圧が変動しやすい傾向があるからです。
 
入浴中に起こるヒートショックでは、
 
急激な血圧の変化で意識を失い、お風呂の水を飲んだしまって溺死してしまうことが
 
直接的な死因になっています。
 

ヒートショックの予防法7選

ヒートショック
 
では、ヒートショックを防ぐには、どんな対策をすれば良いのか?をまとめました。
 

脱衣所を暖房を使って暖かく保つ

 
ヒートショックが最も起こりやすい場所は浴室ですが、
 
脱衣所は「お風呂に入ったら温まるから」と暖房設備を置いていない方が多いようです。
 
脱衣所がリビングに近い場合は、入浴前から扉をあけて暖かい空気が流れるようにしたり、
 
簡易的なヒーターを置いたりして、脱衣所周辺の空気を温めるようにしてください。
 

浴室内は、浴槽の湯気やシャワーで温めておく

 
浴室暖房がある場合は、お風呂に入る前につけて浴室を暖めておくのがベストです。
 
暖房がない場合は、浴槽のお湯をシャワーではったり、
 
浴室のふたを開けたままにしておくことで、多少ではありますが浴室の温度が上昇します。
 

万が一に備えてマットを敷いておく

 
もしヒートショックを起こしてしまっても、転倒をしてけがをしないように
 
マットを敷いておくのも対策として効果的です。
 
入浴中の事故はたとえ家族でもなかなか気がつかないことも多いので、
 
万が一に備えた対策も予防と同時にしておくと良いでしょう。
 

ミネラル入りの麦茶を飲む

 
ヒートショックが起こる可能性を下げる方法の一つに、
 
ミネラル入りの麦茶を飲むことが効果的だと言われています。
 
ミネラル入りの麦茶は血圧を下げる作用があるとされているので、
 
急激な寒さで血圧を上げようとする反応を和らげる効果が期待できます。
 
寒い時期は、血圧が下がったり上がったりを繰り返しやすいので、
 
日頃からミネラル入りの麦茶を飲んでおくと良いでしょう。
 

お湯の温度は熱すぎない40℃以下

 
寒さが厳しくなってくるとお風呂の温度を上げて温まろうとする方は多いと思いますが、
 
42℃以上の熱いお湯は血圧が急激に変動する原因になってしまいます。
 
理想は40℃以下のぬるめのお湯でかけ湯からゆっくりと行い、半身浴をして身体を温めること。
 
半身浴も、正しい方法で行えば身体が温まります。
 

正しい半身浴の方法

 
1、入浴前はミネラル入りの麦茶を飲んでおく
 
2、お湯の温度は40℃以下にする
 
3、入浴前は軽くストレッチをして血行を良くしておく
 
4、湯船に浸かる前にしっかりとかけ湯をする
 
5、みぞおち辺りまで浸かり、20分程度入浴する
 
6、お湯が冷えてきたら足して温度を保つ
 
7、入浴中も水分補給を行う
 

飲酒後や食後すぐは入浴しない

 
お酒を飲んだり、食事をすると血圧が下がりやすくなります。
 
その状態で血圧が上がる温かいお湯に浸かると、ヒートショックが起こる可能性が高まります。
 
お酒を飲んでいる状態での入浴はめまいや立ちくらみも起こしやすく、転倒事故にも繋がりやすいので
 
飲酒後の入浴は避けましょう。
 
食後すぐも飲酒後と同じような状態になりやすいので、1時間は時間を開けるようにしましょう。
 

可能であれば入浴は食前や昼間がおすすめ

 
寒さが厳しい時期は、朝や夜に特に気温が下がりますよね。
 
これはライフスタイルにもよりますが、可能であれば
 
食前や、まだ気温の高い日没前に入浴できると理想的です。
 

窓周辺の断熱性を高める

 
断熱対策のされていない窓からは冷たい外気がどんどん室内へと入り込み、
 
暖かい空気は外へ出ていってしまいます。
 
断熱の2重サッシにするとより効果的ですが、
 
厚めのカーテンや、ブラインドをしっかりとしめ、
 
昼間以外の時間帯はシャッターや雨戸を閉めておくことで対策できます。
 

まとめ

 
ヒートショックは65歳以上の方に特に多く発生していますが、
 
40代の方でも入浴中に意識がなくなり救急搬送された例も報告されています。
 
若いから大丈夫、と思いがちですが
 
入浴前に脱衣所や浴室を温める、お湯の温度を40℃以下にする、窓をしっかり閉めておく、など
 
簡単にできる対策があるので、念のために行っておくと安心です。
 



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