2019.01.23

インテリアコーディネートで役立つ!「色の関係性と心理効果」

こんにちは
町の引越屋さんです
 

色は単色でも与える印象や効果がありますが、インテリアでは何色かを組み合わせて取り入れますよね。
 

その時に役立つのが色同士の関係性と心理効果です。
 

同じ空間に同じ家具を配置しても色の違いで暖かな印象を受けることもあれば、クールな印象になることもあります。
 

色の心理効果はインテリアはもちろん、日常の様々なところでも役に立つのでぜひ参考にしてください。
 

色の関係性と心理効果

インテリアカラー
 

色相は無限大にありますが、配色するときに知っておくと便利なのが色相環。
 

色を組み合わせる時に知っておくと、インテリアに取り入れるとき、ちぐはぐした印象にならず、まとまりのあるコーディネートができます。
 

色の種類と関係性

 

 

色相環の中で隣2つ程度を【類似色】と呼びます。
 

類似色は似ている色同士なので組み合わせやすく、上手くまとまらない・ちぐはぐした空間になった、などの失敗も少ないので、
 

初心者でもコーディネートしやすい色。
 

逆に、色相環で向かい合っている色とその隣2つ程度を【反対色】と呼びます。
 

反対色はコントラストが鮮やかで人の視線を集める組み合わせですが、インテリアで反対色をたくさん使うと派手になりすぎて
 

落ち着かない空間になってしまうことが多いので、同じ配色にするのではなく、片方をアクセントとして取り入れるのが良いでしょう。
 

ちなみに、反対色は企業の看板によく使われていて、赤と緑、黄色と青、黄色と紫などのことを指します。
 
インテリアカラー
(企業ロゴや看板で見かける色の組み合わせですよね)
 

色の心理効果

 

色は人の心理に影響を与えることが科学的にも証明されているので、それを知った上でうまくインテリアに取り入れてみましょう。
 

色の温度効果(暖色と寒色)

 

色相環の中で赤〜黄色のように赤みのある色は暖かさを感じるため【暖色】と呼ばれます。
 

暖色は家族団欒の場や人がたくさん集まる場所にぴったり。
 

逆に青緑〜青のような青みのある色は寒さを感じさせるので【寒色】と言います。
 

知的でクールな印象を与えるので、寝室やオフィススペースにぴったりですね。
 

ちなみに緑や紫などの中間の色は、暖色にも寒色にも分類されない中性色です。
 

膨張色と収縮色

 

同じデザインの白い服と黒い服を着ると、なんとなく黒い服を着た時の方が引き締まって見えるといった感覚は多くの人が体験していると思います。
 

色は【膨張色】と【収縮色】があり、白は膨張色、黒は収縮色に分類されるため、白い服と黒い服を比べると、
 

黒い服を着ている時の方が引き締まって見えるのです。
 

一般的に
 

【膨張色】
 

・高明度
・高彩度
・暖色系の色
 

【収縮色】
 

・低明度
・低彩度
・寒色系の色
 

という風に分類されます。
 

同じ距離感にあっても大きさが違って見えるので、部屋の奥行きを広く見せたり、パッとみた時の空間のゆとりの印象などが変わるので、
 

どういう印象の部屋にしたいかを踏まえて、コーディネートしてみましょう。
 
インテリアカラー
 

進出色と後退色

 

暖色と寒色を並べてみると、暖色の方が前に飛び出しているように見え、寒色は奥に引っ込んでいるように見えます。
 

街中で見かける「セール!」の看板やチラシのほとんどは、進出色が使われていると思います。
 

なぜなら、青いベースで「お買い得!」と書くよりも、赤みのある色で「お買い得!」と書いた方が勢いを感じ購買意欲を刺激することができるからです。
 

インテリアでも同じで、目立たせたい雑貨やアクセントカラーは暖色、空間を広く見せたり奥行きをもたせたいときは寒色が多く使われています。
 
インテリアカラー
 

重量感の違い

 

同じ色相でも明度が低いほど重たく感じ、明度が高いほど軽く感じます。
 

例えば、引っ越しの時にはたくさんの荷物をダンボールに詰めて運びますが、
 

白や薄い茶色のダンボールはよく見かけても、真っ黒のダンボールって見かけないですよね。
 

たとえ同じ重さだったとしても白よりも真っ黒のダンボールを運ぶ方が心理的に重たく感じ、心理的な疲労感が大きくなるので、
 

梱包資材や箱は明度の高い色で作られていることが多いのです。
 

それと同じで、部屋のインテリアも、重厚な印象にするなら明度の低い色、逆に軽やかな印象にするなら明度の高い色を選びましょう。
 

色と時間感覚

 

暖色の空間と、寒色の空間の時間感覚を比べると、
 

暖色の空間は時間の流れがゆっくりと感じるので、実際に過ごした時間よりも長い時間滞在している感覚になり、
 

寒色の空間は時間の流れを早く感じるので、実際に過ごしている時間より滞在時間は短く感じます。
 

この効果を使い分けている身近な例が飲食店で、お客さんの回転率を上げたいお店は暖色のインテリアを使っていることが多いです。
 

色から感じる硬軟感

 

同じ色相や素材でも、パッとみた時の硬軟感は変化します。
 

一般的に
 

やわらかく見える
・明度が高い
・彩度が低い
 

かたく見える
・明度が低い
・彩度が高い
 

という効果があります。
 

最もやわらかそうに見える組み合わせが、「明度が高く、彩度が低い色」ですが、これがいわゆる「パステルカラー」と呼ばれている色相です。
 

確かに、パステルカラーの服やファブリックは「ふんわり」「やわらか」といった印象を感じますよね。
 

赤ちゃんの服やタオルはパステルカラーが使われていることが多いですね。
 
インテリアカラー
 

色の心理効果を使い分けてインテリアコーディネートを

 

人は情報の多くを視覚から得ているので、「色」の心理効果はインテリアコーディネートでも重要ですね。
 

あまり色の効果を知らなくても、自然とリビングやダイニングは明度の高い華やかな色や暖色、
 

寝室には明度の低い落ち着いた色や寒色を使っている人が多いのではないでしょうか?
 

寝室を赤や黄色の家具やファブリックでまとめると、なんとなく気持ちが高揚したり、落ち着かなさそうな感覚がありますよね。
 

少し色のことを知ってインテリアのお店に行ったり、街中を歩いていると、様々なところで色彩効果が使われていることがわかりますし、
 

インテリアデザインをする時の参考になることもたくさんあると思うので、ぜひ一度「色」に注目して身の回りを見渡してみてくださいね。
 



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