2019.01.05

インテリア・デザイン「ヨーロッパ貴族のインテリア★クラシック・スタイル」のコーディネートのコツ

こんにちは
町の引越屋さんです。
 
クラシック・スタイルは17世紀〜19世紀のヨーロッパ貴族のインテリアがベースになっていて、
 
重厚感のある家具、細かな彫りや豊かな装飾は現代的なモダン・スタイルとは対照的なデザインです。
 
また、モダン・スタイルが様々な時代の流行に合わせて変化していったのとは違って、クラシック・スタイルは18世紀ごろのデザインを守り通しています。
 
今回は古典的なスタイルを守り通しているクラシック・スタイルのオススメアイテムやコーディネートのコツをまとめました。
 

クラシック・スタイル

インテリア
 
クラシック・スタイルは、17世紀〜19世紀のヨーロッパの建築や工芸をベースにしていて、
 
本格的なスタイルだと、華やかなフランスの貴族がモデルになっています。
 
ただ、日本ではフランス調よりも少し控えめで合理的なイギリス調のクラシック・スタイルの方が人気があります。
 
「高級なホテルのスイートルームやラウンジ」をイメージすると良いですね。
 
クラシック・スタイルの特徴は、
 
・オメトリック(幾何学)
 
・シンメトリー(左右対称)

 
の2つを意識して家具を配置することです。
 
家具はモダンスタイルとは対照的で、
 
・上質な(重厚感のある)素材
 
・豊かな彫りや装飾
 
・猫脚など重厚なつくりの家具

 
を中心にデザインしていきます。
 
色は、
 
天井や壁→淡いパステル
 
家具やファブリック→オリーブ、ベージュ、クリーム、グリーン、ゴールド、ブラウン
 
が基本ですが、
 
どちらかというとフランス調は白やパステル系、イギリス調はモスグリーンやブラウンなどのダークカラーでまとめられていることが多いです。
 
どちらのデザインもファブリックは植物モチーフ(特に樫や月桂樹)をよく使います。
 
そのほかには、
 
・ドレープ付きのカーテン
 
・大理石
 
・スタッコ(化粧漆喰)

 
といった高級感でる材質が好まれています。
 
ただ、現在は上記のような本格的なクラシックを現代的(モダン)にアレンジして融合させたモダン・クラシックの方が主流。
 
主にクラシックスタイルらしい様式やディティールは家具で取り入れ、黒・グレー・シルバー・ワインレッドといったモダンらしいカラーをプラスして調整します。
 
クラシックとモダンを融合させる理由の一つは、
 
クラシック・スタイルは家具やカーテンなどに重厚感がある分、閉鎖的・内向的な印象を与えやすいので、
 
装飾は控えめ、物は少なく、自然光を取り入れ空間にゆとりを持たすといったモダン的な要素をとりいれ明るい印象に仕上げるためです。
 

クラシック・スタイルにおすすめのアイテム

インテリア
 
西洋建築の伝統的な部分を受け継いだ格調高いクラシックのデザインは、現代の家に合わせると少し重厚感がですぎてしまったり、
 
部屋の広さが十分にないと少しの家具で圧迫感を感じるかもしれません。
 
なぜなら、クラシック・スタイルの王道は18世紀のロココ時代以降の様式で、(いわゆる”ロココ調”。フランス貴族の住む豪邸の内装をイメージしてください)
 
流行を取り入れたりはせず、古典的様式の家具と装飾をベースとした高級志向なデザイン。
 
現代の一般的な日本の住まいやライフスタイルにクラシック・スタイルに取り入れるなら、
 
モダンの要素や少々のトレンドを加えて気軽に楽しめるモダン・クラシックにまとめると良いですね。
 
壁や天井はベージュやクリーム色などのナチュラルな色味にして、床は大理石でなくともフローリングか柔らかめな石材にカーペットを敷けば雰囲気が出ます。
 
家具のデザインはクラシック・スタイルのディティールを残しながらもシンプルなデザインなものを置き、
 
色を白・黒・ブラウン・ブルー・グリーン・ワインレッドといったモダンの中でも落ち着いた色を選ぶとうまく融合します。
 
もし他のスタイルと混ぜるのなら、シャビースタイルやエスニックスタイルが合わせやすいのでオススメ。
 

落ち着いたカラー

 
クラシック・スタイルの王道カラーはダークブラウンなので置く家具やアイテムもパッと見た印象がブラウン系になるように仕上げます。
 
ですが、王道通り全てブラウン調にすると
 
重厚感があり閉鎖的な印象になるので、モダンの要素を取り入れて淡いパステル・ベージュやクリーム・グリーンなど落ち着いた色彩を取り入れ、
 
家具をダークブラウンにすると良いバランスになります。
 
もう少し優しい印象にするなら、シャビーシックのように白を多めに取り入れると良いでしょう。
 
色を柔らかな色にしても、家具をダークブラウンにすることで程よい重厚感が生まれるので落ち着いた印象になります。
 

クラシック家具

 
クラシック家具はオーク・マホガニー・ローズウッドなどしっかりとした木に、装飾や彫り込み、猫脚などの細工を施すのが基本。
 
モダン・クラシックの場合は、そういったディティールを少し取り入れるだけでも雰囲気がでます。
 
細かい部分にまで彫りを施している家具はクラシックの高級感を演出してくれます。
 

高級感のある床

 
クラシックならではの優雅さを出すなら石材やタイルがオススメです。
 
高価な石材になりますが大理石のような光沢のある素材を敷くと部屋の印象が一気にゴージャスに。
 
コーディネートの例を出すと、石材の床に
 
モダン・クラシックならベージュのソファ、カーテンは差し色に青か薄いグリーン。
 
王道のクラシックスタイルならダークブラウンやモスグリーンのソファ、ドレープがたっぷりついたカーテン。
 
というふうな組み合わせにすると良いですね。
 
フローリングなら単調な木材より無垢材かヘリンボーンのような柄や細工のある材質を使うのがオススメ。
 

絵画やアート

 
クラシック・スタイルは壁に絵画を飾ったり、インテリアにアートを置くと、とてもマッチします。
 
工芸品、彫刻、絵画などどのアイテムも映えますが、歴史を感じるデザインかアンティークなものにしましょう。
 
壁や部屋の雰囲気にあっていればポスターや写真を額に入れて飾るのも良いですね。
 

クラシック・スタイルを楽しむコツ

インテリア
 
クラシック・スタイルだけでまとめた”正統派”のコーディネートではなく、実際はモダン・クラシックなデザインになると思います。
 
クラシックなアイテムを取り入れながら、華やかになりすぎないようにすることが大事で、
 
仕上がりは「モダン・スタイルに高級感をプラスした、エレガントなデザイン」をイメージしておくと調度良いでしょう。
 
ただ、モダンとMIXさせても高級感は大切なので家具・素材は上質なものをチョイスすること。
 
おすすめのアイテムは一枚で演出効果が高い手織りや高級なカーペット。
 
逆に冷たい素材(金属とか)を多用するのはクラシックのイメージから離れるので避けるほうが無難ですね。
 
照明はクラシックよりにするならシャンデリアが定番ですが、モダンに寄せてシンプルなデザインを選んでも合いますし、間接照明を取り入れても上品な演出になります。
 
クラシック、モダンどちらでも壁に絵画(写真やポスターを額に入れても良い)を飾るのはとてもオススメです。
 

古典的なデザインと現代的なデザインをMIX

 
クラシック・スタイルは18世紀中頃のヨーロッパ貴族が好んでいた建築や内装が元になっているだけあって、華やかで優雅。
 
ですが実際にクラシック・スタイルを現在のライフスタイルで取り入れるなら「モダン・クラシック」にして取り入れることになるでしょう。
 
ポイントは、
 
・上質な家具、素材を取り入れること
 
・クラシック要素のカラーを決める(白やベージュを使うか、ダークカラーを使うか)
 
をまずは決めて、高級感のあるデザインにしていくこと。
 
モダンらしく物を少なめにしても、一つ一つの家具のディティールや質にクラシック要素を取り入れていけば
 
十分にクラシック・スタイルを楽しむことができます。
 
古典的な様式の良さが現代の暮らしになじむようにデザインしていってくださいね。



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