2019.04.28
【リフォーム 】在来浴室をユニットバスへ!費用や注意点まとめ
こんにちは
町の引越屋さんです。
昔ながらのタイル張りのお風呂(在来浴室)は冷えやすく、滑りやすいため
保湿性が高くバリアフリーにも対応しているユニットバスにリフォームを検討している方は多いでしょう。
実際、在来浴室のリフォームは余程の事情がない限りユニットバスへの入れ替えを勧められます。
では、在来工法の浴室をユニットバスに入れ替える場合、どのくらいの費用がかかり、
どんなことに気をつけ、知っておくとよいでしょうか?
今回は、在来浴室→ユニットバスを勧められる理由を含め、在来浴室のリフォームで気をつけたいことや費用についてまとめました。
なぜ在来浴室→ユニットバスへのリフォームが多いのか?
実は、お風呂での死亡事故は年間約2万人。
交通事故の年間死亡者数は年間約3500人なので、交通事故のおよそ5倍以上の人がお風呂で亡くなっていて、多くは60歳以上の高齢者です。
事故の原因は様々ですが、在来浴室には2つの大きなリスクがあるとされています。
まず1つ目は、【在来浴室はヒートショックを起こしやすい】ということ。
在来浴室は保湿性のないタイル張りになっているため、特に冬場は冷えやすく室内と浴室の温度差が大きくなります。
暖かいところから急に寒いところへ移動して、熱いお湯を浴びると心臓や血管に負担がかかり、
心疾患や脳梗塞につながることをヒートショックと言います。
結果的に、溺死、病死、転倒による外傷死などの事故に繋がってしまう危険性があるのです。
もう1つは、【タイル張りの床が滑りやすく転倒しやすい】ということ。
タイルはもとより表面がツルっとしていますが、水に濡れたり湿気の多いところでは更に滑りやすくなります。
また、在来浴室はお風呂の入り口に大きな段差があったり、
浴槽が高いため大きくまたがなければいけないなど、身体への負担が大きい構造になっています。
このようなリスクを回避するためにも
保湿性があり、バリアフリー対策のできるユニットバスへの入れ替えが勧められているのです。
もちろん取り替えるユニットバスのグレードによって断熱の性能はまちまちですが、
大半のユニットバスには床、壁、浴槽などに断熱材が入っているため、在来浴室よりははるかに外部との温度差を軽減することができますし、
最近のユニットバスは脱衣所〜浴室への段差はほぼゼロになるように設計されており、浴槽もまたぎやすい高さになっています。
在来浴室→ユニットバスにする時に気をつけることは?
在来浴室をユニットバスにする際に考えるべき点は3つあります。
現在の浴室のスペースにユニットバスが入らないこともある
サイズが決まっているユニットバスとは違い、在来浴室はサイズや間取りも様々です。
そのため、そもそもユニットバスを入れることができない、または入れることが出来ても小さなサイズしか入らず、浴室が狭くなるというケースがあります。
その場合は在来浴室のまま浴槽を交換してタイルの張替えを検討しましょう。
最近はタイルの上にシートを貼り、保湿性をアップする工事も行えます。
基礎工事費が高くなりがち
在来浴室は浴室を撤去する工程で、内部が劣化、腐食、シロアリなどの被害が見つかるケースが非常に多いです。
その場合はユニットバスを入れる前に土台の補修・補強、シロアリ除去などの工事が必要になるので工事費用が予想よりも高くなることも。
ある程度の予想をして見積もりを出すことはできますが、実際に解体してみないとわからないので予算は余裕を持って用意しておきましょう。
窓を撤去、もしくは位置を移動させる可能性がある
窓の位置によってはそのまま残すこともできますが、窓が浴室の角に接している場合はユニットバスの柱を建てるスペースを確保するため、
取り壊しを行うので費用が余分にかかります。
そのまま窓を残す場合でも、劣化している場合は気密性や保湿性をあげるために
枠を補強したり二重窓にするなどの対策はしておくと良いかもしれません。
在来浴室→ユニットバスにする際の費用や期間は?
ユニットバスへのリフォーム費用は
・ユニットバスの本体費用
・オプション機能の費用
・基本の工事費用(土台の補修や電気・水道・ガスなど)
が必要になり、相場は100万〜200万円、期間は1週間〜10日です。
電気・水道・ガスの工事が必要な場合は費用も高額になることが多いので予算にはゆとりを持っておきましょう。
スペースが足りず浴室を拡張したり移動させる場合は250万円ほど必要になり、期間も2週間〜1ヶ月ほどかかるケースもあります。
費用を抑えるならユニットバスのグレードやオプションを調整する
基本の工事費用は抑えるには限界がありますが、ユニットバスの本体費用やオプション機能を制限して費用を安くすることはできます。
例えばユニットバスは
シンプル、ミドル、ハイと3つのグレードがあり、同じ大きさのユニットバスでも55万〜120万円と大きく値段が違います。
3つの違いは、機能性、使い勝手(断熱性や水栓)、デザイン性ですが、
最低限の機能が使えればOK!という人や、毎日湯船には浸からないという人はシンプルグレードでも良いでしょう。
ある程度の断熱性や使い勝手の良さ、掃除のしやすさなどを求める人はミドルグレードを検討してみてくださいね。
オプション代とは、
浴室乾燥機、追い炊き機能、浴室TV、ジェットバス、手すりなど
既存の浴室に追加で取り付けるもののこと。
手すりは1万円前後で設置可能ですが、追い炊き機能や浴室乾燥機などは場合によっては20万前後かかることもあります。
工事はリフォーム会社としっかり相談して見積もりを出してから
ユニットバスは在来浴室と比べ、
断熱性があり、バリアフリー対策もしやすいので高齢者にも利用しやすく、
タイルより格段に掃除がしやすいので清潔性も保ちやすいですよ。
ただ、リフォーム会社によって費用や勧められる内容などが大きく違っているので
いくつかのリフォーム会社を訪ねてしっかりと相談してから依頼するようにしましょう。