2019.01.16
インテリアとカラーコーディネート「色の仕組みと基礎知識」

こんにちは
町の引越屋さんです。
同じインテリアデザインでも取り入れる色によって印象は大きく変わります。
例えば、深みのある色をたくさん使えば落ち着きのある印象に、鮮やかな色をたくさん使うと明るく生き生きとした印象になります。
家具や小物だけでなく、色の組み合わせでも自分好みのインテリアを表現することができるので、色使いは非常に重要。
今回はインテリアを考えるときに知っておくと役立つ色の基礎知識をまとめました。
色のしくみ
私たちが「色」と呼んでいるのは、光に含まれている波長のこと。
この波長の違いを、私たちは目を通して「色」と認識しています。
現在存在している色は全て下記の通りに分類できます。
無彩色と有彩色
色はまず、「無彩色」と「有彩色」に分けられます。
無彩色は黒・グレー・白など色味のない色のことで、それ以外の色は有彩色に分類され、
有彩色は
・色相(色み)
・彩度(鮮やかさ)
・明度(明るさ)
によって違いが生まれています。
有彩色はたくさんのバリエーションがありますが、どんな色でも3原色(赤、青、黄)を混ぜて作られています。
彩度と明度
彩度とは色の鮮やかさのことで、
彩度が高くなるほど鮮やか
↑↓
彩度が低くなるほど無彩色に近く
と変化していき、
明度は色の明るさのことで、
明度が高くなると白
↑↓
明度が低くなると黒
に近づいていきます。
また、それぞれの色で最も色みが強い純粋な色を「純色」と呼んでいます。
無彩色には色みがないので、彩度はなく、明度の違いだけなので中間は濃淡の違うグレーになります。
明度対比による見え方の違い
同じ色でも明度の違う色と組み合わせることで違った印象になります。
例えば、同じ黄色でも明度の高い色と組み合わせると暗く見え、明度の低い色と組み合わせると明るく見えます。
これはどちらも同じ黄色ですが、白(明度高)と黒(明度低)を比べると、黒と組み合わせている黄色の方が明るく見えますね。
身近な例を出すと、昼間は照明をつけてもあまり明るくならないのに、夜間だととても明るく感じますよね。
これは照明そのものの明るさが変わったのではなく、明度対比が変化して見え方が変わったのです。
彩度対比による見え方の違い
また、同じ色でも彩度の違いで見え方が変化します。
彩度の高い色と組み合わせるとくすんで見え、彩度の低い色と組み合わせると鮮やかに見えます。
2つを比べると、同じ赤でも青と組み合わせるより、グレーと合わせている方が鮮やかに感じますね。
この効果を利用している例が時計や宝石売り場で、商品を黒や濃い青の上に並べ、彩度対比で商品をより鮮やかに見せています。
色相環
インテリアの色を決めるときに役立つのが、色相環(3原色に中間の色をプラスして12色〜24色にまとめたもの)です。
色相環は白・グレー・黒などの無彩色はまぜずに有彩色の純色で構成されています。
色の組み合わせかたによって人に与える心理状態や印象が変わるので、空間をどう見せたいのか?
どんなコーディネートをしたいのか?を踏まえて取り入れる色を選びましょう。
(色相環を利用したインテリアは別記事でまとめていますので、そちらをご覧ください)
色の選び方で部屋の印象は大きく変化
例えば、全く家具を入れ替えなくても、ベッドカバーやカーテン、ラグの色を変えるだけで部屋のイメージはガラッと変わりますよね。
人は80%以上の情報を視覚から取り入れているので、インテリアのカラーは人にも大きな影響を与えます。
色の組み合わせによって空間が広く感じさせたり、癒しを感じる空間にすることも可能です。
インテリアを考えるときは家具や小物だけでなく、色も考慮してデザインしていきましょう。