2019.10.10

【リフォーム】おしゃれな屋根なら洋瓦で決まり!特徴や気をつけることは?

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
洋瓦はデザイン性が高く、使用するだけでおしゃれな見た目になります。
 
また、日本古来の和瓦と同じように耐久性の高さも人気のポイント。
 
今回は、洋瓦の特徴や種類、メンテナンス方法などをまとめました。
 

洋瓦の特徴や種類

リフォーム
 
洋瓦は様々な種類や形状がありますが、主に海外の住宅で用いられていた屋根瓦全般の総称です。
 
現在は日本でも製造されていて、和瓦と比べて明るい色が多く、
 
洋風の家、華やかで明るい外観の家、デザイナーズ物件が好きな方からの人気が高い屋根材です。
 

洋瓦の種類

 
洋瓦の種類はフランス式のF形(平板)、スペイン式のS形、南欧風の混ぜ葺き仕様の3つです。
 

フランス式のF形

 
F形は洋瓦の中で最も生産量の多い種類で、江戸時代の末期ごろから
 
フランス人によって国内で生産されています。
 
凹凸の少ない平らなデザインが特徴で、屋根をすっきりと見せてくれます。
 
最近では完全に平らな形状にするのではなく、部分的に凹凸を作り、各メーカーでオリジナリティのある
 
デザインの製品も増えてきています。
 
F形は洋瓦らしい赤やオレンジなどの明るい色だけでなく、暗い色も人気があります。
 
また、施工が簡単なので工期が短くすむ点も人気の秘訣です。
 
焼き上がりに寸法のばらつきが出やすいので、他の瓦と違って横に葺いていくため、
 
下から見たときの縦の線をまっすぐに仕上げるのは難しいようです。
 

スペイン式のS形

 
S形のSはスパニッシュ(スペイン)に由来していて、
 
日本には大正時代に西洋建築が広まったことがきっかけで使われるようになりました。
 
何度か改良され今の仕様になっており、洋瓦の中では最も凹凸がはっきりしていて、
 
高級感と立体感のある仕上がりになります。
 
F形と比べると施工が難しく工期が長くなり、単位面積あたりに使用する枚数が多いので
 
費用も高くなりますが、高級な屋根や個性的な屋根にしたい方におすすめの屋根材です。
 
洋瓦らしい、赤やオレンジなどの明るい色が多く、南欧風の家にしたい方からも人気があります。
 

混ぜ葺き仕様

 
混ぜ葺きとは、F形やS形の瓦に数種類の色を焼き付けたものです。
 
屋根を単色で統一するのではなく、意図的に色ムラを焼き付けた瓦や、複数の色を混合して葺くことで
 
南欧風の屋根になります。
 
単調にも派手にもならないような配色になるように配置するのが少々難しいのですが、
 
とても個性的な屋根になります。
 

洋瓦の素材

 
洋瓦の素材は粘土瓦とセメント瓦があります。
 
粘土瓦は、名の通り粘土質から作られており、耐久性は約50年と非常に長いことが特徴です。
 
洋瓦の大半は粘土瓦でできており、塗装工事が必要ないのでメンテナンスが楽です。
 
セメント瓦は、石灰岩と水を混ぜ合わせて作られており、色付けは塗料で行います。
 
そのため、雨や紫外線で塗料が劣化する10年〜15年程度で再塗装が必要になります。
 

洋瓦のメリット・デメリットは?

リフォーム
 
おしゃれで耐久性の高い洋瓦ですが、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
 

洋瓦のメリット

 
1、耐久性が高い
 
洋瓦は耐久性が高くおおよそ50年程度、もつと言われています。
 
ただ、耐久性が高い=メンテナンス不要、ではないので10年に1度は定期点検が必要です。
 
2、おしゃれなデザインの屋根になる
 
洋瓦にするだけで、おしゃれで洋風なデザインになります。
 
和瓦と比べてカラーバリエーションも豊富で、明るい色も多いのでデザイン性が高いことが特徴です。
 
3、通気性が優れている
 
洋瓦は少し瓦同士の隙間が空いているので湿気がこもりません。
 
湿度が高く、ジメッとしやすい日本の気候とも相性が良い素材です。
 
4、断熱性が優れている
 
洋瓦は断熱効果があるので、暑い日本の夏でも比較的快適に過ごすことができます。
 

洋瓦のデメリット

 
1、工事費用が高い
 
洋瓦はスレート屋根や他の屋根材と比べて施工費用が1.5倍〜2倍ほどかかるとされています。
 
2、素材が重いので耐震性が下がる
 
洋瓦は素材そのものの重量があるので、建物全体の耐震性が若干下がってしまいます。
 
新築の時から洋瓦を使用している場合は、屋根の重さに合わせた強度で家を建てているので
 
あまり問題ありませんが、スレート屋根のような軽い素材から洋瓦へ葺き替えする場合は
 
耐震性に問題が出ないかどうか確認してもらいましょう。
 
3、廃盤になりやすい
 
洋瓦は10年〜20年でデザインが変わることが多く、廃盤になってしまう製品がたくさんあります。
 
瓦の一部だけを交換したい場合でも、同じデザインの洋瓦はすでに廃盤になっていて
 
違う種類の瓦を使わざるを得ないケースもあります。
 
自然災害で数枚割れてしまっても大丈夫なように、初めに予備を確保しておくと良いでしょう。
 

洋瓦のメンテナンス

リフォーム
 
洋瓦は耐久性の高い屋根材ですが、絶えず雨・風・紫外線にさらされているので
 
必ず劣化していきます。
 
また、セメント瓦は表面を塗装しているので、点検と同じ周期で塗り替えが必要になります。
 
定期的な点検や塗装を怠ると、耐久性の高い洋瓦でも20年ほどで葺き替えが必要になるほど
 
傷んでしまうこともあるので、少々面倒に感じるかもしれませんが、
 
粘土瓦、セメント瓦にかかわらず、10年〜15年に一度は点検をして不具合がないかチェックしておきましょう。
 

まとめ

 
洋瓦はデザイン性が高く、おしゃれな外観になるのでとても人気ですが、
 
葺き替え時の耐震性や、定期的なメンテナンスが必要など、気をつける点もあります。
 
そういった点にさえ気を付けていれば、簡単に洋風のデザインが楽しめるおすすめの屋根材です。



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