2019.06.01

【リフォーム】畳をフローリングにする費用の目安とフローリングの選び方

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
最近は、
 
「畳の手入れが大変」
「ダニやカビが発生しやすい」
「車椅子の人が過ごしにくい」
 
などの理由から畳をフローリングにリフォームするケースが増えています。
 
今回は畳をフローリングにする際の目安の費用や注意点についてまとめました。
 

畳をフローリングに張り替える費用

リフォーム
 
畳をフローリングに変えるには、
 
畳を剥がしてフローリングを張るだけではなく、2つの下地工事が必要になります。
 
ひとつは、厚さが約40〜50mmある畳から、厚さ12mmほどのフローリングにそのまま張り替えると
 
隣接した部屋と段差ができてしまうので、畳を剥がした後に他の部屋との段差を調整する工事。
 
もうひとつは、床の下地には根太(ねだ)という横木を敷いているのですが、
 
畳を張る場合は根太を大抵の場合455mmの感覚で組んでいます。
 
ですがフローリングは畳よりも強度が劣るので根太の間隔を303mm程度にまで詰めて配置し直す工事をします。
 
こういった工事を含めて、6畳の和室をフローリングに張り替えると20万〜25万円程度になります。
 
フローリングの性能や強度によって同じ広さの部屋でも10万円前後、費用が変わることもあります。
 
また、最近建てられた家では問題ありませんが、築年数が経っている和室には畳の下に断熱材が入っていないケースもあり、
 
フローリングは畳より冷えやすいので、その場合は断熱材を敷く工事が必要になります。
 

費用の目安

 
【複合フローリング】
 
・4,5畳・・・約10万〜17万
・6畳・・・約14万〜21万
・8畳・・・約18万〜28万
 
【無垢フローリング】
 
・4,5畳・・・約11万〜18万
・6畳・・・約15万〜23万
・8畳・・・約18万〜30万
 

マンションの場合は防音性に気をつけること

 
フローリングは畳より防音性が劣ります。
 
そのため、マンションの床をフローリングに変えるときは管理規約を確認し、防音性を確保しましょう。
 
フローリングは遮音性を表した「L値」というのが定められていて、数値が小さいほど遮音性の優れたフローリングになります。
 
集合住宅では防音規定やフローリングの遮音等級が決められていて、
 
最近のマンションではL値が45以下のフローリングを使用することになっているので、使用するフローリングをよく確認しましょう。
 
特に、無垢フローリング(自然素材のフローリング)は防音性が認められていないものもあり、
 
その場合は遮音性を高める下地を敷く工事が必要になります。
 
以上のことにより、マンションの畳を無垢フローリングに変更する場合、
 
一戸建てや防音対策をしないときと比べ、費用が2倍ほどかかるケースもあります。
 

フローリングの種類

リフォーム
 
フローリングの種類は大きく分けて2つあります。
 
ひとつは、人工的に作った複合フローリング。
 
もうひとつは、自然の木の風合いを生かした無垢フローリング。
 
それぞれにメリット、デメリットがあるので、好みに合わせて選択しましょう。
 

複合フローリングの特徴

 
複合フローリングは化粧単板や合板などを接着剤で組み合わせたもの。
 
人工的に作ったフローリングなので自然な風合いはありませんが、使い勝手や手入れをしやすい良さがあります。
 
【メリット】
 
・色や柄のバリエーションが豊富
・湿度や温度の変化に強い
・膨張、収縮、反りなどが生じにくい
・耐水性、耐候性がある
・キズや摩耗に強い
・掃除がしやすい
・価格が安い(1坪4000円〜8000円程度)
 
【デメリット】
 
・表面の単板が剥がれた場合は補修しづらい
・湿度を調節する機能はついていない
・踏み心地が硬い
・高級感が出しづらい
 

無垢フローリングの特徴

 
無垢フローリングは天然の木から取り出した1枚板をそのまま加工したもの。
 
自然素材ならではの温かみがあり、使用するごとに風合いがましていくことが特徴です。
 
【メリット】
 
・天然の木の温かさを感じる
・部屋がおしゃれになる
・断熱性が高い
・感触がなめらかでやわらかい
・調湿効果がある
・経年変化を楽しむことができる
・自然素材なのでアレルギーの心配が少ない
 
【デメリット】
 
・膨張、収縮、反りなどが生じやすい
・複合フローリングと比べて高価
・色や模様にばらつきがある
・汚れやすい
・防音対策が必要になると費用がかさむ
・キズがつきやすい
・掃除がしにくい
 

畳からフローリングにするときに気をつける5つの点

リフォーム
 
畳からフローリングにする際に考えておくべき点が5つあります。
 

バリアフリーを考える

 
今現在、和室と隣接している部屋との間に段差があるのなら、
 
畳を剥がした後に行う下地工事で調整して段差をなくすこともできるので
 
この機会にバリアフリーにすることも検討してみましょう。
 
もちろん、その分の費用はかかりますが、後からバリアフリーの工事だけを行うよりも効率よく済ませることができます。
 

湿気対策が必要

 
畳は通気性が高く湿気を吸ってくれる効果があります。
 
フローリングにすると(特に複合フローリング)調湿機能が落ちるので窓に結露ができやすくなります。
 
無垢フローリングは若干の調湿機能は追っていますが、湿気が多いと木が変形し、サイズが合わなくなりがちです。
 
そのため湿気が多い部屋をフローリングにする場合は複合フローリングにして、
 
換気をする、除湿機を使うなどの湿気対策を行いましょう。
 

防音対策を考える

 
畳は厚さが40〜50mmほどありますが、フローリングは12mmほどしかないため防音性が劣ります。
 
特にマンションでは防音性の規定があるので、無垢フローリングへ変更する場合は下地工事で防音対策が必須になります。
 
複合フローリングの中には遮音性に特化した加工がされたものもあるので、費用面も含め検討しましょう。
 

冷え対策

 
フローリングは空気を含まないため、外気の温度変化に左右されやすい特徴があります。
 
夏は暑く、冬は冷えやすいので断熱材を入れることを検討してください。
 
特に寒冷地だと冬場は冷え込むので、床暖房を設置できる複合フローリングにすると良いかもしれません。
 

汚れ対策

 
フローリングは畳より掃除がしやすいですが、埃やキズがよく目立ちます。
 
対汚性、耐摩耗性などの加工がされたフローリングを使う、ワックスをこまめにするなど汚れやキズ対策をしましょう。
 
特に無垢フローリングは1度キズがつくと補修が難しいので汚れやキズには注意してください。
 

比較的安価で行えるリフォーム

 
畳からフローリングへの変更は、リフォームの中では比較的手頃な価格でできる工事です。
 
費用を変動させる要素は、
 
・戸建てorマンション
・防音対策が必要か否か
・複合フローリングor無垢フローリング
 
という3つです。
 
最近はライフスタイルの変化により、和室より洋室の方が使い勝手が良いケースが多いので
 
畳をフローリングにする工事は近年人気が高まっています。
 



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